登録販売者試験の合格点と、目標点、試験科目ごとの得点計画を述べたページ。すべて無料。「基本知識」、「人体」、「医薬品」、「法規」、「適正使用」といった試験科目ごとの目標得点を挙げることで、本試験でどのくらいの得点を取ればいいかわかる。各試験科目への時間や労力の割き方についても言及している。試験勉強開始後、1ヶ月経過以降に読んでおきたい情報をまとめている。
登録販売者試験の合格点は、全国一律で「7割正解の84点」です。
足切点は、3.5割か4割かで、各県ごとに異なっていますが、合格点は、全国同じです。
よって、7割正解を念頭に、試験勉強をしていくことになります。
しかし、ギリギリの7割を狙うのは、あまりに余裕を欠きます。
ですから、安全圏である「7.5割正解の90点」前後を目指すことを勧めます。
以下に、どの科目で、どのくらいを得点できればいいかを述べていきます。
結論から先に言うと…、
「基本知識」は「18~20点」…、
「人体」は「15~18点」…、
「医薬品」は「24~30点」…、
「法規」は「15~18点」…、
「適正使用」は「12~15点」で…、
「90点」前後といった塩梅です。
まずもって、「基本知識」ですが、ここは、比較的、カンタンな科目です。
出題されることはほぼ決まっていますし、難問が出ることも、そうないです。
よって、「基本知識」では、「18~20点(18~20正解)」を目指すことになります。
満点の「20点」は、試験問題に拠ります。
難問や奇問の類が出題されたら、その分だけ点数が減ります。
たとえば、「福岡県 R2 第3問」のような問題が出たら、まず解けないので、マイナス1点と相なる、ってな次第です。
逆を言えば、先のような難問がなければ、過去問を2~3回解いて、テキストを精読しておけば、満点近く点数が取れます。
試験戦術的なことを言うと、「基本知識」は、手ごわい「医薬品」や「適正使用」の失点を補う重要な科目です。
カンタンだからと言って甘く見てはいけません。「基本知識」で点数が取れるほど、他の科目の失点をカバーできます。
「基本知識」は、合格の「保険」と思って、臨んでください。
「人体」ですが、「15~18点(15~18正解)」くらいを目指します。
最近では、「人体」がそこそこ難化しています。
各器官の定義やカタカナ語句が執拗に出題されたり、副作用の“すべて”が出題範囲になったりするなど、手ごわくなっています。
テキストや過去問を3回くらいしていても、2~5点くらいの失点は免れないと思います。
しかし、です。逆を言えば、2~5問くらいは間違っても仕方がない、といった塩梅です。
「人体」は、憶えることが多く、費用対効果があまりよくないです。ある程度まで取れるようになったら、深追いせず、「医薬品」に時間を割くといいでしょう。
「医薬品」ですが、全部で40問出題されます。
目標点数の「24~30点」の6~7.5割くらいは、確実に取れるようになっておくべきです。
しかし、あまりにボリュームが多いので、優先して「医薬品」を勉強するにしても、そこまで到達するには、かなりの時間がかかります。
ですから、第1目標として、「医薬品」では、6割前後の正解を目指します。
6割正解の「24点」ですが、まあ、最低限、合格戦線に残れる点数です。
こうした次第で、まずは、6割を目指します。
んで、過去問等で、だいたい6割くらいならコンスタントに取れるようになれば、「法規」や「適正使用」に時間を割き、両科目で安定得点を確保すべく、個々の論点を消化していきます。
んで、「法規」や「適正使用」に、目途が付いたら、第2段階として、再び「医薬品」に戻って、点数の底上げを狙っていくのがベストかと思います。
「医薬品」は、他の科目と違い、一気に実力は、伸びない科目です。つまり、一夜漬けが効かない科目なので、中間目標を設けて、勉強していくといいでしょう。
ところで、合格者からの意見を強く言うと、「医薬品」の知識は、合格後の実務や日常生活でも、“異様に”役に立つので、「32~36点」の8~9割近く取りたいところです。
試験的には、8~9割をガチで目指さなくてもいいですが、合格者の実感からすると、ここまで勉強しても、まったく損はありません。
わたしは、いくつか資格を持っていますが、勉強したことは、綺麗サッパリ忘れ、ほとんど役に立ってないのが現状です。
しかし、登録販売者試験の「医薬品」で勉強したことは、かなり役に立っています。
試験戦術的に割り切るのは、少しもったいないと思います!
「法規」は、「15~18点」を目指します。
「法規」ですが、高得点を取るのは厳しい科目です。
条文や注記からの難問・奇問の出題率が高いため、点数的には、かなり厳しいと言えます。
しかし、「逆」に、そこそこの点数を取るのは、容易な科目なのです。
「法規」を苦手とする人が多いかもしれませんが、一口で言うと、「過去問演習」の5文字に尽きます。
過去問演習の「数」が増えるほど、「法規」で安定して点数を確保できます。
「教材レビュー」で述べた過去問や受験予定地のPDF過去問のほかに、「登録販売者 公式過去問+解説」にて、他県の「法規」で過去問演習すれば、ほぼ8割は、取れるようになります。
念押ししておきますが、「過去問演習」ですよ。テキストの読み込みじゃないので、注意してください。
「法規」は、テキストも大事ですが、過去問演習の方が即効で点数が伸びます。
「法規」を苦手とする人は、騙されたと思って、10回分の問題を3回繰り返してください。
ここまでやれば、実力は、TOP圏です。
「適正使用」は、「12~15点」くらいを目指しましょう。
「適正使用」だけ、他の科目と比べると点数が低いのは、受験生泣かせのガチ科目である、いわゆる「医薬品的な問題」が出題されるためです。
当該医薬品的な問題の出題数によって、最終得点は、かなり異なってきます。
かつての東京都のように、「11問」も出題されたら、かなり点数は落ち込むはずです。
現在では、全国的に、「6~8問」くらいの出題に落ち着いていますが、今後どうなるか、わかったものではありません。
「適正使用」は、出題動向によっては、足切点を免れたらそれでOKくらいになる可能性があります。
まずもって、「適正使用」では、過去問演習をして、定番問題や頻出論点をガチで押さえて、点数を確保してください。
そして、「医薬品的な問題」は、「適正使用対策」でも述べているように、まだ押えやすい「使用しない」から着手し、極力失点を抑えるようにしましょう。
「適正使用」は、こうした次第なので、「6割の12点は最低でも確保する、7割以上が取れたら御の字」くらいに認識しておきましょう。
試験的なことを言うと、「医薬品」が最もボリュームがあるので、最も手を焼きます。
よって、先の点数計画では、少なめの正解でも、合格できるように、他の科目を頑張るようにしています。
効率よく合格したいなら、点の取りやすい「基本知識」を優先し、次いで、まだしも点の取りやすい「人体」と「法規」に尽力します。
しかし、先述したように、試験後(合格後)のことを考えると、「医薬品」を疎かにするのは、勧められないです。
費用対効果は悪いですが、試験後もずっと役に立つ「医薬品」の勉強は、シッカリやっておきましょう。
「基本知識」や「人体」、「法規」の知識は、試験後は綺麗サッパリ忘れます。
最後に、こういうとアレですが、「テキスト3回・過去問3回・PDF過去問3回」くらいやっていれば、おおむね、全科目で8割強は取れます。
このくらい勉強していれば、「100点」近く取れて、細かい点数計画など、考慮せずとも合格できます。
細かい計算が苦手な人は、得点計画など吹き飛ばすくらい、ドンドコ勉強してください。わたしもこの口でした。
登録販売者試験については、以下のリンク先も参考にしてください。
試験について、最低限度の試験情報は集まると思います。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
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