平成30年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第37問目の解説。本問は、付属品管理を問うの問題です。選択肢の個々は、基本事項です。それぞれの選択肢を頭に入れておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「水高計の目盛りには、ボイラーの常用水位を示す位置に、見やすい表示をすること」ですが、誤った記述です。
「水高計」とは、温水ボイラーなどの圧力を測る計器です。
さて、当該水高計ですが、「ボイラー本体または温水出口付近に、水高計を取り付けなければならない」となっています。
また、水高計の目盛りですが、これは、選択肢の言う「ボイラーの常用水位を示す位置」ではなくて、「ボイラーの最高使用圧力を示す位置」に設置する事になります。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
本問は、あまり問われない論点です。できなくても仕方がないのですが、これ以外の選択肢は、基本問題なので、「消去法」で解答してください。
選択肢2の「圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が冷結し、または、80度以上の温度にならない措置を講ずること。」ですが、正しい記述です。
テキストで確認しておきましょう。テキストに載っていないようなら、選択肢をそのまま憶えてください。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、他の年度試験では、「80度」のところが問われています。
たとえば、「圧力計は、“100度”以上の温度にならない措置を講ずること。」といった風に、出題されています。
「圧力計」は、ボイラーでも特に重要な機器なので、「圧力計・・・80度」という数字を、押さえておくべきです。
選択肢3の「燃焼ガスに触れる給水管、吹き出し管及び水面測定装置の連絡管は、耐熱材料で防護すること。」ですが、 正しい記述です。
常識的に判別できるかと思います。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢4の「逃がし管は、凍結しないように保温その他の措置を講ずること」ですが、 正しい記述です。
「逃がし管」とは、温水ボイラーに使用されるもので、安全弁に相当する「逃がし弁」の代わりに、取り付けられるものです。
逃がし管には、選択肢のいうような、措置が必要とされています。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢5の「温水ボイラーの返り管については、凍結しないように保温その他の措置を講じること。」ですが、正しい記述です。
選択肢のいうような、措置が必要とされています。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、「返り管」とは、暖房用の蒸気に使用する鋳鉄性ボイラーに使用される管で、復水(ドレン)を循環使用するための管です。
返り管が凍結すると、復水が使用できなくなるので、選択肢の措置は当然かと思われます。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
答え:1
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・蒸気・・・「ふつう」
2問:ボイラー効率・・・「ふつう」
3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
4問:計測器・・・「ふつう」
5問:空気予熱器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
8問:鏡板・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:水管理・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:石炭・・・「ふつう」
24問:重油加熱・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:大気汚染物質・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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