第1問目の解説。第1問は、「熱・蒸気」の論点で、ほぼ毎年、第1問目で登場する定番論点となっています。問いはシンプルなので、確実に取れるように語句・用語を押えておきます。暗記や憶え方、まとめページへのリンクも。
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本問のレベルは「ふつう」です。
二級ボイラー技士の定番中の定番問題です。
後述する『画像』を憶えれば、「1点」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
問題文には、比エンタルピがどうのこうの述べられていますが、本問は、下の画像を暗記するだけです。
解答に必要なのは、赤文字のところです。(とはいえ、この画像の全ての語句は、たとえば、飽和温度とか飽和水とか飽和蒸気は、よく狙われるので、暗記必須です。)
問題文の「飽和水の比エンタルピは、飽和水1kgの【A】であり…」のところから見ていきます。
まず、「比エンタルピ」ですが、簡単に言えば、「熱量」のことで、1kgの水・蒸気などの全熱量を指します。
んで、「飽和水」ですが、「沸騰点に達した水」のことをいいます。
「沸騰点」までに加えられる熱量は、「顕熱」です。
よって、【A】は、「顕熱」となります。
もう、この時点で、答えは出ていますが、【B】も見てみます。
問題文の「・・・飽和蒸気の比エンタルピはその飽和水の【A】に【B】を加えた値・・・」ですが、先の画像を見れば、即解です。
「沸騰点(飽和温度)」までに加えられる熱量は、「顕熱」です。
「沸騰点(飽和温度)」以降に加えられる熱量は、「潜熱」です。
こうした次第で、【B】は、「潜熱」となります。
なお、当該潜熱は、すべて飽和水を蒸発させるための費やされます。
潜熱に顕熱が加わって、「飽和蒸気」が発生するってな塩梅です。
あと、語句を正確に覚えておきましょう。「潜熱=蒸発熱」です。
二級ボイラー技士試験では、結構、「別名」や「またの名を」を出題してくるので、先の「潜熱(蒸発熱)」のように、括弧書きが出てきたら、丁寧に押えます。
二級ボイラー技士の試験勉強では、「深追い」が厳禁です。突き詰めようとすればするほど、落ちます。
当該顕熱・潜熱ですが、深く追求せず・・・、
「飽和水・・・顕熱」
「飽和蒸気・・・潜熱+顕熱」
…といった感じで憶えておけば、それで事が済みます。
深く追求するのは、ざっくりやって、点数が取れるようになってからでも遅くありません。
まずは、点が取れるようになりましょう。
設問は、「正しいものの組み合わせはどれか?」です。
よって、選択肢5となります。
正解:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・蒸気・・・「ふつう」
2問:ボイラー効率・・・「ふつう」
3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
4問:計測器・・・「ふつう」
5問:空気予熱器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
8問:鏡板・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:水管理・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:石炭・・・「ふつう」
24問:重油加熱・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:大気汚染物質・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
サブ機として、試験後も活躍するはずです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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