3問‐平成30年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第3問は、貫流ボイラーの問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。多くの受験生は、本問を取ってくるので、絶対に落とさないようにしましょう。解き方のコツあり。

3問‐貫流ボイラー

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 「貫流ボイラー」の基礎知識を問うています。

 当該貫流ボイラーはド頻出論点で、3回に1回は出題されています。テキストをきっちり精読しておきましょう。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「蒸気ドラム及び水ドラムがなく、管系だけで構成されるので、高圧ボイラーには適さない」ですが、全くの誤りです。

 前半の「蒸気ドラム及び水ドラムがなく、管系だけで構成される」のところは、正しいです。

 しかし、後半の「高圧ボイラーには適さない」が間違っています。

 正しくは、「高圧ボイラーには適している」です。

 貫流ボイラーは、高圧大容量の発電用ボイラーとして開発されました。

 本問は基本中の基本なので、テキストを精読しておきましょう。どのテキストにも、記載があるはずです。これだけは間違ってはなりません。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

選択肢2

 選択肢2の「給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から所要の蒸気が取り出される」ですが、その通りです。

 まさに、貫流ボイラーの説明そのものです。テキストで確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢3

 選択肢3の「細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行なった給水を使用しなくてはならない」ですが、正しい記述です。

 貫流ボイラーの給水には、不純物の少ない水を使用する必要があります。

 これも、ほとんどのテキストに、記載があるはずです。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「伝熱面積当たりの保有水量が著しく少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い」ですが、正しい記述です。

 一口で言えば、「貫流ボイラーは、すぐ沸く」です。この特徴も、よく出ます。丸暗記です。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 なお、ひっかけで後半部分が「起動から所要蒸気を発生するまでの時間が“長い”」などと出題されているので、選択肢には慎重に目を通しましょう。

選択肢5

 選択肢5の「負荷変動によって大きい圧力変動を生じやすいので、給水量及び燃料量に対して応答の速い自動制御装置を必要とする」ですが、正しい記述です。

 テキストそのとおりの記述です。確認しておきましょう。

 まあ、貫流ボイラーは、「高圧大容量」のボイラーであることをからしても、良質の自動制御装置が必要だと推測できるかと思います。少なくとも、「無用」ではないはずです。

答え

 本問は、「誤っているものはどれか?」です。

 正解:1

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱・蒸気・・・「ふつう」

 2問:ボイラー効率・・・「ふつう」

 3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」

 4問:計測器・・・「ふつう」

 5問:空気予熱器・・・「ふつう」

 6問:給水系統装置・・・「ふつう」

 7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 8問:鏡板・・・「ふつう」

 9問:水位検出器・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。

 12問:燃料油用遮断弁・・・「難」

 13問:ボイラー水位・・・「ふつう」

 14問:キャリオーバ・・・「ふつう」

 15問:スートブロー・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:水管理・・・「ふつう」

 19問:点火前点検・・・「やや難」

 20問:単純軟化法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:重油・・・「ふつう」。

 23問:石炭・・・「ふつう」

 24問:重油加熱・・・「ふつう」

 25問:気体燃料・・・「ふつう」

 26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」

 27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」

 28問:大気汚染物質・・・「ふつう」

 29問:通風・・・「ふつう」

 30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

法令10問

 31問:伝熱面積・・・「ふつう」

 32問:変更届・・・「ふつう」

 33問:使用再開検査・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」

 35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」

 36問:設置規制・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:定期自主検査・・・「ふつう」

 39問:水面測定装置・・・「ふつう」

 40問:掃除・修繕・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

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二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

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