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電圧種別‐交流600v、直流750vとかの憶え方:第2種電気工事士の筆記・法令-電気設備技術基準

第2種電気工事士の学科の「法令」で頻出なのが「電気設備技術基準」の「電圧種別」です。

数字を憶えるだけで得点できるので、お得です。憶え方ですが、結論から言うと、「6・7・5」が憶え方のコツです。

「6・7・5」という順番が大事なので、「6・7・5」のまま頭に入れてください。

で、「6・7・5」ですが、下の画像を、頭に刻み込んでください。

第2種電気工事士のACとDCの電圧種別

2024/11/25:加筆

ついに「高圧」の数字が問われました。「補足‐高圧出た!」を一読願います。

んでは、本文です。

6・7・5

「6・7・5」の説明に入ります。

まずは、おさらいからです。

当該「電圧種別」には、「交流」と「直流」の2つがあります。

「交流」の数字は…、

低圧は、00V以下。

高圧は、00V超~7千V以下。

特別高圧は、7千超。

…です。

「直流」の数字は…、

低圧は、750V以下。

高圧は、750V超~7千V以下。

特別高圧は、7千超。

…です。

太字に下線のところだけ、違うところで、後は一緒です。

ですから、当該違うところだけを、まず頭に入れたらいいという次第で、ゆえに「6・7・5」と相なる次第です。

残る作業は、当該「6・7・5」の数字の組合せを押さえていくだけです。

交流の電圧種別

交流は、「6・7・5」のうち「6・7」を使います。

下の画像の左側の、赤い部分です。

第2種電気工事士のACとDCの電圧種別

「6・7」の「6」が、交流・低圧の最小値「00V以下」を示し…、

「6・7」の「7」は、交流・高圧の最大値の「千V以下」です。

加えて、「7」は、特別高圧の最小値「千超」です。

直流の電圧種別

直流は、「6・7・5」のうち「7・5」を使います。

下の画像の右側の、青い部分です。

第2種電気工事士のACとDCの電圧種別

「7・5」は、低圧の最小値「750V以下」を示します。

また、「7・5」は、高圧の最小値の「750V超」でもあります。

最後に、「7・5」の「7」が、特別高圧の最小値「千超」となります。

補足‐高圧出た

基本的に、当該論点では、低圧の交流:600Vと直流:750Vしか問われなかったのです。

過去の典型的な出題例は、「R1下期筆記 30問:電気設備技術基準」です。

しかし、ついに、「高圧」の「7千以下」が出ました。「令和6年度 下期 第30問」です。

過去問に出たことは、甘く見てはいけないです。

「高圧」の「交流:600V超~7000V以下」と「直流:750V超~7000V以下」は、押えておきましょう。

補足‐特別高圧

さて、「特別高圧」は、「7千超」でした。

ぶっちゃけて言うと、「特別高圧」は、第2種電気工事士と無関係のため(2電工では工事できないため)、本試験では、出題されないと思われます。

試験に出るのは、業務に関係してくる、交流600vと直流750vのところがほとんどです。

「特別高圧」は、「7」という数字だけ、ざっくり見ておけばよいでしょう。交流と直流とも、数字は同じです。「675」の真ん中くらいに、把握してください

まあ、保険の意味で、試験直前で、「特別高圧」は「7千超」と、おさらいしてください。

まとめ

文字にして追うと、凄くややこしいのですが、実際は「6・7・5」という数字を頭の中で整理するだけなので、カンタンです。

一度、チラシの裏に、「AC(交流)」と「DC(直流)」と殴り書きして、その上に、「6・7・5」という数字を書き、低圧・高圧・特別高圧のそれぞれに、数字を“振り分ける”様な感じで、書き出してみてください。

普通に、「低圧の交流は600V以下云々・・・」と唱えるよりも、数倍早く頭に入るし、数字の混同が起きません。

たとえ、本試験中に、細かいところをド忘れしても、とりあえず「6・7・5」という数字を、問題用紙の空白に書くことができれば、何とか正解を導けます。

また、当該論点には、「以下」と「超」という、うっかりするとわからなくなる用語が含まれているので、不安な方は、「法律用語のコツ:以下・以上・未満・超える」で、その意味を再確認しておいてください。

結構、アレレとなります。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方3-「600V以下」:第2種電気工事士の筆記・法令-電気工事士法

「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」は、電気工事士法で、そこそこの出題実績があります。

本論点の攻略方法の3つ目は、「600V以下で、仮判断」です。

「軽微作業」の記事一覧はこちら。

600V以下は、だいたい軽微作業

結論から言うと、選択肢に「600V以下うんぬん」とあれば、「軽微作業」だと『仮』判別します。

「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」には、「600V以下のホニャララ…」といったように、「600V以下」という文言が付された作業が多いです。

たとえば…、

電圧600V以下で使用する差込接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器、または、電圧600V以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する作業」とか…、

電圧600V以下で使用する電気機器(配線器具を除く)または電圧600V以下で使用する蓄電池の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及びケーブルを含む)をねじ止めする作業」とか…、

電圧600V以下で使用する電力量計若しくは電流制限機またはヒューズを取り付け、または、取り外す工事」です。

だから、選択肢に、「600V以下うんぬん」とあれば、「軽微作業」と『仮』に判別する、という塩梅です。

ぬるい問題なら、これだけで正解です。

しかし、この憶え方の利用には、注意が必要です。

なぜ、『仮』なのか?

まず、「仮」に判別するところに、注意してください。

なぜ、「“仮”判別」なのかというと、その後で、いくつかの考察が必要になるからです。

まず、ひっかけ問題の存在があります。

たとえば…、

600V以下の電気機器の電線相互を接続する作業」

…です。

選択肢の後半に注意してください。

「600V以下=軽微作業」と断定すると、こういうひっかけ問題に、足を掬われます。

「電線相互を接続する作業」は、ボルト数に関係なく、独占業務(電気工事士しかできない作業)でした。

ですから、「600V以下云々」に飛びつくと、「×」になるという塩梅です。

こんな風に、「600V以下」をエサに、受験生をひっかけてくる可能性があるので、くれぐれも、選択肢を、丁寧に読んでから、使うようにしてください。

補足:接地線に注意

混乱しやすいのが「接地線」がらみです。

「600V以下の電気機器に接地線を取り付ける作業」は、軽微作業です。

対して…、

「600V超の電気機器に接地線を取り付け(取り外し)作業や、接地極を地面に埋設する作業」は、電気工事士の独占業務です。

600V“以下”の接地線作業は、軽微作業です。

600V“超”の接地線作業は、独占業務です。

「以下」か「超」かで、軽微作業か独占業務かに分かれるので、整理して憶えてください。

「以下」と「超」の数字にも、注意!

当該規定は、「言葉の使い分け」も含んでいるので、さらに要注意です。

たとえば、600ボルトの洗濯機に接地線を取り付ける行為は、独占業務でしょうか?軽微作業でしょうか?

答えは、「軽微作業」です。

「以下」は、その数字を含みます。

「600ボルトの洗濯機に接地線を取り付ける」は、600V以下に該当するので、「軽微作業」です。

次の例題を、見てみましょう。

「600ボルトの洗濯機に接地線を取り付けるのは、電気工事士でなければならない」

…といった感じに、捻りが加わると、どうでしょうか?

答えは「×」です。

「超」は、その数字を含みません。

電気工事士の独占業務となるには、「600V超」のときです。

よって、601V~の電気機器への接地線工事が、電気工事士の出番と相なります。

「600ボルトの洗濯機」ですから、独占業務ではなくて、軽微作業となります。

こんな風に、「以下」か「超」の使い分けの出題も予想されます。

用途を、「法律用語のコツ:以下・以上・未満・超える」で、確認しておいてください。

まとめ

当該軽微作業の論点は、いくらでも問題ができてしまいます。

1つだけ、注意喚起をしておきます。

法律の深みに入ってはいけません。

電気工事士の仕事は、電気工事の欠陥をなくすことです。

法律の文言に拘泥することは、電気工事士の職責ではありません。

過去問を解いて頻出事項を押さえたら、深追いせず、他の論点を見ていきましょう。

ブログ一覧:2電工筆記‐軽微作業」に挙げた、3つの憶え方を駆使すれば、まず、1点は取れると思います。

軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方2-「暗渠は注意」:第2種電気工事士の筆記・法令-電気工事士法

「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)」は、電気工事士法で、そこそこの出題実績があります。

本論点の攻略方法の2つ目は、「暗渠は注意。個別に憶える」です。

「軽微作業」の記事一覧はこちら。

暗渠の規定は、個別に憶える。

先の「軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方1-「テキストに詳しい説明があったか~?」にて、テキストの掲載の有無で判別する方法を紹介しました。

しかし、これが通用しない規定があり、それが、「暗渠」です。

結論から言うと、「地中電線用の暗渠または管を設置し、または、変更する工事は、軽微作業である」と、丸暗記してください。

地中埋設工事と、混同しないこと!

注意してほしいのは、「電気工事」の「地中埋設工事」です。

両者とも、同じ埋めたり掘ったりする工事ですが、「暗渠の設置工事」と、「地中埋設工事」とを、混同しないでください。

地中埋設工事は、いうまでもなく、電気工事士の独占業務です。

対して、暗渠の設置工事は、軽微作業であり、電気工事士でなくてもできる作業となっています。

混乱しやすい

たとえば、「地中電線用の暗渠または管を設置し、または、変更する工事は、電気工事士でなくてはできない」なんて選択肢に、遭遇したとしましょう。

この場合に、憶え方の「こんなの、テキストに載ってたか~?」を使ってしまうと…、

(あれー、何か、埋める工事があったよなー)とか…、

(道路みたいな重量のかかるところは、1.2メートル以上に埋設で、庭的なところは、0.6メートル以上の深さだったよなー)…、

…と、こんな風に考えてしまい、「○」と判別しかねません。

しかし、「地中電線用の暗渠または管を設置し、または、変更する工事」は、軽微な作業です。

当該規定だけは、「こんなの、テキストに載ってたか~?」が使えませんので、先述したように、暗渠は軽微くらいに、丸暗記してください。