月別・独学資格ガイド-2月編(平成30年度‐2018年)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 平成30年度(2018年)「2月」から取れる資格をピックアップ。年跨ぎに当たるためか、試験自体は少ない。申込可能なのは、危険物取扱者の乙種4類(乙4)か消防設備士の乙種6類(消火器)くらい。簿記3級は「2月」からの勉強でも間に合う。簿記2級は、改定があるので慎重に。

「2月」の資格動行のまとめ

 「2月」は、日商簿記の2級と3級の本試験があります。

 が、前月までに申し込んでない人は、当然、受験できないので、当月は英気を養うことになります。簿記の次の試験は「6月」です。(2級の注意事項は後述。)

 定番資格の危険物取扱者と消防設備士は、「2月」でも、申し込みができます。

 が、年跨ぎのためか、受験を受け付ける都道府県は少数で、しかも、大半が2月の初旬で締め切られるので注意です。

 「2月」はこんな感じで、物静かです。

 去年にやり残したこと、たとえば、押入れや物置の掃除、HDDやデジカメデータの整理・バックアップ、庭木や配偶者の手入れなど、資格以外のことをやりましょう。

簿記・会計系資格の2月

 例年2月の最終日曜日に本試験がある「簿記3級」は、「2月」から勉強を始めても、ギリギリ間に合います。

 土日と祝日は、できるだけ試験勉強に時間を割いて、試験勉強に尽力しましょう。

 なお、簿記3級の申込期限は、概ね前月の1月いっぱいまでです。

 勉強方法等:簿記3級の独学

 独学向け教材:簿記3級の教材レビュー

簿記2級の2月受験の注意事項

 簿記2級は、難化しているため、2月試験を2月から勉強しても、受かるのはかなり厳しいです。

 しかし、受験放棄はもったいないので、何かしらテーマを持って、受験してみてください。

 たとえば、商業簿記は捨てて、工業簿記・原価計算だけに絞って受験するとかです。

 2月から満遍なく勉強しても手遅れです。「ここだけは点が取れるようになっておこう」といった感じで、勉強するところを限定して、勉強してみてください。

 全部を手薄に勉強するより、1点集中突破の方が、同じ落ちるにしても、先に繋がります。

 なお、最近の簿記2級は、「工業簿記・原価計算」をしっかりやった人ほど、受かっているように思います。

簿記2級の6月受験の注意事項

 難化の続く簿記2級は、2~4ヶ月ほど勉強しないといけないので、例年であれば、「2月」あたりから、「6月試験」の勉強を始めるのが受験生の定番でした。

 しかし、簿記2級は、平成28年・29年・30年と、3年かけて出題範囲が大幅に改定されます。

 当該改定は、簿記検定制度始まって以来の“大がかり”なものとなっていて、論点の統廃合が大量にあります。

 このため、市販されているテキストや問題集、過去問も、そのほとんどが、3~4月ごろに一新されます。

 このため、「2月」から簿記2級を勉強すると、過去の古い版で勉強することになってしまいます。

 ですから、「2月」は、“勉強しない”のを推奨します。

 で、「3月」あたりからボツボツ姿を現わす、改定対応済みの新版の教材で、勉強するようにしてください。

 くれぐれも、『改定対応済みの新版』を入手してください。古い教材で勉強すると、お金と時間をドブに捨てることになります。

 なお、簿記2級の動行は「簿記2級の独学」にて、追っていきますので、ご確認ください、

 簿記2級の教材については「簿記2級の教材レビュー」にて、更新していきます。

建設業経理士は試験勉強を本格

 12月に建設業経理士に申し込んだ人は、来月3月12日に本試験があるので、ぼちぼち、本腰を入れてください。

 一番受験者数の多い2級には、メチャクチャに難しい論点はありませんが、原価計算が苦手な人は、急いで弱点の補強をしてください。

 2月は、意外に短いので、あっという間に過ぎていきます。各論点は、しっかり消化しておきましょう。

 なお、2級の勉強方法については「建設業経理士2級の独学」を、独学向け教材については「教材レビュー」を参考ください。

法律系の2月

 法律系資格に、大きなイベントはありません。

 しかし、社労士受験予定の方は、ぼちぼち「2月」から手を付けていってください。

 従来の暗記問題の深化に加え、実務事項まで出題されるようになっているので、かなり、時間を取られるからです。

 早め早めに、論点を消化していきましょう。

 なお、宅建や管理業務主任者、通関士など、『10月に本試験のある試験で、暗記と記憶が中心のもの』は、2月は、本腰を入れないようにしてください。

 2月から一心不乱にがんばり始めると、試験の直前の8~9月当たりに、「燃え尽きる」ことがあるからです。

 今は、試験の全体が“ざっくり”分かればいい時期です。

 宅建の勉強方法や独学向け教材は、「宅建の独学」、「宅建教材レビュー」をお目汚しください。

 管理業務主任者の勉強方法等は「管理業務主任者の独学」を、使用教材については「教材レビュー」を参考ください。

 通関士の勉強方法や独学向け教材は、「通関士の独学」と、「通関士の教材レビュー」で、確認ください。

登録販売者

 登録販売者は、試験が一段落しているときなので、2月には、特別な注意事項はありません。

 ところで、4月初旬に、「試験の手引き」が改定される可能性があるので、教材等を買わないようにしましょう。

 登録販売者は、「暗記と記憶」の試験です。2月からがんばっても忘れるだけなので、ぶっちゃけ言うと、よほど熱意のある人以外は、勉強しなくていいでしょう。

 登録販売者は、改定の有無が明らかになる「4月中旬」スタートがベストです。

 それまでは、「登録販売者の独学」や「医薬品インデックス」などを参考に、ざっくり見ていってください。

ビルメン・設備系の2月

 ビルメンテナンス・設備系の資格ですが、これといったイベントは、「陸上特殊無線技士」の本試験があるくらいです。

 「2月開始」の試験勉強は、少々厳しいですが、それでも、結果はわからないので、試験放棄だけは避けましょう。1回でも受けておけば、自信が付きますよ。

 参考:1陸特の独学

 参考:2級・3級陸上特殊無線技士陸特の独学

定番系の危険物取扱者・乙4と消防設備士・乙6の2月

 両資格とも、安定した求人があるので、世代や性別に関わりなく、取っておいて損のない資格で、知名度の低い無用な資格を取るくらいなら、絶対に「危険物取扱者」と「消防設備士」です。

 双方とも、難易度は高くなく、「2月」からの試験勉強でも、十分に間に合います。

 教材も1~2冊とリーズナブルなのも、推薦する理由です。

 そして、何気に「総務系資格」なので、女性の方にもオススメ、といった次第です。

 両試験の最大の特徴は、「受験の機会が多い」ことで、受験者の居住区以外の受験が認められている「越境受験」が可能です。

 極端な例を言うと、「東京都」では、ほぼ毎月試験が行われているので、地方在住の方は、東京まで、観光のついでに受けに行けばいいわけです。

 東京都は一例ですが、探せば近県で受験の申込をしているはずなので、近県の試験に申し込めばいいでしょう。

はじめての受験は、「危険物取扱者:乙4」か「消防設備士:乙6」

 当該2資格は、類別・種別でたくさんの種類がありますが、最初に受けるのは、危険物取扱者は「乙種4類(通称:乙4。可燃性液体)」を、消防設備士は「乙種6類(消火器)」を推薦します。

 理由は一番求人のある類・種だからで、応じて、受験者数も一番なのが、危険物取扱者は乙4で、消防設備士は乙6となっています。

 基本的に、危険物取扱者は「乙4」だけ取っておけばいいです。消防設備士は「乙6」を取ってからその他を考えたらいいです。

 当該2資格の負担は大きくないので、申し込んだときから試験勉強を開始しても、十分に間に合います。

2月の危険物取扱者(乙4)と消防設備士(乙6)

 危険物取扱者と消防設備士の申込みを受付ける都道府県を、見ていきます。

 時間が空いていて、身近で試験が行われるようなら、申し込みましょう。

 危険物取扱者の乙4の独学については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

 消防設備士の乙6(消火器)の独学については、「消防設備士:乙6の独学」と、「消防設備士:乙6の教材レビュー」をば、ご参考ください。

危険物取扱者・2月申込の都道府県

 「2月」に危険物取扱者試験の申込を受け付けている都道府県は…、

 北海道、岩手、

 東京、

 …となっています。

 申込期間は、各都道府県によって“絶妙に違う”ので注意が必要です。

 あちらの県では1週間ちょいしかないのに、こちらの県では2週間を過ぎても受け付けていたりします。

 早め早めに公式で確認をして、申込手続きを済ませることを推奨します。

 難易度的に、躊躇するものではないので、さっさと申し込んで、自分を追い込んでください。

 電子申請も可能です。(凄く便利!)

 なお、紙の願書は近くの消防署で配布されています。PDF版の願書は公式からダウンロードできます。

 なお、本試験は、おおむね申込月を含む「2ヵ月後」です。

 危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことをブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

 勉強方法等:乙種4類の独学

 独学向け教材:乙4のテキスト・問題集

消防設備士・2月申込の都道府県

 「2月」に消防設備士試験の申込を受け付けている都道府県は…、

 北海道、

 東京、神奈川、

 新潟、

 岐阜、

 京都、大阪(ギリギリ)、

 沖縄(ギリギリ)、

 …となっています。

 申込期間は、各都道府県とも、開始日から「10日前後」しかありません。

 申込の受付前から願書を入手し、日程の確認をして、日時が来たら即申し込めるように準備しておくことを推奨します。

 電子申請できる人は、受付日が来たら即、申請しましょう。(超楽です。)

 消防設備士は、危険物取扱者と比べると、試験の実施数は少ないので、申込そこねると、結構、待つことになります。

 難易度的に、躊躇するものではないので、さっさと申し込んで、自分を追い込んでください。(なお、甲種には製図があるので、勉強時間を大目に見ておきましょう。)

 なお、本試験は、おおむね申込月を含む「2ヵ月後」です。

 先述しましたが、消防設備士・乙種の試験勉強の負担は大きくないので、2月から試験勉強を開始しても、十分に間に合います。(甲種には「製図」があるので、チョイ強行軍となります。)

 消防設備士について、適当かつ曖昧なことをブログにまとめています。「消防設備士:ブログ記事」をばお目汚しください。

こまごましたもの

 資格のこまごましたことは、たとえば、「難化した試験は、元に戻らないどころか、さらに難化する」とかの記事を、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「資格の就職・転職事情」や「資格こもごも」で、ヒマな時間を潰してください。

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