平成30年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第6問目の解説。第6問は、給水系統装置の問題です。給水系統の装置の基礎知識ばかりなので、テキストを精読していれば、穏当に点が取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
選択肢は、すべて基礎・基本的なもので構成されています。
こういう問題を取ることが、最大の足切り予防です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「ボイラーに給水する遠心ポンプは、多数の羽を有する羽根車をケーシング内で回転させ、遠心作用により水に水圧及び速度エネルギーを与える」ですが、正しい記述です。
ボイラーに使用されるのは、主に「遠心ポンプ」なのですが、当該遠心ポンプのそのままの説明となっています。
遠心ポンプとはこういうものなので、テキストで確認しておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢2の「渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽のない遠心ポンプで、低圧のボイラーに用いられる」ですが、その通りです。
渦巻ポンプは、「羽根車が1個で、案内羽の“ない”もの」です。
「案内羽の有無」は、頻出論点なので、ガチ暗記しておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
また、後段の「低圧のボイラー」のところも注意です。
渦巻ポンプは、「低圧のボイラー」用です。
対して、「高圧のボイラー」用には、次の選択肢の「ディフューザーポンプ」が使用されます。
選択肢3の「ディフューザーポンプは、羽根車の周辺に案内羽のあるポンプで、高圧のボイラーには、多段ディフューザーポンプが用いられる」ですが、正しい記述です。
ディフューザーポンプは、「羽根車が1個で、案内羽の“ある”もの」です。
「案内羽の有無」は、よく出ます。ガチ暗記です。
そして、先述したように、「高圧のボイラー」用には、選択肢の言うように「ディフューザーポンプ」が用いられます。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、ディフューザーポンプとは、別名「タービンポンプ」です。
選択肢4の「渦流ポンプは、羽根車の周辺に案内羽のある遠心ポンプで、低圧のボイラーに使用される」ですが、誤った記述です。
渦流ポンプとは、別名「円周流ポンプ」で、「水は、高速回転する羽根車の外周に切り込まれた水室に入り、遠心力が与えられて、吐き出し口に導かれて給水するもの」です。
選択肢の説明は、「低圧のボイラー」とあることから、「渦巻ポンプ」のものです。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
選択肢5の「ボイラーまたはエコノマイザの入り口近くには、給水弁と給水逆止め弁を設ける」ですが、正しい記述です。
その通りなので、テキストで確認しておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、「給水逆止め弁」は、給水圧力がボイラーの圧力より低くなると、水が逆流するので、これを阻止するために設けられます。
ところで、頻出なのですが、「給水弁は、ボイラー側に設置。給水逆止め弁は、ポンプ側に設置」なので、ガチ暗記です。
本問は、「誤っているものはどれか?」です。
正解:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・蒸気・・・「ふつう」
2問:ボイラー効率・・・「ふつう」
3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
4問:計測器・・・「ふつう」
5問:空気予熱器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
8問:鏡板・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:水管理・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:石炭・・・「ふつう」
24問:重油加熱・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:大気汚染物質・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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