独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方1-「テキストに詳しい説明があったか~?」:第2種電気工事士の筆記・法令-電気工事士法

「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」は、電気工事士法で、そこそこの出題実績があります。

本論点の攻略方法の1つ目は、「テキストに詳しい説明あったか~?」です。

「軽微作業」の記事一覧はこちら。

テキストの有無で判断

結論から言うと、テキストにて、詳細な説明がなかったものは、得てして、「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」です。

素人にできることを、“第2種電気工事士のテキスト”がわざわざページを割くいわれがありません。

素人でもできるから、“第2種電気工事士のテキスト”には、詳細な説明がなかった、という次第です。

たとえば、軽微作業の代表例である「電柱や腕木その他これらに類する工作物を設置し、又は変更する作業」を、見てみましょう。

もし、当該作業が、電気工事士の独占業務であるなら、テキストにて、詳しい説明があったはずです。

さて、テキストには、たとえば、電柱のどこに何を設置するかとか、腕木の固定方法とかの説明があったでしょうか?

電気工事士の独占業務であるなら、“第2種電気工事士のテキスト”は、それを、掲載する義務があります。

しかし、実際には、電柱の登り方云々はテキストに記されていないわけで、「テキストに載っていない」から、それらの作業は、「電気工事士の独占業務ではない=軽微作業」と、相なる次第です。

グダグダと書かれているアレ1

テキストには、「軽微作業」の例がたくさん載っています。

が、「こんなの、テキストに載ってたか~?」を基準に考えると、だいたい、判別できます。

軽微作業の長いやつですが…、

電圧600V以下で使用する差込接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器、または、電圧600V以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する作業

…これがテキストにはあるかと思います。

難しい漢字が多く、また、専門的な器具部品名が出ているので、思わず、電気工事士でないとできないんでないの?的な感想を持つかもしれません。

しかし、先の「こんなの、テキストに載ってたか~?」で、考え直してみてください。

ナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチ云々への接続の仕方が、絵入り、写真入りで説明されてましたか?

ないはず、です。

もし、当該作業が電気工事士の独占業務であれば、テキストにて、ここに差し込みますとか、ここに入れますとか、ここはこう操作します等々の、詳細な説明があったはずです。

しかし、テキストには、それらが「ない」わけで、よって、電気工事士の独占業務ではない、と相なる次第です。

グダグダと書かれているアレ2

また、軽微作業の長いやつを挙げますが、面倒な人は読まなくていいです。

テキストには、軽微作業として…、

電圧600V以下で使用する電力量計若しくは電圧制限機またはヒューズを取り付け、または、取り外す工事

…が、掲載されているはずです。よく出る規定です。

電力量計云々と、電気っぽい語句があるので、これは独占業務かなと思いがちですが、先の「こんなの、テキストに載ってたか~?」を思い出してください。

テキストを思い返してみてください。

テキストに、電力量計や電流制限機等々を、取り付けたり外したりする作業が、事細かく述べられていたでしょうか?

ないはず、です。

「ない」のだから、軽微作業です。

こんな風に、「テキストに載っていたかどうか」で、判別するってな塩梅です。

意外に当たります!

まとめ

こんな風に、「軽微作業(電気工事士でなくてもできる)」は、「こんなの、テキストに載ってたか~?」を判断基準にすると、楽です。

ひっかけ問題でいくらでも出せそうなところです。

わたしの乏しい電気知識を総動員して、てきとーな選択肢に考えると…、

コンバーター回路にコンデンサを取り付ける…、

三相交流電源装置のスイッチの開閉する…、

リチウムイオン蓄電池にキャブタイヤケーブル(公称断面積100ミリメートル以下)を差し込む…、

…などなど、難しい語句・用語をふんだんに使った選択肢を作るだけで、多くの受験生を罠に引っかけることができそうです。

しかし、「こんなの、テキストに載ってたか~?」で、かなり判別が付くはずです。

しかし、です。

例外があるので、当該コツを利用する際は、「電気工事士でなくてもできる軽微な作業の憶え方のコツ2-「暗渠は注意」」を、必ず参照した上でご活用ください。

また、先の長々の例には、「若しくは(もしくは)」と「又は(または)」がありますが、意味がいまいちわからない人は、「法律用語のコツ:「または」と「もしくは」」で、用途を確認しておいてください。

簿記2級の予想問題集について

簿記2級は、過去問演習で合格できた試験でした。

しかし、今では、予想問題集まで手を付けていたほうがよい状況となっています。

少なくとも、試験範囲の大改定の余波が治まるまでは、予想問題集をプラスすることを推奨します。

予想問題集を追加する理由は、商業簿記の大改定によって、過去の試験の主要な論点がゴッソリと廃止されたからです。

参考:簿記2級出題区分の改定ポイント2-なくなる論点(特殊商品売買・社債・繰延資産・本支店会計)

端的に言うと、これまでのメイン出題が、大々的に“2級では、もう出ません”となり、従来の過去問が『スカスカ』状態になってしまったのです。

このため、過去問演習だけでは、どうしても、問題演習の数が絶対的に不足します。

それに、今後の本試験では、未知の出題が多数予想されるので、できるだけ、バラエティに富んだ問題に接しておく方が、「本試験で動揺が少なくなります」。

予想問題集には、概ね(こんな問題、出るわけないだろ!)風な、見当違いで深みのない問題を目にするかと思いますが、こうしたヘンチクリンな問題に触れることが、メンタル面を鍛えるのです。

予想問題集を1冊でも解いておけば、本試験で未知なる問題に当たっても、「うわーうわーどうしよう?!」といった焦りと動揺は激減します。

「あー、ヘンな問題出すなぁ。全然、こなれてないじゃん、もー考えて出せよ、メンドクセーな、バカかよ。」という風な、心構えとなります。

こうした理由から、予想問題集を追加投入し、過去問の補強と問題演習の補充を行い、加えて、本試験の新問題への「メンタルの強化」を行う、という次第です。

利用上の注意

最後に、1つだけ、予想問題集の注意点を述べておきます。

予想問題集は、テキストと問題集、そして、過去問が消化できてから、着手します。

反対に言うと、テキストや問題集、過去問が終わっていないなら、予想問題集を買う必要はありません。

簿記2級は、正直、甘くない試験です。

予想問題が本試験で的中しても、それ相応の実力が付いていないと解けませんし、その当たった問題が解けても、てきとーな勉強だと他の失点を抑えることができず、不合格と相なります。

テキスト・問題集といった基本的な教材を、みっちり繰り返すのが、最も実力の付く勉強の仕方です。

(もっと言うと、テキスト等をおざなりにしている受験生の未学習事項を、本試験では、狙い撃ちにしている感があります。)

また、過去問が『スカスカ』とはいえ、試験上、最重要教材であることに変わりはありません。

過去問は、どのような事情であれ、絶対に解いておかねばなりません。

簿記試験は、問題演習の『数』で決まります。

問題演習の数を確保すればするほど、解けるようになりますし、本試験問題に肉薄できます。

大改定後の本試験問題で、過去問がいっぱいになるまでは、予想問題集を追加しておきましょう。

なお、勉強方法等は「簿記2級の独学」を…、

独学向け教材については、「簿記2級の教材レビュー」を一読ください。

簿記2級は「捨て問」禁止-商簿と工簿、どっちが苦手か把握

簿記2級の特徴は、『捨て問』がないことです。

これがため、簿記2級が破格に“めんどくさく”なっています。

かつての簿記2級は、「商業簿記で点を稼ぎ、工業簿記では足切れを免れる」のがセオリーでした。

しかし、昨今では、工業簿記・原価計算で、そこそこの点数を確保しないと、受からなくなっています。

その背景には、商業簿記の難化があります。

商業簿記が難化したのは、ひとえに、実務上の会計処理が複雑になったためです。

かつては、財務諸表はB/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)の2つしかありませんでした。

しかしいまや、それらに加えて、キャッシュフロー計算書等々が加わって、5つもある時代です。

新しい取引も増えました。

たとえば、以前大流行だったストックオプションやデリバティブ、リースなどです。

簿記試験とは実務試験なので、新しい取引・制度の発生とともに、実務が複雑になれば、応じて、簿記試験の内容も、“深化拡大”します。

だって、そういう新取引も記帳しないといけないからです。

このため、もろに商業簿記の難易度が上がってしまい、商業簿記では安定して点数を確保できなくなったのでした。

で、応じて、“変化のほとんどない”工業簿記・原価計算で、点を取る必要が生じた、と言う次第です。

簿記2級では、商業簿記と工業簿記・原価計算の両試験科目を、満遍なく勉強して、「両方ともできるようになっておく」必要があります。

一口で言うと、「簿記2級には、苦手科目があってはいけない」という次第です。

つまり、どの試験科目も「捨て問」にできない、という塩梅です。

おおむね、商簿が得意な人は工簿がダメで、工簿がいける人は商簿が苦手な傾向があります。

簿記2級の試験勉強には、「苦手科目の解消」という、うっとおしい作業があることを、まずは知っておきましょう。

商簿と工簿、どっちが苦手か把握

さて、簿記2級の試験勉強を開始したら、まずは、商業簿記と工業簿記・原価計算のテキストをざっと読んで、どちらが苦手か、把握してください。

先述したように、『捨て問』が存在しない昨今の簿記2級は、両科目で点を取らないと受からないため、「苦手の克服」が合格のキーとなっています。

『苦手』を「ふつう」にするには、そこそこの時間が取られます。

目先の勉強が順調でも、『苦手』に手を付けていないと、本試験に間に合わなくなってしまいます。

よくある勉強のケースとしては、「商業簿記を済ませてから、工業簿記・原価計算に進む」ですが、推奨できません。

商業簿記は、ある程度、ゴリ押しが可能な試験科目で、多少、サボっていても、直前でガツガツ勉強すれば、短期間で合格ラインに到達できます。

しかし、工業簿記・原価計算は、無理強いの効かない試験科目で、苦手な人は、できるようになるまで結構な時間を食うのです。

参考:工業簿記の勉強方法

簿記2級の試験勉強は、「苦手科目」の方に重心を置いて、進めていかなくてはいけません。

『苦手』を後回しにしたり、放置したりすると、間違いなく落ちることを、頭の片隅に置いておきましょう。

序盤から、『苦手』に布石をしておくことが、簿記2級の独学ポイントです。

なお、勉強方法等は、「簿記2級の独学」を、

独学向け教材については、「教材レビュー」を参考ください。