独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

水にわずかに溶ける危険物のまとめ‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

乙4の性消では、おおむね「水に溶ける」か「水に溶けない」かが問われます。

しかし、難化した昨今では、当該2論点に加えて、「水にわずかに溶ける」も選択肢に登場するようになりました。

“まったく水に溶けないわけじゃない”といった次第で、なかなかに難敵です。

ま、言うほど出るわけじゃないので、「押さえ」として、暇な時や、家に帰ると配偶者と二人っきりになってゾッとする時に、目を通してください。

まあ、当該論点はすぐ終わります。

エチル系の一言で8割終わり

「水にわずかに溶ける」危険物ですが、ジエチルエーテル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、1-ブタノールの4つとなっています。

憶え方ですが、タイトルどおり、「エチル系」の一言で、8割を憶えることができます。

つまり…、

ジ“エチル”エーテル

酢酸“エチル”

メチル“エチル”ケトン

…というように、危険物の名称に“エチル”があると、「水にわずかに溶ける」と憶えるといった次第です。

残る、第2石油類の「1‐ブタノール」ですが、「ブタは水にわずかに溶ける」などと、意味不明の語呂で憶えてしまいます。

さて、これらの危険物は、問題の文言に注意しなくてはいけません。

「水にわずかに溶ける」のです。

たとえば、「ジエチルエーテルは、水に溶けない」とあれば「×」です。

たとえば、「酢酸エチルは、水に“よく”溶ける」とあれば「×」です。

たとえば、「1-ブタノールは、水に溶ける」とあれば、「○」です。

先の危険物は、水に“わずかに溶ける”です。

「溶けない」では、一応溶ける以上、間違いですし、「よく溶ける」では、言うほど溶けないのですから、これまた誤りと相なります。

「水に溶けることには溶ける」ので、問題文を慎重に読んでください。

本試験では、「○○は、水に可溶である」などと出題されています。

こうした次第で、本試験では“ひっかけ”的に用いられる論点なので、注意深く選択肢を読んでいってください。

酢酸エチルに注意

敢えての、注意です。

「酢酸エチル」には、「酢酸」の文言があるんで、意識して憶えてください。

というのも、「水に溶ける危険物」には、「酢酸」と「氷酢酸」があるからです。

同じ「酢酸」という文言があるため、「酢酸エチル」も水に溶ける風に考えがちです。

しかし、先述したように「水に“わずか”に溶ける」なので、注意してください。

まあ、強いての注意です。

なお、「水に溶ける」論点は、「水溶性危険物は語呂+ぐりぐりで憶える」を参考にしてみてください。

また、同趣旨ですが、ド定番論点の「水溶性液体用泡消火器の語呂」も、おさらいしておきましょう。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

比重が1以上の危険物の横断まとめと憶え方‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

最初に言っておきますが、「重油は水に浮きます」。

本当によく出るので、意識してガチ暗記です。重油の「重」に釣られて、ついつい間違えます。ケアレスミス問題だからこそ、頻出なのです。

さて、本題ですが、本試験では、「比重」の論点が、実によく問われます。

比重が1以上の危険物は、以下の通りです(語呂・フレーズ、整理の仕方は、後述します)。

二硫化炭素(特殊引火物)

・クロロベンゼン(第2石油類)

・氷酢酸(酢酸)(第2石油類)

・プロピオン酸(第2石油類)

・アクリル酸(第2石油類)

・クレオソート油(第3石油類)

・ニトロベンゼン(第3石油類)

・アニリン(第3石油類)

グリセリン(第3石油類)

エチレングリコール(第3石油類)

憶え方はフレーズ

当該論点は、いい語呂ができなかったんで、以下のフレーズで整理してから憶えます。

ざっと…、

「語呂で、アニリン」

「特殊引火物で水に沈むのは、二硫化炭素のみ。」

「ぐりぐりは沈む」

「ベンゼン系は沈む。ただし、“ベンゼン”は浮く。」

「特徴で、クレオソート油」

「第2石油類の水溶性危険物は沈む」

…といった次第です。

ニートの兄を沈めろ

アニリンは比重が1以上です。これを憶える語呂は以下です。

「ニートの兄を、水に沈めろ」

兄は、言うまでもなく、「“あに”リン」で、アニリンを示します。

いつも家に居て母に当たるニートの兄を見ている妹・弟の気持ちになって、「ニートの兄を、水に沈めろ」と唱えるか、「ニートの兄を、海に沈めてくれない?」的に台詞っぽくつぶやけば、すぐ頭に入ります。

二硫化炭素

二硫化炭素も、比重は1以上です。

これは…、

「特殊引火物で水に沈むのは、二硫化炭素のみ。」

…というフレーズで憶えます。けっこう、特徴を突いているので、記憶に残るフレーズとなっています。

なお、そのほかの憶え方としては、「二硫化炭素(CS2)は、その名の通り、硫黄(S)が含まれているので、重い」です。

火山口や温泉のごつごつしたイオウ臭い情景をイメージすれば、「二硫化炭素=重い=水に沈む=比重1以上」と憶えられます。

ところで、二硫化炭素は、保管方法が「水に漬ける」です。水に沈むから、こういう保管ができるわけですね。

ぐりぐりは沈む

「ぐりぐり」とは、「グリセリン」と「エチレングリコール」のことです。

これら2つも、水に沈みます。

これは、「ぐりぐり」という、なんともいい語感を利用します。

「ぐりぐりってさぁ~、水に沈むよね~」的なニュアンスで見ていけば、頭に入るかと思います。

なお、当該「グリセリン」と「エチレングリコール」は、同じ「第3石油類」の「水溶性」危険物です。

んなもんで、「第3の水溶性は、沈む」と、憶えるのも乙です。

ベンゼン系

ベンゼン系とは、「クロロベンゼン」と「ニトロベンゼン」です。当該ベンゼン系も、水に沈みます。

んなもんで、「ベンゼン系は沈む。ただし、“ベンゼン”は浮く。」と憶えます。

当該フレーズは、「ただし」書きのところが肝です。

「クロロベンゼン」と「ニトロベンゼン」は、水に沈みます。

しかし、「ベンゼン」は浮くので、ここだけ注意する、といった次第です。

まあ、こうとも考えられます。

クロロベンゼン(C6H5Cl)は、ベンゼン(C6H6)が「ハロゲン化(塩素化)」したものです。

ニトロベンゼン(C6H5NO2)は、ベンゼン(C6H6)が「ニトロ化」したものです。

理系の人が見たら笑うかもしれませんが、それぞれ、ベンゼンに何かしらが「付け加わった」という塩梅です。

んなもんで、ベンゼンは浮くんだけど、何かしらが付与された「クロロベンゼン」と「ニトロベンゼン」は沈む、と考えておけば、試験には間に合うでしょう。

コールタールなクレオ

次に、「クレオソート油」です。当該油は、コールタールを蒸留して得られるものです。

グーグル画像検索:コールタール」で検索してみてください。

クレオソート油って、こういうもんから作られるんだから、水に沈みそうだよね、と皮膚感覚で憶えられるかと思います。

残り‐2・水、沈む

残るのは…、

・氷酢酸(酢酸)(第2石油類)

・プロピオン酸(第2石油類)

・アクリル酸(第2石油類)

…です。

これらは、「第2石油類」の「水溶性危険物」となっています。一度、テキストで調べてみてください。

んなもんで、「第2石油類の水溶性危険物は沈む・・・2水沈む」くらいに頭に放り込む、ってな塩梅です。

なお、先に見たように、「第3石油類」の水溶性危険物も水に沈むので、「2・3の水溶性は、水に沈む」と、併せて憶えるといいでしょう。

下手な語呂

ぶっちゃけ、いい語呂じゃないですが、「プロは酢氷でアク取り」でとりあえず、おおまかに押さえるのも一手です。

詳細は…、

「プロ」は「プロピオン酸」で…、

「酢氷」は「氷酢酸」で…、

「アク取り」は「アクロン酸」…

…です。

まとめ

「比重が1以上の危険物」の論点は、1回で憶えられるものではないので、通勤や通学時にでも、何回も目を通してください。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

水溶性危険物は語呂+ぐりぐりで憶える‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

「水に溶ける」「水に溶けない」は、乙4性消でド定番の論点です。

しかし、1つ1つ憶えるのは、流石にかったるいので、ここにまとめました。

当該論点は、「語呂」と「ぐりぐり」で凌げるので、ぜひ参考にしてください。

まずは語呂

「水に溶ける・溶けない」では、「一発暗記!水溶性液体用泡消火器の語呂」で紹介した語呂…、

参加プロ、氷が酢でピリピリ、関係者アセアセ・アクセク

…を使います。

思い浮かべる情景は、“プロ”スポーツ選手が“参加”した集いにて、飲み物の“氷が酢”になっていて、皆が“ピリピリ”しており、会場関係者が“アセアセ”・“アクセク”している、ってな塩梅です。

ひとまず、上記語呂をド暗記してください。

当該語呂が示す「酸化プロピレン」「プロピオン酸」「酸」「氷酢酸」「アセトン」「アセドアルデヒド」「アクリル酸」で、加えて「アルコール類」は、すべて水に溶けます。

もうこれで「水に溶ける危険物」の9割は終わりです。

+ぐりぐり

残る水溶性危険物は、あと2つです。

第3石油類の「エチレングリコール」と「グリセリン」が、水溶性危険物の残りです。

この2つは「ぐりぐり」で憶えます。

言うまでもなく…、

エチレン“グリ”コール

“グリ”セリン

…です。

ぐりぐり」は何気に五感がいいので、配偶者の車庫入れくらい、すぐに頭に入るかと思います。

なお、グリセリンは保水性があり、オロナインの成分です。

水に溶けるから、肌になじんで塗りやすいってな感じで憶えるといいでしょう。

なお、グリセリンは、薬局やドラッグストアに売っています。グリセリンは、手軽な髭剃りローション(アフターの方)になるので、一度、覗いてみるといいでしょう。(わたし、冬に愛用しています。グリセリンを水に溶かして重曹を少し入れるだけです。)

なお、ひげだけではなく、無駄毛剃りの後のローションとしても使えます。

また、エチレングリコールは、車に詳しい人なら知ってるかもです。

エチレングリコールはエンジンの不凍液に使われています。これも結構出ます。

まとめ

「水に溶ける」論点は、『参加プロ、氷が酢でピリピリ、関係者アセアセ・アクセク+ぐりぐり』で凌ぎます。

「参加プロ」は、「酸化プロピレン」と「プロピオン酸」です。

「氷が酢」は、「酢酸」と「氷酢酸」です。(後述します。)

「ピリピリ」は、「ピリジン」です。

「アセアセ」は、「アセトン」と「アセトアルデヒド」です。

「アクセク」は、「アクリル酸」です。

水溶性液体用泡消火器は、別名「耐アルコール泡消火器」なので「アルコール類」です。

「ぐり」は、「グリセリン」です。

「ぐり」は、「エチレングリコール」です。

まず、先の語呂+ぐりぐりで、当該危険物をガチ暗記です。

「水に溶けるもの」をすべて把握していると、“これら以外は、すべて「非水溶性=水に溶けないもの」”となります。

本試験では、たとえば、「ベンゼンは水に溶ける」とか「灯油は水に溶ける」などと出題されます。

ベンゼンも灯油も、先の語呂+ぐりぐりには含まれていないので、「×」といった塩梅です。

参加プロ、氷が酢でピリピリ、関係者アセアセ・アクセク+ぐりぐり』は、配偶者の顔を忘れてでも、100%憶えてください。

なお、水溶性論点には、「水に少し溶ける」もあるので、併せて「水にわずかに溶ける危険物のまとめ」の方も、お目汚しください。

なお、ド定番論点の「水溶性液体用泡消火器の語呂」も、おさらいしておきましょう。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。