宅建の試験科目「法令上の制限」の「国土利用計画法」の勉強方法を説述したページ。本試験の傾向や頻出論点(事後届出)、それに応じた勉強方法を述べる。ポイントをまとめたノートへのリンクも併せて掲載している。
「コメント」でも述べているように、「国土利用計画法」は、「1問」出題で、「1点」取れる科目です。
点数計算上でも、取らないといけない科目の筆頭です。
後述しますが、「国土利用計画法」は、「論点固定化」「出題はシンプル」「ボリュームも少ない」ので、肩の力を抜いてやれる科目です。
本試験は、ほぼ正誤問題での出題です。
よって、問題文の細かい設定を、気にしなくていいです。
傾向は、頻出論点に固定化しているので、まずはそこを徹底集中して勉強することになります。
ほぼ9割方、「事後届出」が問われます。
んで、ごく稀に、「許可」「事前届出」が出ます。
当然、「事後届出」を優先して、追々と、「許可」「事前届出」を見ていけばいいです。
なお、「許可」「事前届出」があまり出ないのは、単に内容がカンタン過ぎるため、“試験問題にならない”からです。
参考:宅建「法令上の制限」の「国土利用計画法」の過去問リスト
「事後届出」ですが、例外規定である「届出を要しない」ものが最も問われています。
徹底して、テキストの表『次の面積未満の土地売買等には、届出を要しない』を、つまりは…、
・市街化区域・・・2,000㎡未満
・市街化区域以外の都市計画区域・・・5,000㎡未満
・都市計画区域外の区域・・・10,000㎡未満
…を、ガチ暗記してください。
ここだけで、「0.8点」くらいの期待値があります。
さて、コツは括弧書きのところまで、ガチ暗記することです。
テキストには、括弧書きで、「市街化区域以外の都市計画区域(市街化調整区域、区域区分が定められてない都市計画区域)」と記されているはずです。
本試験では、選択肢には、先の括弧書きの方で問われることが多いのです。
たとえば、「“市街化調整区域”での4,000㎡の開発行為には、届出をしなくてはいけない」といった塩梅です。
「×」です。
例題の「市街化調整区域」は、「市街化区域以外の都市計画区域」に該当し、「5,000㎡未満」のときに届出無用です。
例題は、4,000㎡なので、届出が無用です。
こんな風に、括弧書きのほうが問われるので、括弧書き部分をガチ暗記してください。
なお、10,000㎡未満の「都市計画区域外の区域」の括弧書きは、(準都市計画区域、都市計画区域および準都市計画区域外の区域)となっています。
これも、当然、ガチ暗記の対象です。
選択肢には、「土地売買等の契約」の個々の要件も問われます。
たとえば、「○○で土地を入手したときは売買に当たるか?」とか、「贈与契約はここでいう契約に当たるか?」とかです。
先の「事後届出」に比べると、そう出ないのですが、選択肢を解くキーとなることが多いので、併せて押さえておきましょう。
「許可」「事前届出」ですが、先述したように、あまり出ません。
出るにしても、「事後届出」との比較問題です。
キッチリと「事後届出」を押えてから、それと比較しつつ、「許可」「事前届出」の規定を見ていけば、十分かと思います。
有体に言うと、「許可」「事前届出」は、“忘れずに見ておけばいい”くらいで、本腰を入れる必要はそうないです。
勉強方法ですが、試験問題のほとんどが「知識問題」なので、オーソドックスなものとなります。
過去問を解いて、テキスト精読し、諸規定・数字を憶えるってな塩梅です。
ふつうの勉強に加え、模試問題集・予想問題集を解いておけば、まあ、できることは全部やったと言えるでしょう。
また、ポイントをまとめたノートもあるので、以下の…、
・国土利用計画法‐事後届出・事前届出・許可の横断まとめ(数字規制以外)
…も、参考にしてみてください。
ひとまず「事後届出」の「届出が要らない」を徹底してください。
ここが一番出るので、時間がなければ、ここだけもでもいいです。
後は、「許可」「事前届出」を押えたり、出ないとは思いますが、他の論点を精読したりすれば、対策としては、これ以上はないです。
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