社会保険労務士(社労士)の勉強方法:概論

会保険労務士(社労士)の勉強方法の概論を、学習の重要な点と絡めて紹介していきます。復習を重視する学習を進めて、効率の良く、試験のタイプに合う勉強をしてください。

社会保険労務士の試験とは?

社会保険労務士試験は、幅広く細かい知識が問われる試験です。

つまり、社労士の勉強方法は、理解よりも記憶が勝負の要となる資格です。今さらながら、テキストを見直していますが、「よう受かったなぁ」と思うこと仕切りです。つまり、暗記重視の知識型試験なので、試験が済むとすぐに忘れてしまうのですよ。

被保険者期間12年、年齢45歳の人は、何か月分の失業給付が受けられるか?またその額はいくらか?どんな給付が受けられるか?

雇用保険法の法理や制度趣旨などを理解していようが、この問題の前では無力です。

ですから、いかに要領よく記憶していくか、これが勝敗を分ける大きな点となります。これから、社会保険労務士の受験に当たって重要なポイントを述べていきます。

記憶することのは基本的に繰り返し学習しかありません。何回も同じ所を反復することを前提において下さい。ですから、一度に、その学習ごとに、細かい部分を全部、覚えようとしてはいけません。

1個拾えたら、御の字や、というくらいの心持でいましょう。

実は当サイトのメインコンテンツの「ディレクトリ型学習」の源流は社労士試験の経験を元にしています。

社労士の勉強を始めた時、まず最初したのは、数を数えたことです。何しろ、試験日まで4ヶ月しかなかったので、自分が何をすべきで、すべき事は何事なのかをはっきりさせる必要があったのです。まずは、自分のテキストの目次を開いて数を数えましょう。

労働基準法は、総則、労働契約、賃金・・・・と大きく分けて7つカテゴリーに分けられます。では、それぞれのカテゴリーについて数を数えます。総則は、12条(古いテキストなので改正を考慮に入れてません。)で、それぞれ12個やらないといけない。労働契約は大きく分けて、4つ(労働契約・不当な身柄・・・、解雇制限・予告、使用証明)であり、それぞれの単元ごとに、又枝分かれしていく・・・。

このように、頭の中でこれからやる事がいくつあるのか、おおきいのは〇個、中くらいは〇個、細かいのは中くらいのにそれぞれ〇個、とやるべき数をはっきりさせないといけません。でないと作戦の立てようがなかったのです。

いくつするかの数でいいのです。それだけで脳みそに刻まれる威力が違います。はっきり、ここにはこの規定がある、とだけ、学習のはじめの方は憶えれば良いのです。

テキストに見出しがありますよね。

例えば、いまやってるのが「3−1 賃金支払の5原則」であれば、中規定は5つ^^、それぞれに小規定が〇〇個と、いう感じで、合計〇〇個やらないといけないわけです。その合計額を見出しの近くの目立つ所にメモ書きしておきましょう。

5つ構成、計28個、みたいな感じです。
(この数字は適当です。各自のテキストの構成で違ってきますよぅ)

※小規定=細かい部分があるくらいの意です。例外とか、よく出る判例・通達など。

細かい部分は、最終的に憶えておけばいいのです。それに、問題演習をしていく中で憶えてしまうこともあります。(自然憶えか?!)

ですから、細かい部分を学習の過程で覚えようとするより、何がどこにあるか、どのように繋がってるのか、を把握していくことの方がはるかに大事です。むりやり、ごちゃごちゃに覚えても仕方がありません。脳みそはごちゃごちゃなものを憶えることは困難です。

社労士試験で欠かさずやっていた事

先に進みたいのは山々です。ですが、それをこらえて前回の学習で何をしたのかを確認しました。忘れていてもいいのです。

何回でもやってやる!!という覚悟があったからです。

少ししか進まなくても、復習は必ずやる、復習をしないとその勉強の効果は半減します。そして、1週間ごとにその週にやったことを見直します。

テキスト1ページしかやらなかったとしても。

その1ページしかできなかったことを見直すとき、人は脳に後悔・焦りというプレッシャーを与えています。ですから、その1ページは思いっきり憶えてしまう事があるのです。

それで、本試験にその1ページ記載分がでたら、大もうけでしょ!決して出ないとは限らないのです。やったことを無駄にしないのは、復習して脳みそに再び入れてやるしかありません。社労士は覚える事が非常に多いので徹底してください。

他の試験は適当にやっていても合格したのですが、社労士は復習を欠かすことなくやりましょう。こういうと大変そうなのですが、朝起きて、昨日やったことを、歯を磨きながら確認したら良いだけのことです。それでも、充分に「やらない」より数十倍は効果があるのです。

これだけで勉強効果100%以上のアップなのですよ。

歯磨きのほかに、コーヒーを入れているとき、電車待ち・人待ち・・・記憶を新たにする時間はいくらでもありますよ。「このボーとしている時間は何かに使えないかちら?」という疑問が新たな復習時間を生むかと。

勉強は机の前だけでやるものではありません。最初うちは「復習作業」というのは面倒なのですが、1ヶ月やってたら慣れます。

わたしの社労士短期合格の要因は?と聞かれたら、問題演習メインであったこと、そしてこの復習を短時間でも欠かすことなくやったこと、この二点をあげます。

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