38問‐平成30年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 平成30年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第38問目の解説。本問は、定期自主検査を問うの問題です。二級ボイラー技士の実務に関わることなので、よく問われる論点です。難しくはないので、正確に憶えて、1点としましょう。

38問‐定期自主検査

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 「定期自主検査」ですが、ここも、細かい文言が問われます。

 一時には覚えれらないので、1つ1つ、頭に叩き込んでいきましょう。

 頻出論点なので、損ではありません。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「定期自主検査は、1ヶ月を超える期間使用しない場合を除き、1ヵ月以内ごとに、1回、定期に、行わねばならない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりだとしか言いようがありません。

 1ヶ月以内ごとに1回、定期に行うことになります。テキストで確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 なお、定期自主検査の検査結果の記録は、「3年」の保存義務があります。

 「て・い・き」の「3文字・3年」くらいに頭に入れておくとよいでしょう。

 また、繰り返しますが、定期自主検査は、「1ヶ月に1回」です。「1年に1回以上」ではないので、注意してください。

選択肢2

 選択肢2の「定期自主検査は、大きく分けて、「ボイラー本体」、「灰処理装置」、「自動制御装置」及び「附属装置及び附属品」の4項目について行わなければならない。」ですが、誤った記述です。

 正しくは、「定期自主検査は、大きく分けて、「ボイラー本体」「燃焼装置」「自動制御装置」「付属装置及び付属品」の4項目について、行なわなければならない。」です。

 選択肢の言う「灰処理装置」は、定期自主検査の対象ではありません。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

 憶え方ですが、「船本体の点検、自動化」くらいに憶えます。詳細は…、

 ふねの「ふ」・・・付属装置及び付属品の頭文字「ふ」

 ふねの「ね」・・・燃焼装置の頭文字「ね」

 本体・・・ボイラー本体に該当。

 点検・・・定期自主検査に該当。

 自動化・・・自動制御装置に該当。

 …といった寸法です。

 点検項目は、意外に出題されています。テキストは、精読しておきましょう。

選択肢3

 選択肢3の「自動制御装置」の電気配線については、端子の異常の有無について点検しなければならない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりです。テキストで確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 なお、“どこの何を点検するか”は、頻出論点です。

 「電気配線・・・端子」です。必ず、個々の点検場所と点検対象を押えておきましょう。

選択肢4

 選択肢4の「「附属装置及び附属品」の給水装置については、損傷の有無及び作動の状態について点検しなければならない。」ですが、 正しい記述です。

 「給水装置」は、選択肢の言うように、「損傷の有無及び作動の状態」を検査します。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 先ほども述べましたが、「検査対象‐検査内容」は、頻出事項なので、シッカリ押さえておきます。

選択肢5

 選択肢5の「定期自主検査を行なったときは、その結果を記録し、これを3年間保存しなければならない。」ですが、正しい記述です。

 先に見たように、「て・い・き」の「3文字・3年」くらいに頭に入れておくとよいでしょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

答え

 設問は、「誤っているものはどれか?」です。

 答え:2

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱・蒸気・・・「ふつう」

 2問:ボイラー効率・・・「ふつう」

 3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」

 4問:計測器・・・「ふつう」

 5問:空気予熱器・・・「ふつう」

 6問:給水系統装置・・・「ふつう」

 7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 8問:鏡板・・・「ふつう」

 9問:水位検出器・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。

 12問:燃料油用遮断弁・・・「難」

 13問:ボイラー水位・・・「ふつう」

 14問:キャリオーバ・・・「ふつう」

 15問:スートブロー・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:水管理・・・「ふつう」

 19問:点火前点検・・・「やや難」

 20問:単純軟化法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:重油・・・「ふつう」。

 23問:石炭・・・「ふつう」

 24問:重油加熱・・・「ふつう」

 25問:気体燃料・・・「ふつう」

 26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」

 27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」

 28問:大気汚染物質・・・「ふつう」

 29問:通風・・・「ふつう」

 30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

法令10問

 31問:伝熱面積・・・「ふつう」

 32問:変更届・・・「ふつう」

 33問:使用再開検査・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」

 35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」

 36問:設置規制・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:定期自主検査・・・「ふつう」

 39問:水面測定装置・・・「ふつう」

 40問:掃除・修繕・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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