乙種公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 消防設備士 乙種7類の公式過去問の、第36問目の解説。本問は「構造・機能・整備」の問題で、漏電火災警報器の一般構造を問う問題です。ごくごく基本の問題で、また、選択肢の定番のが出ているので、解ける問題です。

36問‐構造

 

 本問のレベルは「やさしい」です。

 漏電火災警報器の「機能・構造」では、もっと細かな数字が、たとえば、温度特性試験の温度とか、衝撃試験の試験回数や加速度の倍数やらが問われるのが常です。

 本試験で本問のような問題に遭遇したら、幸運です。帰りに神社にお参りに行きましょう。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説‐おさらい

 基本的な問題です。テキストをきっちり読み込んでおけば、解けます。

選択肢1

 選択肢1の「良質な材料で作られ云々」ですが、まさにそのままの記述です。

 テキストには、そのままの文言が載っているはずです。

 従って、選択肢1は「○」と、相なります。

選択肢2

 選択肢2の「耐久性を有してうんぬん」ですが、これもまた、そのままの記述です。

 従って、選択肢2は「○」と、相なります。

選択肢3

 選択肢3の「端子以外の部分は、堅牢なケースに云々」ですが、これもまた、そのままそっくり、テキストに載っている記述です。

 従って、選択肢3は「○」と、相なります。

選択肢4

 選択肢4の「定格電圧が100Vを超えない受信機の金属ケースには、接地端子を設けなくてもよい」ですが、正しくは「定格電圧が60V以下の受信機の金属ケースには、接地端子を設けなくてもよい」です。

 テキストには、「定格電圧が60Vを超える受信機の金属ケースには、接地端子を設けなくてはならない」とあるはずです。

 んなもんで、接地端子が必要なのは「60V」を超えるときで、要らないのは「60V以下」のときです。

 従って、選択肢4は「×」と、相なります。

 なお、当該規定は、ド定番です。当方、本試験で遭遇しました。

まとめ

 本問は、「誤っているものはどれ?」です。

 従って、選択肢4が正解となります。

 答え:4

 消防設備士乙7の例題は、以上です。お疲れ様でした!

補足など

 選択肢4についてですが、正しくは、「定格電圧が60Vを超える受信機の金属ケースには、接地端子を設けなくてはならない」です。

 当該「60V」の憶え方ですが、「せっちたんし」→「せ・っ・ち・た・ん・し」→「6文字」→「6」がらみで「60V」、ってな感じで憶えるとよいでしょう。

 ついでに選択肢3ですが、「端子も堅牢なケースに収める」というひっかけがあります。

 「端子以外の部分」を堅牢なケースに入れるわけです。端子はケース「外」です。

PDF過去問について

 公式のPDF過去問は、ノートPCやスマホで見ることはできます。

 しかし、本格的な“問題演習”となると、「タブレット」での閲覧が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボード等が邪魔で、問題を解くのに集中できない、といった塩梅です。

 

 当方は、PDF形式の過去問は、12インチのタブレット(thinkpad helix2)で閲覧しています。

 PCと違って周辺がごちゃごちゃしないので、普通に「紙」の過去問を解くような感じに、問題演習ができる、といった次第です。

 こんな次第で、PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の利用を勧めます。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安いので、コストパフォーマンスが秀逸です。もちろん、PDFの閲覧もできます。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れて倍時間がかかります。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

 インチ数は8インチから10インチくらいが適当です。

4類:独学向け教材

 戸惑うかもしれませんが、消防設備士の甲種4類・乙種4類とも、同じ教材を使います。

 教材のよい点・わるい点等の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのがメンドクサイ人は、定番の下記教材を使えば間違いありません。

 一口で言うと、テキストは定番の「わかりやすい! 第4類消防設備士試験」を…、

 問題集は、姉妹本の「本試験によく出る! 第4類消防設備士試験」でそろえます。

 甲種受験の方は、「4類消防設備士 製図試験の完全対策」を追加します。

 テキストと問題集は、消防設備士試験の定番シリーズで、試験会場では多くの人が使っていました。当方、甲4のみならず、乙6・乙7でもお世話になりました。

6類:独学向け教材

 乙6の使用教材については、「教材レビュー」に詳述してますが、読むのがメンドウな方は…、

 テキストは「わかりやすい! 第6類消防設備士試験」を…、

 問題集には「本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集」を使います。

 わたしの受けた試験では、受験生の3~4割が本書を使っており、わたしも本書の利用者でした。

7類:独学向け教材

 フル免除だと、試験問題は10問しかないので、テキスト1冊で十分です。問題集は要らないです。

 テキストには、定番シリーズの「わかりやすい! 第7類消防設備士試験」を使えばいいです。

 わたしは、当該テキスト1冊で、構造・機能(規格)100%、法令75%で合格でした。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

甲種4類

 1問:消防設備士の義務・・・「ふつう」。

 2問:基準法令の遡及適用・・・「ふつう」。ひっかけ注意。

 3問:防火対象物・・・「難」。

 4問:届出・検査・・・「やさしい」。1点候補。

 5問:免状の亡失・再交付・・・「ふつう」。

 6問:消防計画・・・「ふつう」。

 11問:設置義務・・・「ふつう」。語呂必須。

 28問:P型1級の非火災報・・・「難」。

 32問:感知器・発信機・・・「やさしい」。

 実技‐終端抵抗・・・「ふつう」。

 製図・・・「やさしい」。取らんとダメ。

 旧5問(R6):免状

 旧実技(R5)‐感知器

 旧第1問(R3):防火対象物点検資格者

 旧第3問(H29):届出・検査

乙種法令共通

 1問:特定防火対象物・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 2問:複合用途防火対象物・・・「普通」。取るべき。

 3問:検定制度・・・「ふつう」。絶対問題。

 4問:消火設備・・・「ふつう」。絶対問題。

 5問:命令受領者・・・「ふつう」。取れる。

 6問:定期点検・・・「ふつう」。

 7問:消防設備士・・・「ふつう」。

 旧2問(R5):消防用設備

乙種4類

 11問:警戒区域・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 33問:煙感知器・・・「ふつう」。必須問題。

 38問:受信器・・・「やさしい」。余裕。

 実技:各感知器・・・「ふつう」。取りたい。

 旧実技(R3):煙感知器・・・「ふつう」。取りたい。

乙種6類

 13問:地下街の消火器・・・「ふつう」。

 29問:消火器の性能・・・「やさしい」。

 41問:安全栓・・・「やさしい」。基本問題。

 実技:消火器構造・・・「ふつう」。取れる。

 旧実技(R6):指示圧力計

 旧28問(R5):点検整備

 旧13問(R4):歩行距離

乙種7類

 14問:設置基準・・・「ふつう」。

 42問:警戒電路の電圧・・・「難」。

 旧42問(R6):一般構造

消防設備士のこまごましたもの

 消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効」とかの記事を、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。

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