宅地建物取引士(宅建)の勉強方法:不動産登記法

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 独学合格を目指す人向けに、宅建士の「不動産登記法」の勉強方法を説述しています。本ページでは、不動産登記法の基本情報と、頻出論点とを述べるほか、「捨て問」にするかどうかを決める情報をまとめています。また、「次善の捨て方」も、併せて紹介しています。

不動産登記法 基本情報

 「コメント」でも述べているように、「不動産登記法」は、宅建で数少ない「捨て問」候補です。

 本試験は、傾向が一定せず、また、テキストを逸脱する出題も多く、コスパは「悪い」と言わざるを得ないです。

 参考:宅建「不動産登記法」の過去問リスト

 テキストを精読しても、10年分の過去問をしても、1点取れるかどうか覚束ないので、「ゼロ勉強」でも構いません。

 ただ、「次善の捨て方」を後述しているので、そこだけ目を通して、やるかやらないかを決めてください。

頻出論点

 「不動産登記法」の頻出論点を、念のため挙げていくと…、

 ・表示に関する登記の基本事項

 ・権利に関する登記の基本事項

 ・共同申請主義

 ・所有権保存登記

 ・仮登記

 ・区分建物の登記

 ・登記識別情報

 …となっています。

 すべて、基本論点なのですが、これらが出るかどうかというと、“微妙”です。

 まあ、やるかやらないかは別にして、テキストの該当箇所に、赤丸をしておくといいでしょう。

 参考:宅建「不動産登記法」の過去問リスト

まとめ‐次善の捨て方

 「不動産登記法」は、点を狙っていく科目ではないです。

 「保険」の意味でやるくらいが丁度いいです。

 つまり、試験範囲の全頻出論点を押さえ終わり、“もうやる事がない”くらいに達したのなら、さらなる1点を確保するため、「不動産登記法」に着手するのがいいでしょう。

 しかし、“まだまだやる事がある”のなら、そっちを優先すべきです。

 たとえば、宅建業法の改正事項や、建築基準法の建築確認の表とかを、優先すべし!ってな塩梅です。これらの方が、圧倒的に、「1点」に近いです。

 最後の最後まで、“やる事がある”のなら、「不動産登記法」は、完全に捨ててしまいましょう。

 本試験では、ラッキーナンバーで解答すればいいです。

 ただ、完全に捨てるのは、「最終手段」と踏んでいてください。

 試験は水物なので、「不動産登記法」にも、多少の対策は、取っておくべきだからです。

 完全放棄まではしたくない人は、とにかく、「過去問」に出た問題と選択肢は、解けるようになっておきましょう。

 丸暗記やド暗記で結構です。

 理解は度外視して、選択肢の内容と解説を、憶えてしまってください。

 過去問を憶えるだけでも、点数の可能性は上がります。

 うまくいくと、貴重な1点が取れるはずです。

時間に余裕があるなら

 さて、あまりいないと思いますが、時間に余裕があり、「不動産登記法」までやってしまいたいという人は、まず、先に述べた過去問演習を終わらせてください。

 次にやるのは、「模試問題集・予想問題集の不動産登記法」です。

 これらを、解いて、これまた、問題・答え・解説を憶えてしまいましょう。

 参考:宅建:予想問題集・模試問題集レビュー

 最後は、「テキストの精読」です。

 過去問事項のみならず、未出題事項まで、丁寧に押えて行きましょう。

 ここまでやっておけば、受験生でやれることは、すべてやったといえるでしょう。

 ところで、です。

 コスパの悪い「不動産登記法」ですが、勉強したことは、基本的に、無駄にはなりません。

 司法書士の道も開かれるかもしれないので、時間に余裕があるなら、最低でも、テキスト・過去問くらいは、押えておきたいところです。

管理業務主任者の不動産登記法

 「管理業務主任者」でも「不動産登記法」が出題されます。

 1年度に1問なのですが、宅建と異なり、基本的な問題が多いです。

 問題演習の「数」の確保の意味でも、活用してみてください。

 参考:管理業務主任者 過去問 その他の法一覧

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