2級・3級陸上特殊無線技士(2・3陸特)の独学

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 2級・3級級陸上特殊無線技士(2・3陸特)の独学方法を、最小限度にまとめています。一口で言うと「無線工学が多少ダメでも合格はできる」です。主に、文系ド素人向けの内容で、使用教材を始め、合格率や難易度、合格基準点と採点方式(足切り点)、試験科目別の傾向と対策、勉強量と勉強時間など。

2級・3級陸上特殊無線技士(2・3陸特)の独学事情

 2級・3級 陸上特殊無線技士を一口で言うと、「無線工学が多少ダメでも合格はできるので、ガチ文系でも取れる、理系ならば、殊更に受かる」です。

 合格率は、2級・3級とも、おおむね「70~80%台」で推移しています。

 高合格率の背景は、「試験が通りやすい」からです。

 「無線工学」では、小難しい計算問題を捨てても、知識問題で、合格点が確保できます。

 「法規」は例年通りの出題なので、過去問を繰り返しておけば、まず、点が取れます。

 こんな次第で、難易度は高くない、という塩梅です。

 勉強期間は、おおむね「1ヶ月」あれば、大丈夫でしょう。試験を申し込んでから、通勤・通学の間に過去問を解いても、じゅうぶん間に合います。

2級と3級の差

 ぶっちゃけ、2級と3級には、差がないです。

 試験問題を見ても、2級だから格別に難しくて、3級だから格段にカンタン、ってなものは、ほとんど見受けられません。

 個人的には、2級・3級ともに、“同じくらいの手間”だと思います。

 ちなみに受験者数は、2級が「4,000~5,000人前後」で、3級は「1,000人前後」です。

 先述したように、合格率は両者とも「7~8割」なので、全くゼロから2級を受けても、支障はほとんどありません。

ひとくち基本方針‐試験勉強

 端的にいうと、「2級・3級 陸上特殊無線技士は、過去問を繰り返しておけば、受かる」です。

 「無線工学」と「法規」は、ともに、定番の出題な上に、凝った問題も少ないので、おおむね、過去問を解いておけばよい、といった次第です。

 本試験では、ほぼ毎年、同じようなところが問われているので、内容が理解できなくても、最悪、問題と答えを憶えておけばいいです。

 こんな次第で、2級・3級 陸上特殊無線技士は、理系はもとより文系の方でも、十分に独学取得できるといった次第です。

 過去問を『3回』解けば、まず合格です。

 なお、わたしは、2級・3級を受験せず、直に1級に挑戦しました。1級は、「無線工学」が凶悪化しているので、ガチ文系の安易な受験は勧められません。

 参考:1陸特の独学

独学向け教材

 ぶっちゃけ言うと、陸上特殊無線技士の2級と3級には、試験向けのいいテキストがありません。

 というのも、試験そのものは過去問さえあれば受かるし、また、受験生の人数が、2級と3級合わせて「4~5,000人」しかいないため「パイ」が小さく、出版社も二の足を踏んでいるからです。

 ですから、買うとしたら、「過去問だけ」と相なる次第です。

 2級と3級の過去問は、「特殊無線技士問題・解答集」くらいしか市販されていないので、必然的に本書となります。

 当該過去問には、解説が付いており、掲載年度もそこそこあるので、本書で試験勉強は間に合うように思われます。

 なお、無線について、ある程度、自信があるなら、公式に過去問が公開されているので、それを利用するといいでしょう。ただし、解説がありません。

 参考:http://www.nichimu.or.jp/kshiken/

 なお、文系の人は、市販の過去問を使う方が無難です。解説がないと、「???」だらけで、途中で挫折しかねません。

試験構成と合格点

 本試験の問題数は、2級・3級ともに、「無線工学」が「12問」で、「法規」が「12問」の、計「24問」となっています。

 得点は、1問につき「5点」で、満点が「60点」。

 合格基準点は「40点」なので、「8問」が合格ラインです。

 試験勉強では、おおむね7割正解を目指していくことになります。

 ここで、注意点事項を1つ。

 合否は、試験科目ごとに、つまり、「無線工学」と「法規」の2科目それぞれで、判定されるので注意が必要です。

 無線工学が満点でも、法規で合格点が取れてなければ落ちる、という塩梅なので、両科目とも勉強しておく必要があります。捨て問なし、ってな次第です。

無線工学

 無線工学は、計算問題と知識問題の、2系統で構成されています。

 2級・3級は、知識問題の比重が高いので、先述したように、小難しい計算問題は捨てても、支障ありません。

 まあ、「オームの法則」ぐらいはすぐ憶えられるので、手に負える公式を、数個、憶えておけば、本試験では十分に間尺に合うでしょう。

 なお、1級陸上特殊無線技士までを考えているのなら、2級・3級の受験勉強のときに、数々の公式を習得することを勧めます。

 1級では、無線工学の計算問題が解けないと、まず合格できません。

 ですから、2級・3級のときにしっかり勉強しておくと、後々の1級のときに、試験勉強の負担が格段に下がる、といった塩梅です。

 個人的には、1級の無線工学で苦しみに苦しんだので、2級・3級のときに「捨てない」方を勧めます。

 ホント、『先憂後楽』です。

無線工学の進め方

 無線工学の勉強は、ぶっちゃけ言うと、過去問の繰り返しです。

 先述したように、試験向けのいいテキストがないためです。

 通勤や通学時間、空いた時間に、過去問を1問解いては解説を読む、を繰り返します。

 最初のうちは慣れないためにシンドイ思いをしますが、問題そのものがシンプルなため、2回目以降では、そう苦痛は感じないはずです。

 2級・3級の試験勉強は、「試験と割り切って」、過去問を繰り返すのが一番の近道です。

 合格した後で、専門書の入門書を、じっくり紐解けばよいでしょう。

法規

 ほぼ毎年、同じような問題です。

 「無線工学」同様に、過去問で、頻出問題と定番問題を解いて、法令の趣旨や内容を押えれば事足ります。

 先述したように、2級・3級では、試験向けのいいテキストがないので、必然的に過去問が勉強対象となります。

 「無線工学」と同じように、空き時間を使って過去問を消化すれば、ほぼ合格点は確保できます。

まとめ

 陸上特殊無線技士の2級・3級は、無線工学の計算問題が多少できなくても、合格点が取れます。

 ですから、合格率は「70~80%台」とかなり高くなっており、定番問題と頻出問題を、過去問で消化していれば、まず試験は通るはずです。

 先述したように、わたしはガチ文系ながら直で1級を受験しましたが、上記の勉強で、なんとか合格できたので、2級・3級も、まずいけるはずです。

 過去問は「特殊無線技士問題・解答集」くらいしかないので、穏当に本書でいいでしょう。

陸上特殊無線技士のこまごましたもの

 陸特に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

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