以前の試験では見られなかったが、最近では、他の類の危険物が絡んでくる問題が性消で増加している。他の類が登場する乙4の危険物を横断的にまとめている。本試験で面食らわないよう、押さえておく。独学者向け。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物・乙4‐性消, 危険物取扱者
乙4性消のトレンドとして、『他の類の危険物』が絡んでくる問題が増加しています。
ド頻出というわけではありませんが、出題が増えているので、念のため、押さえておいてよい論点です。
大半の論点が終わったら、または、配偶者と絡みたくないときは、本ページをご利用ください。
一口で言うと、「ガソリンは、第1類危険物と第6類危険物と混ぜない」です。
第1類危険物とは「酸化性固体」でした。第6類危険物は「酸化性液体」でした。
ガソリンとこれら1類・6類を混合すると、酸化で発熱、発火、爆発する恐れがあるほか、「爆発性の過酸化物」が生じて危険です。
元より危ないガソリンに、わざわざ燃焼の1要素の「酸素」を供給すんな、ってな次第です。
同様の趣旨で、「灯油」「軽油」も1類・6類と混ぜてはいけません。
また、補足ですが、第1類危険物(酸化性固体)と第6類危険物(酸化性液体)も、『可燃物や有機物』と混ぜてはいけません。
アセトンは、第6類危険物の過酸化水素や硝酸と混ぜてはいけません。
酸化作用で発火する恐れがあります。
アセトンは、身近にある危険物で、男性はプラモデルの接着剤に、女性はマニキュアの除光液に使われています。
なお、過酸化水素は、別名オキシドールで、消毒液なので家にあってもおかしくありません。(まあ、硝酸はないでしょうが。)
出題の背景としては、知らず知らずアセトンを混ぜてしまって、発火・火災が起きたのでは?と考えています。
危険物取扱者試験は、実務試験でもあるので、最近の火災事情を試験問題に反映させてきます。
先述したように、「アセトン」は、模型の接着剤・マニキュア取りと身近にあるので、教養としても、憶えておいて損はないかと思います。子供に、それ、危険物だから気をつけろよ、というと威厳を少しは保てるでしょう。
参考:paアセトンリムーバー・・・「アセトン100%使用の通常より強力な除光液」とのことです。
参考:タミヤ セメント ( 六角ビン ) ・・・アセトン、ちょっとだけ入ってます。
メタノール・エタノールが、第1類危険物の「三酸化クロム」と接触すると、激しく反応して発火する可能性があります。
先述したように、第1類危険物は「酸化性固体」です。
ガソリン、灯油、軽油同様に、火災の危険性の高いアルコール類に、酸素を供給すんな、といった次第です。
まあ、出るとしたら選択肢の1つとして、ストレートに、「エタノールが、三酸化クロムと接触すると、激しく反応して発火する」くらいの出題だと思います。
いうなれば、受験生を、(な、何?さ、三酸化クロムだと?!なんだそりゃ?)と、煙に撒くくらいの選択肢に使われる、といった寸法です。
「三酸化クロム」の当否を問う問題は、たとえば、「エタノールは、重クロム酸アンモニウムと接触すると、激しく反応して発火する」といった難しい出題は、出ることはないでしょう。乙4にはそぐわないからで、試験で出るとしたら乙1試験です。
ま、メタノール・エタノールが頻出危険物であることから、押さえとして、第1類危険物「三酸化クロム」と混ぜたらダメ、と頭の片隅に置いておきましょう。
トルエンは、「濃硝酸」と反応すると、「第5類のトリニトロトルエンが生成」するという選択肢は、時折、顔を見せます。
ド頻出ではありませんが、頭に残しておきましょう。
なお、「トリニトロトルエン」は、おなじみ「TNT火薬」の主成分です。
…いうまでもなく、「TNT」とは「トリニトロトルエン:tri-nitro-toluene」の略であります。
他類が絡んでくる問題は、ざっとこの程度です。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
2017年3月9日 10:13 AM
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