宅地建物取引士(宅建)の勉強方法:法令上の制限‐土地区画整理法

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 宅建の試験科目「法令上の制限」の「土地区画整理法」の勉強方法を説述したページ。本試験の傾向や特徴、頻出論点ごとの勉強方法を述べる。ポイントをまとめたノートへのリンクも併せて掲載している。

土地区画整理法 基本情報

 「コメント」でも述べているように、「1問」出題です。

 キチンと勉強すれば、「1点」が狙える科目です。

 難しい漢字が多く使われており、内容把握に骨が折れます。

 しかし、本試験問題はシンプルで、テキスト記載事項がほとんどです。

 時間をかけたら、絶対にできるようになります。

 焦らず、時間をかけて制覇していきましょう。

傾向

 本試験問題は、ほぼ「正誤問題」です。

 よって、問題文の設定を気にしなくていいです。

 即断に問題を解けばいいです。

 さて、「土地区画整理法」ですが、他の科目とは、毛並みが違うことを意識してください。

 当法は、これといった頻出論点がなく、論点の「すべて」がランダム・アラカルト的に出題されています。

 よって、他の科目のように、特定の論点に絞った勉強は危険です。

 テキストの全記述を、丁寧に押えていく必要があるので、やり方を変えるようにしてください。

勉強方法

 勉強方法ですが、一口で言うと、「テキストをたくさん読む」です。

 「土地区画整理法」は、他の科目のように、ただ暗記すればよいわけじゃないのです。

 当法では、この法律独自の語句・用語がドシドシ登場するため、内容が実にわかりにくくなっています。

 基本的には、暗記科目なのですが、内容がガチガチに硬いため、憶えにくい(頭に入っていかない)こと、この上ありません。

 よって、テキストの内容を理解しつつ、各規定なり各処分なりの効果を、丁寧に読み取っていく必要があります。

コツ

 「土地区画整理法」ですが、先に述べたように、時間をかけたら絶対にできるようになります。

 最初は慣れないのでチンプンカンプンですが、何回も、テキストを読むうちに、わかるようになります。

 個々の規定は、すぐには頭に残らないので、兎に角、テキストを何回も何回も読むことが大事です。

 目標は「10回」です。

 「土地区画整理法」は、『回数』で考えてください。

 頭を馴染ませるような感じで勉強するとよいでしょう。

 そもそも、科目そのもののボリュームは少ないので、寝る前に読むとか、通勤時に読むとかで、『回数』をこなしていってください。

 『10回』も読めば、あらかたの内容は、頭に入ります。

 語句や用語、数字の暗記も、段違いで楽になるはずです。

後は、オーソドックス

 ある程度の『回数』が読めたら、以降は、他の科目同様に、過去問演習に進みます。

 「土地区画整理法」でも、選択肢の「使い回し」がチラホラと散見されるので、過去問に出た論点は、ガッチリ押えておきます。

 後は、模試問題集や予想問題集で、タイプの違う問題を解いていれば、やることはやったと言えるでしょう。

 参考:宅建「法令上の制限」の「土地区画整理法」の過去問リスト

 参考:宅建:予想問題集・模試問題集レビュー

ポイントノート

 基本的には、テキストの精読が中心となりますが、ポイントをまとめたノートもあります。以下の…、

 ・土地区画整理法‐その他の換地処分

 ・土地区画整理法‐換地処分のまとめ

 ・土地区画整理法‐仮換地のまとめ

 ・土地区画整理法‐定義、個人施工者、土地区画整理組合、区画整理会社等のまとめ

 …も、参考にしてみてください。

頻出論点

 頻出論点ですが、「すべて」です。

 「土地区画整理法」は、その「すべて」の論点が出題されます。

 挙げていくと、「施工者」、「権利申告」、「建築行為等の制限」、「換地計画」、「仮換地」、「仮換地の指定」、「換地処分の効果」、「換地処分に伴う登記」ですが、すべて丁寧に押えましょう。

 繰り返しますが、「土地区画整理法」は、他の科目のように、「これが頻出!」とか「これだけやればいい!」という科目ではありません。

 本試験問題は、全論点からピックアップされています。

 過去問に出たところを優先しますが、出てないところも、丁寧に精読しておきましょう。

まとめ

 「土地区画整理法」は、その内容が取っ付きにくいだけで、問われることは、ほとんどが基本事項です。

 よって、テキストの精読と過去問演習、模試問題集・予想問題集での演習をしていれば、穏当に「1点」が取れます。

 テキストは、「10回」くらいは、目を通すようにしたいです。

 さて、注意事項なのですが、わたしは、「土地区画整理法」は、試験全体の「難易度調整弁」的な問題だと思っています。

 要は、時に、「土地区画整理法」にて、誰も解けない難問が出る可能性がある、といった次第です。

 試験全体を難しくしたいときとか、全体の得点を減らしたいときは、「土地区画整理法」で難問を出して、正解率なり得点を下げるといった寸法です。

 過去問を解くと、(なんで急にこんな問題になるかね)と、思うことがあります。

 難問は、誰も解けないので、最終的な合否には、あまり影響しません。

 難問に拘泥すると、それだけ、時間が取られてしまい、他の問題の解答に、悪影響が及びます。

 もし、皆さんが受験する年度で、難問に出くわしたときは、さっさと解答して、他の問題に尽力しましょう。

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