二級ボイラー技士の合格体験記です。1ヶ月合格。主に電車の中の通勤学習でした。二級ボイラー技士は、過去問オンリーでいいです。
・受験回数/1回。
・受験勉強期間/1ヶ月
・使用テキスト・問題集
-テキスト:オーム社『みるみるわかる二級ボイラー技士試験』←非推奨。
-過去問:成美堂『詳解 二級ボイラー技士 過去6回問題集』←大推薦。
【注意】今は、テキストにいいものが出てます。「教材レビュー」を参考をば。
・模試/模試自体なし。
・予算/教材費+受験料+交通費が12,000円強の費えで、実技講習の代金が17,950円でした。合計3万ってとこです。
実技講習については、「こちら」をお読みください。臨場感があると思います。
わたしが受験したときは、二級ボイラー技士に、独学向けのよいテキストがありませんでした。
先に挙げた使用テキストは、過去問の焼き直しで、理解しやすいものではなかったのです。
で、ボイラー自体の入門書では、内容が専門的だったり、実物がないのでしっくり来なかったり、試験にはピントが外れていたりで、役に立ちませんでした。
で、仕方なく、過去問演習のみで、合格した次第です。
過去問には、「詳解 二級ボイラー技士 過去6回問題集」という、解説の優れた非常にできのよい過去問があったので、本書を3回繰り返して受験したところ、無事、1回で合格した塩梅です。
結論としては、「二級ボイラー技士は、過去問だけを、機械的に、3回やる。」です。
ホント、過去問を3回繰り返しておけば、試験には通ります。使い回しの同じような出題が多いからです。
しかし、過去問ゴリ押しの試験勉強に、不安を憶える人もおられるかと思います。
で、ようやくですが、試験に的を絞ったテキストが販売されました。「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」です。
詳細は、「二級ボイラー技士のテキストと過去問」に述べていますが、試験の出題に沿って、各事項を要領よくまとめているので、テキストを探している方は本書を推薦します。わたしが再受験するなら、本テキストを買います。
まあ、正直なところ、過去問が何をいってんのかわからなくても、「そういうものとして」、問題と答えを機械的に憶えるのが、一番合格に近い試験勉強かと思います。
過去問を、通勤の間に解いたり、寝転びながら読んだり、テレビを見ながら解いたりで、「3回」やれば、合格点の6割は確保できるでしょう。
二級ボイラー技士で一番大変なのは、試験勉強でも本試験でもありません。
一番きついのは、ボイラー実技講習の参加です。
実務経験のない人は、当該実務講習に参加しないと、免許が発行されないのです。だから、免許が要る人は受講することになります。
ボイラー実技講習は、3日間連続であります。
平日の3日間です!!。
わたしは休みをやりくりして、8月の講習に参加しました。
本講習は、きっちり出席を取ります。1日でも休むとすべてがパーです
遅刻や欠席に、かなり厳しい講習なのでしょう。遅刻する人も休む人は絶無で、全員が全員、3日間出席していました。
わたしの参加した講習では、脱落者ゼロでした。
向こうも商売です。お楽しみ会のような甘い会合ではないので、高を括っている人は、気をつけてください。必ず、講習代が露と消えます。
ま、こんな風に、平日の3日間取られるのが、二級ボイラー技士の最大の難関です。
さて、講習は3日のうち、2日が退屈地獄の座学で、延々と講義を聞かされます。ずっとボンヤリしてました。
残る1日は実技で、実物を見ての講義だったのでおもしろかったです。
もうほんと、ああいう座学形式の講習には一生出たくありません。ホントにぐったり疲れます。
なお、講習を受けなくても、試験は受けることができます。二級ボイラー技士に受験資格はありません。
わたしも勘違いしていたのですが、「ボイラー実技講習」は、免許証の発行の際の要件で、受験資格を得るためのものではありません。
実技講習を受けなくても、試験は受けれますし、合格証も発行されます。先もいったように、免許証の発行の際に、「ボイラー実技講習受講証明書」的なものが必要になる、といった次第です。
3日間、出席するともらえる「修了証書」は↓。ちなみに画像は、原本証明を試しに受けたときの「写し」です。この紙を、免許証の申請の際に添付します。
なお、一言だけ指摘しておきます。
ボイラーの実技講習は、「本試験」には、全く役に立ちません。
実技講習を受けたら多少試験勉強は楽になるかな~、とお思いの方。見当違いです。試験は試験で勉強しないと落ちますのでご注意をば。
実技講習中に、試験に関することは、ほとんど語られません。それに、講習内容は、ごく僅かしか、試験と関係しません。
(講習を先に受けたら、試験勉強もはかどるんでないの?)的に、実技講習を受けたわたしですが、期待は見事に打ち砕かれました。
二級ボイラー技士の受験動機は、「乙4とボイラーの資格があれば飯の食いっぱぐれがない」という文言が頭にあったからです。
で、乙4が無事取れたので、勢いでボイラー技士も、てな感じで受験した次第です。
正直、別に受けなくても良かったかな、と思ってます。
というのも、現在では、二級ボイラー技士が要るような本格的なボイラーは数少なくなっているのと、簡易ボイラーも普及していて、資格自体の需要が落ちてるからです。メーカーの人も言ってましたが、ボイラー自体もかなり安全になっていて、いうほど「人の手」が要らないのだそうです。
ま、こんな風に、無理して取る必要はないかと思いますが、一応、二級ボイラー技士は必置資格なので、いつか役に立つだろうと思いたいです。
とはいえ、二級ボイラー技士と危険物取扱者の乙種4類(乙4)は、相性がいいのは事実です。油炊きのボイラーが、まだまだあるからです。
二級ボイラー技士が取れたら、ぜひ、乙4にも挑戦してみてください。
乙4の勉強方法については「乙種4類の独学」を、難易度については「乙種4類の難易度」を、使用教材については「教材レビュー」を、ご参考ください。
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