【令和5年度(2023年度)】建設業経理士2級のテキスト・問題集・過去問レビュー

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 建設業経理士2級を独学する人を対象に、独学に適した教材を紹介。簿記2級持ちは「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」の1冊。3級持ちはTACの簡易版2冊。無資格者は本格版を推奨。令和5年度(2023年度)対応済み。

インデックス

簿記の有無で教材を変える

 建設業経理士2級の教材は、「簿記2級持ち」か、「簿記3級持ち」、そして、「簿記資格なし」で、教材を変えるのが賢明です。

 というのも、簿記資格のある人なら、簡易版で十分だからです。

 「逆」を言えば、すべての人が、値の張る本格版を使わなくてもいい、といった次第です。

 以下、保有簿記資格ごとの、推薦教材を見ていきます。

簿記2級有資格者用‐1冊でOK

 

 簿記2級のある人は、ぶっちゃけ「 建設業経理士2級出題パターンと解き方過去問題集&テキスト23年3月、23年9月試験用 」の1冊でいいです。

 というのも、簿記2級だと、大半の論点が学習済みなので、詳細なテキストや問題集が要らないからです。

 本書は、テキストと練習問題と、そして、過去問とが1冊にまとまっているので、便利かつ、低コストです。

 出版社は、実績のある「ネットスクール」なので、心配ありません。わたしも、これを使いましたし、試験会場でも、多くの人が使っていました。

 こうした次第で、簿記2級持ちの方は、オーソドックスで過不足ない記述の「 建設業経理士2級出題パターンと解き方過去問題集&テキスト23年3月、23年9月試験用 」で、必要十分です。

簿記3級有資格者用‐2冊

   

 最初に結論から言うと、簿記3級のある人の教材は…、

 テキストは、「 スッキリわかる 建設業経理士2級 第3版 」を…、

 問題集は、「 スッキリとける問題集 建設業経理士2級 22年9月・23年3月検定対策」を使います。

 「建設業経理士2級の独学」でも述べていますが、建設業経理士2級の半分は、商業簿記がらみの論点となっていて、簿記3級があるだけでも、かなり有利です。

 ですから、長ったらしい説明もウザイという次第で、簡易簡便な教材が適している、という次第です。

 先に紹介したテキストと問題集は、簡易版なので値段も安く、ざっくり押さえるのに適しています。

 とはいえ、本書は、多少、記述不足は否めません。

 しかし、くたくたと漢字だらけの説明を受けても、試験が試験なので(過去問を消化していれば受かる)、本書のように、試験に出るところだけに絞る方が、合格には近道であるかと思います。

 試験会場でも、多くの人が使っていました。

 なお、当該テキストには、問題があまり「ない」ので、“必ず”問題集と一緒に使用してください。

 建設業経理士2級には、簿記3級では問われなかった論点もあるので、どうしても、『練習量』の確保が必要なためです。

 たとえば、銀行勘定調整表や社債、資本会計などは、問題集で練習量を稼ぐ必要があります。

 なお、先に挙げた問題文には、直近の「過去問」が掲載されています。

 掲載された分では、不足感のある人は、手前味噌ながら、当サイトの「建設業経理士2級 公式過去問+解説」で、過去の問題に当たってみてください。

簿記系資格なし‐本格版3冊

     

 まずもって、ぶっちゃけ言うと、簿記系の資格が「ない」のに、建設業経理士2級を受けるのは、推奨できません。

 市販の教材は、簿記の有資格者を念頭に作られているように、見受けられるからです。

 ですから、「全く知識ゼロから」のものは、売られてないといった次第です。

 しかし、それでも、勤務先から、どうしても建経2級を取ってくれと言われているのなら、最も詳細な解説・説明のある「本格版」を使用することを勧めます。

 本格版で使用するのは…、

 テキストは、「 合格テキスト 建設業経理士2級 Ver.6.0 」を…、

 問題集は、「 合格トレーニング 建設業経理士2級 Ver.6.0 」を…、

 過去問は、「 合格するための過去問題集 建設業経理士2級 23年3月・9月検定対策 」…、

 …の「3冊」となっています。

 TACの本格版シリーズは、かなり高品質です。先に紹介したものに比べると、値段は張ります。

 しかし、解説等が端折られていないので、“挫折”をかなり減らせるかと思います。

 簡易版だと、簿記知識がないと、どうしてもわかりにくい論点があるため、???となってしまうのです。

 この点、本格版だと、記述や説明、図示が豊富なので、“挫折”を防ぐことができる、ってな次第です。

 知識ゼロ・経験ゼロから建設業経理士2級を受ける人は、当該本格版で勉強してください。

 繰り返しますが、個人的には、先に簿記3級を取って、建設業経理士2級に進むほうが、勉強負担も少ないし、効率的かと思います。

 参考:簿記3級の独学

まとめ‐教材リスト

 簿記2級持ちの方は、「 建設業経理士2級出題パターンと解き方過去問題集&テキスト23年3月、23年9月試験用 」の1冊でいいです。

 簿記3級持ちの方は…、

 「 スッキリわかる 建設業経理士2級 第3版 」と…、

 「 スッキリとける問題集 建設業経理士2級 22年9月・23年3月検定対策」の2冊体制でいきます。

 簿記の資格のない方は、本格版の…、

 「 合格テキスト 建設業経理士2級 Ver.6.0 」と…、

 「 合格トレーニング 建設業経理士2級 Ver.6.0 」と…、

 「 合格するための過去問題集 建設業経理士2級 23年3月・9月検定対策 」の「3冊」となっています。

 そもそも、建設業経理士2級は、教材が数多く売られてないので、穏当に、こういう形になるかと思います。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

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