第2問は、ボイラー効率の問題です。軽いひっかけがありますが、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。難易度は「ふつう」です。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
こういう問題を落とさないようにしましょう。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で、1時間に発生する蒸発量で示される」ですが、そのとおりです。
テキストに同様も文面があるはずです。確認しておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、「1時間」のところは、注意です。「1単位時間」という文言で出題されたことがあります。どっちでも判別できるようになっておきましょう。
選択肢2の「蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力及び蒸気温度にかかわらず、一定である」ですが、常識的に考えればわかるはずです。
蒸気圧力及び蒸気温度が変われば、当然、蒸気の発生に必要な熱量も変わります。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
まあ、台所でお湯を沸かしたことのある人なら、おかしいと判別できるかと思います。強火にすればすぐに湧きますし、弱火なら、時間を食います。
(お湯でこうなら、蒸気だって同じだろー)くらいに、推定できます。
なお、二級ボイラー技士試験では、こういう「常識的に考えれば解ける」問題が多いので、一見してわからなくても、念入りに選択肢を読んでみてください。
選択肢3の「換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、2,257 kJ/kgで除したものである」ですが、正しい記述です。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
本問の大元は、「換算蒸発量:Ge」の公式です。
当該公式は・・・、
Ge=G(h2-h1)/2,257
・・・です。
先の公式にあるように、「2257」で割り算しています。
公式が丸ごと出ているので、余裕があれば、押えておきましょう。
数式でも、文章でも、解けるようになっておきましょう。
なお、1級ボイラー技士まで見ている人は、計算問題で公式が必要となるので、今のうちに、押えておくとよいでしょう。
選択肢4の「ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合を言う」ですが、正しい記述です。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
難しく述べられていますが、要は、熱がどれだけ蒸気に伝わったか、です。
最近は、当該「ボイラー効率」の定義等が出題されているので、テキストでおさえておきましょう。
選択肢5の「ボイラー効率を算定するときは、燃料の蒸発量は、一般に低発熱量を用いる」ですが、正しい記述です。
当該選択肢は、あまり、テキストに載っていない事項です。よって、正確に判別できないかもしれません。
しかし、選択肢2が明らかに間違いなので、「消去法」で判別ができると思います。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
二級ボイラー技士試験では、当該選択肢のように、テキストに載っていないことや、重箱の隅を突くような設問を繰り出してきて、受験生を煙に撒くことが“よく”あります。
こういう選択肢に遭遇したら、深追いはせず、他の選択肢から、正解を導きましょう。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
正解:2
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・蒸気・・・「ふつう」
2問:ボイラー効率・・・「ふつう」
3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
4問:計測器・・・「ふつう」
5問:空気予熱器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
8問:鏡板・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:水管理・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:石炭・・・「ふつう」
24問:重油加熱・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:大気汚染物質・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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