独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第35問:引込線・引込口配線‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第35問は、引込線・引込口配線の基本的な知識を問う問題です。

本問は、絶対に取らなくてはいけませんし、“即答”できるようになっておきます。

計算問題の「時間を稼ぐ」ためです。こういう単純な知識問題こそ、「解答時間」の源泉です。

解説

解説ですが、当該引込線の取付点の高さは、「原則として4メートル以上」です。

しかし、例外として、「交通に支障がないときは、2.5メートル以上」と、規制が緩和されて、低くなっているといった寸法です。

こうした次第で、当該原則と例外の数字を覚えておけば、穏当に「1点」といった次第です。

なお、木造建物の引込口配線には、金属管や金属がい装のケーブルは使えません。まあ、危ないからとすぐ理解できるかと思います。

コツ

本問のコツは、「家の周りを注意する」です。

どの家にも、電柱からの引込線があるはずです。自宅はもとより近所の家の、引込み線を注視してみてください。

当該引込線を見て、「あ、ここは交通に支障がないから、2.5メートルくらいになっている」と憶えます。

反対に、「あーここは、交通に支障があるっぽいので、高いな。こら原則の4メートル以上だな」などと、散歩途中や移動中につぶやきます。

こうして実地に見ていくと、数字と理屈が頭に残ります。

まとめ

本問は、数字暗記が楽なので比較的カンタンな部類です。

即断に解答して、計算問題の解答時間を捻出してください。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第36問:漏電遮断器の図記号‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第36問は、第2種電気工事士の面子のかかった「知識問題」です。

一口で言えば、“なめた問題を出しやがって”です。

出題者は、“わざと混同しやすい図記号”を繰り出して、我々を試しに来ています。

似たような記号だからわからんだろ、お前たち的な、「人を食った出題者の意図」を粉砕しなくてはなりません。

点数のことは言うまでもありませんが、プライドの問題でもあります。

本試験で間違えると恥です。過去問演習では間違えてもいいですが、二度と間違えないように、正確に憶えましょう。

コツ

問題は…、

…のように、四角囲いの「BE」が何か?という問題です。

答えは「イ」の「漏電遮断器(過負荷保護付)」です。

コツは「1つ1つ、正確に憶える」です。

本問が難しいのは、「漏電遮断機には2つある」ためです。

「漏電遮断機」には…、

ノーマルな「漏電遮断機」と…、

先の過負荷保護付の「漏電遮断機」とがあるのです。

図記号もそれぞれに設けられており…、

ノーマルな「漏電遮断機」は「E」で…、

過負荷保護付の「漏電遮断機」が、問題の「BE」といった塩梅です。

「BE」は、過負荷保護付の「漏電遮断機」と、かっちり憶えましょう。

説明

本問で最も間違えやすいのは、「二」の「配線用遮断機」です。

おそらく、数百人の受験生は、ついウッカリと、「BE」の「B」の字を、「ブレイカー」と読み違えているはずです。

「BE」の「B」はブレイカーじゃねえ?ブレイカーといえば遮断器でしょ、的なノリで「ニ」の「配線用遮断器」を選んでいる、ってな寸法です。

ニヤリと微笑する出題者を、私たちは忘れてはいけません。

「配線用遮断機」は、「B」のみです。

配線用遮断機には、余分なアルファベットはなく、単に「B」のみです。

繰り返します。「配線用遮断機はBのみ!」と、フレーズをつけて憶えこんでください。

当該論点は、勉強したときは頭に残っているのですが、時間が経つと、「ハテ、Bはなんだっけ?」となるのであります。

当該なんだっけ?こそ、出題者が当該論点を出す最大の要因であります。

本試験まで記憶の混同が生じないように、「配線用遮断機はBのみ!」と、通勤・通学中に100回は唱え込んで、満員電車なのにあなたの周りだけ空間が生まれようとも、ブツブツ言って憶えこんでください。

補足

選択肢の補足です。

「ロ」は漢字に注意です。

「漏電遮断器」かなと思っていたら、よく読めば、「漏電警報器」となっており、消防設備士の出番と相なっております。

「ハ」の「モーターブレーカ」の図記号は…、

または…、

…となっています。

当該モーターブレーカは、字面や雰囲気から、すぐわかるので問題ないかと思います。

なお、当該モーターブレーカの写真鑑別も、地味に出るので、テキストでおさらいしておきましょう。

まとめ

本問は、受験生の面子をかけて、絶対に正解しなくてはいけません。

また、先ほど述べたように、試験の中盤から序盤で、記憶の混同が生じる図記号となっています。

「B」は「配線用遮断機」。

「E」は「漏電遮断器」。

「BE」は「漏電遮断器(過負荷保護付)」。

…と、正確に憶えこみましょう。

本問は、本当によく出るので、確実に正解します。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第37問:過電流遮断装置‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第37問は、「配線図」が読み取りと、過電流遮断装置の当否について聞いています。

本問は、ぶっちゃけ、「知識問題」です。

最初は「???」ですが、繰り返して解けば、良質の得点源となるので、何回も解きましょう。

解説

本問は、先の画像のように、ここに設置する過電流遮断装置を聞いています。

この問題を解くには、「配線図」の読み取りが必要です。

注目しないといけないのは…、

…のところです。

この2点に着目すれば…、

「単相3線式100/200V」の「200V」回路であることがわかります。

ちなみに、「1φ3W」は、「1φ」が「1相、つまり単相」を表し、「3W」は「3線」を表しています。んなもんで、「単相3線式」という寸法です。

なお、「φ」は、「ファイ」と呼びます。

さて、当該200V回路には、『2極1素子(2P1E)の配線用遮断器を施設してはならない』と、規則で決まっているので、答えは「二」と相なります。

説明

本問は、文系ド素人には厳しいので、とにかく「憶えてしまう」事が大事です。

先のように「200V回路には、2極1素子(2P1E)の配線用遮断器はダメ。2極2素子を使う(2P2E)」と憶えるのみです。

試験で問われるのは、おおむねここくらいですから、ここだけ憶えておきます。

まあ、電気系の上級試験を受験する予定のある人は、テキストの該当部分を熟読しておきましょう。

なお、「2P1E」の「P」は、「pole:ポール(極)」の「P」で…、

「E」は、「element:エレメント(素子)」の「E」となっています。

補足

本問は、「写真鑑別」の形式で出題されることもあります。

この場合、写真には、おおむね「配線用遮断器」と「漏電遮断器」とが登場します。

「漏電遮断器」には「テスト用ボタン」があるので、即消去できます。

問題なのは、「配線用遮断器」ですが、目をさらにして写真を熟視し、先の文言「2P2E」を探して、解答することになります。

本問は、写真鑑別を絡めたバリエーションがあるので、姿形ともども、しっかり憶えておきましょう。

まとめ

本問は、一見すると難しそうですが、蓋を開ければ「知っていたら点の取れる問題」でしかありません。

過去問をきちんと消化していれば点になるので、文系ド素人は絶対に点としたいところです。

テキストの記述がよく分からなくても、「試験に出るポイント」だけは消化しておきましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。