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軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方2-「暗渠は注意」:第2種電気工事士の筆記・法令-電気工事士法

「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」は、電気工事士法で、そこそこの出題実績があります。

本論点の攻略方法の2つ目は、「暗渠は注意。個別に憶える」です。

「軽微作業」の記事一覧はこちら。

暗渠の規定は、個別に憶える。

先の「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方1-「テキストに詳しい説明があったか~?」にて、テキストの掲載の有無で判別する方法を紹介しました。

しかし、これが通用しない規定があり、それが、「暗渠」です。

結論から言うと、「地中電線用の暗渠または管を設置し、または、変更する工事は、軽微作業である」と、丸暗記してください。

地中埋設工事と、混同しないこと!

注意してほしいのは、「電気工事」の「地中埋設工事」です。

両者とも、同じ埋めたり掘ったりする工事ですが、「暗渠の設置工事」と、「地中埋設工事」とを、混同しないでください。

地中埋設工事は、いうまでもなく、電気工事士の独占業務です。

対して、暗渠の設置工事は、軽微作業であり、電気工事士でなくてもできる作業となっています。

混乱しやすい

たとえば、「地中電線用の暗渠または管を設置し、または、変更する工事は、電気工事士でなくてはできない」なんて選択肢に、遭遇したとしましょう。

この場合に、憶え方の「こんなの、テキストに載ってたか~?」を使ってしまうと…、

(あれー、何か、埋める工事があったよなー)とか…、

(道路みたいな重量のかかるところは、1.2メートル以上に埋設で、庭的なところは、0.6メートル以上の深さだったよなー)…、

…と、こんな風に考えてしまい、「○」と判別しかねません。

しかし、「地中電線用の暗渠または管を設置し、または、変更する工事」は、軽微な作業です。

当該規定だけは、「こんなの、テキストに載ってたか~?」が使えませんので、先述したように、暗渠は軽微くらいに、丸暗記してください。

第2種電気工事士ではできない電気工作物の工事:第2種電気工事士の筆記・法令-電気工事士法

論点の「第2種電気工事士ではできない電気工作物の工事」で、憶えるべきことは、たった「1つ」です。

自家用電気工作物は、できない

憶えることは、「第2種電気工事士は、自家用電気工作物の工事ができない」という1点です。

テキストには、「500kw未満の需要設備」やら「ネオン工事」やら「非常用予備発電装置」やらが、クタクタ書かれていますが、無視してください。

2電工の試験には、ほとんど、出ないからです。

過去問対策1‐これだけ

過去問を解く際は、先の「第2種電気工事士は、自家用電気工作物の工事ができない」を、そっくりそのまま、選択肢に、当てはめてください。

いいですか、「自家用電気工作物」は、何であろうと、2電工はできません。

ネオン工事・非常用予備発電装置工事

テキストには、ネオン工事やら非常用予備発電装置について、述べられていると思います。

端的に言うと、以下の通りです。

“自家用電気工作物”のネオン工事は、「自家用電気工作物」ですから、当然、第2種電気工事士では、不可です。

“自家用電気工作物”の非常用予備発電装置の工事も、「自家用電気工作物」ですから、第2種電気工事士ではできません。

これに対して…、

一般用電気工作物のネオン工事なら、第2種電気工事士で“可能”です。

一般用電気工作物の非常用予備発電装置の工事なら、第2種電気工事士で“可能”です。

結局のところ、試験問題の大半は、「自家用電気工作物」か「一般用電気工作物」を問うているだけです。

ネオンやら何やらの『迷彩』にひっかからず、選択肢を判別するようにしてください。

過去問対策2‐ひっかけ注意

先述しましたが…、

自家用電気工作物・・・2電工だと不可。

一般用電気工作物・・・2電工で可能。

…が、よく出るところと述べました。

しかし、敵もさるもので、「自家用電気工作物」の「地中電線用の管の設置工事」は、第2種電気工事士でできるかどうかを問う選択肢がありました。

「自家用電気工作物」とあるので、反射的に「第2種電気工事士ではできない」と考えた受験生を罠に陥れる、すばらしい引っかけ問題だと思います。

わたしも引っかかって、「アレレ」となったのですが、よくよく思い返せば、「地中電線用の管の設置工事」は、素人でもできる工事(=軽微作業)でした。

こんな風に、出題者も、応用的な問題を出す傾向があります。

落ち着いて選択肢を読んで、出題者の罠に、陥らないようにしてください。

補足‐資格

最近の過去問では見かけませんが、以下の「資格」論点は、出題可能性があるので、押えておきましょう。

「自家用電気工作物」の工事には、「第1種電気工事士」の資格が必要です。

次に、「自家用電気工作物のネオン工事(500kw未満の需要設備)」と、「自家用電気工作物の非常用予備発電装置(500kw未満の需要設備)」です。

この2つは、「自家用電気工作物」なので、ふつうの2電工では、工事ができません。

しかし、2電工でも、それに対する資格を取れば、例外的に、“自家用電気工作物”の工事が可能となります。

必要な免許は…、

自家用電気工作物のネオン工事・・・「特殊電気工事資格者(ネオン工事)

自家用電気工作物の非常用予備発電装置工事・・・「特殊電気工事資格者(非常用予備発電装置工事)

…となっています。

あまり出ませんが、余裕があるなら、ここまで押えておきましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方1-「テキストに詳しい説明があったか~?」:第2種電気工事士の筆記・法令-電気工事士法

「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」は、電気工事士法で、そこそこの出題実績があります。

本論点の攻略方法の1つ目は、「テキストに詳しい説明あったか~?」です。

「軽微作業」の記事一覧はこちら。

テキストの有無で判断

結論から言うと、テキストにて、詳細な説明がなかったものは、得てして、「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」です。

素人にできることを、“第2種電気工事士のテキスト”がわざわざページを割くいわれがありません。

素人でもできるから、“第2種電気工事士のテキスト”には、詳細な説明がなかった、という次第です。

たとえば、軽微作業の代表例である「電柱や腕木その他これらに類する工作物を設置し、又は変更する作業」を、見てみましょう。

もし、当該作業が、電気工事士の独占業務であるなら、テキストにて、詳しい説明があったはずです。

さて、テキストには、たとえば、電柱のどこに何を設置するかとか、腕木の固定方法とかの説明があったでしょうか?

電気工事士の独占業務であるなら、“第2種電気工事士のテキスト”は、それを、掲載する義務があります。

しかし、実際には、電柱の登り方云々はテキストに記されていないわけで、「テキストに載っていない」から、それらの作業は、「電気工事士の独占業務ではない=軽微作業」と、相なる次第です。

グダグダと書かれているアレ1

テキストには、「軽微作業」の例がたくさん載っています。

が、「こんなの、テキストに載ってたか~?」を基準に考えると、だいたい、判別できます。

軽微作業の長いやつですが…、

電圧600V以下で使用する差込接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器、または、電圧600V以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する作業

…これがテキストにはあるかと思います。

難しい漢字が多く、また、専門的な器具部品名が出ているので、思わず、電気工事士でないとできないんでないの?的な感想を持つかもしれません。

しかし、先の「こんなの、テキストに載ってたか~?」で、考え直してみてください。

ナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチ云々への接続の仕方が、絵入り、写真入りで説明されてましたか?

ないはず、です。

もし、当該作業が電気工事士の独占業務であれば、テキストにて、ここに差し込みますとか、ここに入れますとか、ここはこう操作します等々の、詳細な説明があったはずです。

しかし、テキストには、それらが「ない」わけで、よって、電気工事士の独占業務ではない、と相なる次第です。

グダグダと書かれているアレ2

また、軽微作業の長いやつを挙げますが、面倒な人は読まなくていいです。

テキストには、軽微作業として…、

電圧600V以下で使用する電力量計若しくは電圧制限機またはヒューズを取り付け、または、取り外す工事

…が、掲載されているはずです。よく出る規定です。

電力量計云々と、電気っぽい語句があるので、これは独占業務かなと思いがちですが、先の「こんなの、テキストに載ってたか~?」を思い出してください。

テキストを思い返してみてください。

テキストに、電力量計や電流制限機等々を、取り付けたり外したりする作業が、事細かく述べられていたでしょうか?

ないはず、です。

「ない」のだから、軽微作業です。

こんな風に、「テキストに載っていたかどうか」で、判別するってな塩梅です。

意外に当たります!

まとめ

こんな風に、「軽微作業(電気工事士でなくてもできる)」は、「こんなの、テキストに載ってたか~?」を判断基準にすると、楽です。

ひっかけ問題でいくらでも出せそうなところです。

わたしの乏しい電気知識を総動員して、てきとーな選択肢に考えると…、

コンバーター回路にコンデンサを取り付ける…、

三相交流電源装置のスイッチの開閉する…、

リチウムイオン蓄電池にキャブタイヤケーブル(公称断面積100ミリメートル以下)を差し込む…、

…などなど、難しい語句・用語をふんだんに使った選択肢を作るだけで、多くの受験生を罠に引っかけることができそうです。

しかし、「こんなの、テキストに載ってたか~?」で、かなり判別が付くはずです。

しかし、です。

例外があるので、当該コツを利用する際は、「電気工事士でなくてもできる軽微な作業の憶え方のコツ2-「暗渠は注意」」を、必ず参照した上でご活用ください。

また、先の長々の例には、「若しくは(もしくは)」と「又は(または)」がありますが、意味がいまいちわからない人は、「法律用語のコツ:「または」と「もしくは」」で、用途を確認しておいてください。