宅建の勉強時間‐民法ゼロ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 宅地建物取引士(宅建)の勉強時間及び勉強期間について述べる。本ページは、「民法」を、既に勉強したことがあって、たとえば、他の資格で勉強したことがあるとか、法学部卒とかの人で、ある程度の素養のある「民法経験者」が宅建合格に要する時間を述べる。加えて、宅建業法や法令上の制限、税法等のその他の科目の勉強時間についても、個別的に述べる。

民法知ってる勉強時間

 結論から言うと、「民法経験者」の人は、宅建の勉強期間は「6ヶ月強」で、延べ勉強時間は「300~400時間」くらいが必要です。

 「宅建独学」でも述べていますが、宅建は、かつてのように、カンタンには受からない試験となっています。

 シッカリ勉強しないといけないのですが、「民法」を、他の資格試験で勉強していたり、法学部卒で在学中に単位を取っていたりしていると、かなりのアドバンテージがあります。

 というのも、宅建中、最も手を焼いて時間を食うのが「民法」だからです。

 前もって、「民法」の素養があれば、その時点で、試験勉強の20~30%くらいが終わっているのに相当します。

まず、民法のレベルチェックを

 「宅建「民法」の過去問リスト」に、民法の過去問をリストアップしています。

 そこで、「民法」の試験問題が、どのくらいのレベルなのか、調べてみてください。

 (あー、このレベルなのね)という人は、「民法」は、「後回し」で結構です。

 メイン科目である「宅建業法」から、着手してください。

 (ん・・・、これは、やばいかも)となった人は、ひとまず、「民法」を済ませるようにしてください。

 宅建は、基本的に「暗記と記憶」の試験なので、他の科目は、集中的にやれば、何とかなります。

 しかし、「民法」ではそうじゃないので、早めに着手する必要があります。

 先に「民法」を終えて、後顧の憂いを立つべきです。

 なお、追いつくのは(元のレベルに戻るのは)、意外に「すぐ」です。

ざっくり見積り

 宅建には、ざっと「17個」の単元があります。

 以下、個々の勉強時間を挙げていきますが、「数字」は、柔軟に考えてください。

 まず、机の前で本腰を入れないといけないのは、「民法」と「宅建業法」くらいです。

 当該2科目は、横断的・応用的な問題が多数出るので、細切れ時間だけでは、対応できないです。(もちろん、細切れ時間も、フルに活用してください。)

 しかし、それ以外の科目は、ボリューム(分量・ページ数)が少なかったり、出題が定型的・定番的であったり、単なる知識問題であったりするのです。

 つまり、あまり複雑ではないので、出先の勉強、通勤・通学時等の細切れ時間で、何とかなってしまいます。

 大まかな勉強は出先や細切れ時間で済ませて、復習や過去問演習といった作業は、机の前といった風に、時間は、かなり「やりくり」ができます。

 やりようによっては、以下の「数字」は、いくらでも短くなります。また、「相性問題」もあるので、大幅に超過することもあります。

 確定的な数字ではないので、計画作成の「参考」程度に、見ていってください。

権利関係

民法・・・1~3ヶ月。

 過去に、シッカリ勉強していれば、1ヶ月も要らない。昔の知識で、十分に、合格点が確保できる。

 しかし、やばそうなら、2~3ヶ月は、見ておくのが無難。

 なお、民法は、合格のキーを握るので、できないなら、当然、先の時間を越えてやることになる。

借地借家法・・・約1.5週間。

 「借地借家法」は、基本は「暗記と記憶」。民法の要領で、十分に、消化可能。

区分所有法・・・約1週間。

 基本的なことしか出ない。言うほど、難しくない。出先・細切れ時間で対応。

不動産登記法・・・約1週間。

 基本は、「後回し」か「捨て問」だが、余裕があるなら、過去問レベルのことはやっておく。

 「不動産登記法 勉強方法」を参考をば。

法令上の制限

都市計画法・・・約2~3週間。

 理解もクソもない「暗記と記憶」が大半。ボリュームが大。計画的に、長期戦で。

 ここは、誰でも、手を焼くので、早めに着手。しかし、やり過ぎも嫌気が差すので、注意。

建築基準法・・・約2~3週間。

 これまた、ボリュームがすごい。しかも、「暗記と記憶」のみ。少しずつ、消化するしかない。

 精神的に、きつい、めんどい、かったるい。長期戦で対応する。

宅地造成等規制法・・・約1週間。

 「暗記と記憶」だが、ボリュームが少ないので、やりやすい。細切れ時間で対応可能。

土地区画整理法・・・約1週間。

 ボリュームが少。やりやすい。出先の勉強で多くを消化できる。

国土利用計画法・・・約1週間。

 ボリュームが少。やりやすい。出先の勉強で多くを消化できる。

農地法・・・約1週間。

 ボリュームは中。個々の論点は、似たり寄ったりなので、整理して憶える。先の宅地造成等規制法等の3法は、そこそこ早く終わるんで、その分を、農地法に充てるとよい。

宅建業法

宅建業法・・・約1~4ヶ月。

 やればやるほど、点が取れるので、大目の時間を割く。

 年度によっては、満点すら狙えるときがある。

 メイン科目なので、点が取れるようになるまで、やる。

その他

税法・・・約2~3週間くらい。

 数字の暗記が多い。時間に余裕がないなら捨てるか、後回し。

 「上級:宅建独学」を参考。

不動産鑑定評価・地価公示法・・・約1週間。

 シッカリ勉強すれば、点が取れる。苦手なら、もう1週間ほど割いてもよい。

住宅金融支援機構・・・約1週間。

 取れるところ。苦手なら、もう1週間を充てる価値がある。

景品表示法・・・約1週間。

 得点源となる。できないようなら、もっと時間を割く。

統計・・・「捨て問」。

 時間がないなら、捨てる。「上級:宅建独学」を参考。

土地・建物・・・約1週間。

 必ず取らないといけないところ。1週間もあれば、だいたいできるが、確実に点が取れるまで、テキストと過去問を消化する。

宅建のこまごましたもの

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