20問‐平成30年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 平成30年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第20問目の解説。本問は、単純軟化法の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

20問‐単純軟化法

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 こういう問題を、必ず取らねばなりません。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「軟化装置は、強酸性陽イオン交換樹脂を充填したNa塔に補給水を通過させるものである。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりだとしか言いようがありません。テキストで確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「軟化装置は、水中のカルシウム及びマグネシウムを除去することができる。」ですが、正しい記述です。

 軟化装置とは、選択肢の言うカルシウムやマグネシウムといった「硬度成分」を除去するためのものです。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢3

 選択肢3の「軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく減少してくる。」ですが、誤った記述です。

 事態は、全くの逆です。

 正しくは、「貫流点を超えると著しく増加する」です。

 「貫流点」が少し難しいですが、これは、まあ、「使用期限」みたいなものです。

 そもそも、軟化装置とは、水の硬度成分を除去するものです。

 選択肢のように、処理水の残留硬度が著しく減少している状態こそ、難化装置が「正しく機能している状態」に該当します。

 使用期限的なものが来ているのに、硬度成分が「減少」しているのは、おかしな話です。

 使用期限的なものが来ているなら、硬度成分が「増加」して、不適切なボイラー水になっていなければならないからです。

 こうした推測からも、(何か変だなー)という判断ができるかと思います。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

選択肢4

 選択肢4の「軟化装置による処理水の残留硬度が貫流点に達したら、通水を止め再生操作を行う。」ですが、 正しい記述です。

 先に見たように、「貫流点」とは、使用期限的なものです。

 んなもんで、選択肢のいうように、再生操作を行ないます。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行う。」ですが、正しい記述です。

 当該再生操作は、「食塩水」を使います。

 食塩水のナトリウムに、カルシウムイオンやマグネシウムイオンを吸着させます。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

答え

 設問は、「誤っているものはどれか?」です。

 答え:3

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱・蒸気・・・「ふつう」

 2問:ボイラー効率・・・「ふつう」

 3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」

 4問:計測器・・・「ふつう」

 5問:空気予熱器・・・「ふつう」

 6問:給水系統装置・・・「ふつう」

 7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 8問:鏡板・・・「ふつう」

 9問:水位検出器・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。

 12問:燃料油用遮断弁・・・「難」

 13問:ボイラー水位・・・「ふつう」

 14問:キャリオーバ・・・「ふつう」

 15問:スートブロー・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:水管理・・・「ふつう」

 19問:点火前点検・・・「やや難」

 20問:単純軟化法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:重油・・・「ふつう」。

 23問:石炭・・・「ふつう」

 24問:重油加熱・・・「ふつう」

 25問:気体燃料・・・「ふつう」

 26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」

 27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」

 28問:大気汚染物質・・・「ふつう」

 29問:通風・・・「ふつう」

 30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

法令10問

 31問:伝熱面積・・・「ふつう」

 32問:変更届・・・「ふつう」

 33問:使用再開検査・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」

 35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」

 36問:設置規制・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:定期自主検査・・・「ふつう」

 39問:水面測定装置・・・「ふつう」

 40問:掃除・修繕・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

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 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

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二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

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