独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

短期間で合格率が上がるのは、予想より固有部分の特訓‐2電工・技能試験

結論から言うと、時間がなくてあまり勉強できないなら、「下手な予想」よりも、各候補問題の固有部分を『特訓』したほうが、格段に受かるという塩梅です。

反対に言いうと、山勘を働かせて、○○番の候補問題だけをやるというような「やり口」は推奨しない、という塩梅です。

合理的なやり方-短期特訓

言うまでもありませんが、理想は、「すべての候補問題を2~3回は練習する」です。これが一番、受かります。

しかし、仕事等で時間があまり取れないなら、「各候補問題の固有部分」に絞って、集中的に、特訓します。

候補問題には、それぞれに、独自の作業・工程があります。それを「固有部分」というのですが、ある程度、試験勉強の要領を得たなら、当該固有部分に絞って練習をするのが合理的です。

というのも、候補問題は全部で13問ありますが、たとえば、電源線の工程や、スイッチの工程、ケーブルの切断と寸法取り、ランプレセプタクル等々の作業は、「いっしょ」で「共通」しているので、“ひたすら重複しているから、多少、省略してもよい”といった手合いです。

候補問題の作業の多くは、『共通部分』から構成されています。

これらの『共通部分』は、全候補問題を通して数多く練習することになるので、格段に上手になって、技量はすぐに『天井』となります。

んなもんで、『共通部分』ができるようになったら、後は、各候補問題の『固有部分』に絞って練習すればよい、という次第です。

固有部分の1つ1つの練習は、ぶっちゃけ、「15分~30分」あれば十分です。

たとえば、「3路スイッチ」だけ作業するのは、15分もあれば十分です。逆に、そんなに時間がかかると「ヤバイ」です。

このように、各候補問題の固有部分だけを特訓すれば、短期間の勉強でも、格段に受かりやすくなるという次第です。

なお、『固有部分』については…、

参考:候補問題 NO.1~NO.4の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

参考:候補問題 NO.5~NO.8の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

参考:候補問題 NO.9~NO.13の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

…を、参考にしてみてください。

まとめ

こういった次第で、よほどに“膨大な試験範囲”の試験なら山勘予想もありですが、2電工の技能は、全13問と、莫大な分量があるわけではありません。

ですから、「2~3回」が鉄板に受かる勉強方法に変わりはないのです。

しかし、時間が取れないなら、先に述べた特訓方式で、大半の候補問題を消化できるはずです。

『山勘の予想』で手薄な候補問題を残して、『不合格となるリスク』を増やすくらいなら、固有部分の全部を、きちんと消化しましょう。

こちらのほうが、格段に受かるはずです。

最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。

たとえば…、

ホーザン 合格クリップ」や、

ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

候補問題 NO.9~NO.13の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

2016年(平成28年度)の第2種電気工事士の技能試験の候補問題の、個々の「固有部分」を述べていきます。

時間がなくても、「ここ」さえやっておけば、何とかなるので、参考にしてみてください。

このページでは、NO.9からNO.13までの5候補問題の固有部分です。

候補問題NO.9‐EET

NO.9の固有部分は「EET」のところです。

「EET」は、カンタンです。唯一、アースのとり方と施工さえ憶えておけばいいでしょう。

時間がないときは、NO.9は「EET」の練習だけしておけばいいでしょう。

候補問題NO.10‐ブレーカーのパイロットランプ

NO.10の固有部分は2つあって、「ブレーカー」への施工と、「同時点滅のパイロットランプ」のところです。

まず、「ブレーカー」ですが、結線に、よくよく慣れておきましょう。

ブレーカーは、本問しかでないので、作業が手薄になりがちです。

ここは「重大欠陥」ポイントなので、正確に作業できるよう、できるとはわかっていても、練習です。練習しておかないと、本番で必ずボロが出ます。

次の「パイロットランプ」ですが、「同時点滅」の工程は、「丸暗記」です。

本試験では、考えていられる時間はないので、練習時は、組み方等々を丸暗記してしまうのがベターです。

結線の仕方を、何回も練習です。

こんな次第で、時間がないときは、NO.10は「ブレーカー」と「同時点滅」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

候補問題NO.11‐ねじなし管とアウトレットボックス

NO.11の固有部分は、「ねじなし管」と「アウトレットボックス」のところです。

NO.11は、前候補問題の中で、最も「難」で、一番難しいです。受験生にとって、本問は鬼門です。

本問題は、兎にも角にも、「ねじなし管」の施工に尽きます。

というのも、「欠陥」をたくさん取られるところだからです。

「ねじなし管」の作業には、「ロックナットの取付」と「ボンド線の取付(後述)」いう重大欠陥ポイントがあります。

また、軽欠陥もあり、「ねじ切り忘れ」と「絶縁ブッシング忘れ」がチェックされます。

他の候補問題と比べて、格段に「欠陥ポイント」が増えるため、No.11は、実に神経を使うことになります。

ボンド線について

お使いのテキストによっては、当該ボンド線を省略しているものもあります。

例年では「ボンド線」は省略されていますが、『いつ、本試験問題に再登場するか』、誰にも予想が付きません。

当該ボンド線作業はかなり手間を食うので、練習していないと、万が一、本試験で出た場合に即落ちします。

おそらく、今年の本試験でも、省略されると思います。というのも、他の候補問題と、難易度の整合が付かないからです。

難易度の点で、NO.11だけが、突出してしまうからです。

出ない公算が大ですが、「出題者が出さない」と明言していない以上、念のため、できるようになっておくべきかと思います。

まあでも、テキストで省略されていたら、「やりようがない」ので、やらなくてもいいでしょう。

ねじなし管は練習不足で手薄

「ねじなし管」の施工は、本問くらいしかないため、「練習量が不足して、特に手薄」になりがちです。

慣れないことは、絶対に手間取ります。

「ねじなし管」の施工や作業に時間を取られると、最悪「未完成」となったり、見直しができず欠陥をカバーできなかったりで、かなりヤバイです。

何度も何度も、できるまで、身体が覚えるまで、練習してください。

とりわけ、ド素人の方は、「ウォータポンププライヤ」に慣れていないため、慣れていないと、もの凄く時間がかかります。

試験は、「時間不足」でも落ちます。本問は、徹底に徹底して、練習です。

アウトレットボックス

本問は、「ねじなし管」のみならず、「アウトレットボックス」の作業があるため、さらにめんどくさくなります。

アウトレットボックス内での結線も、何気に手間取ります。

使用済みのケーブルを3本と、IV線も同数用意して、スムーズにつなぐ練習をしておきましょう。

こんな次第で、時間がないときは、NO.11は「ねじなし管」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

ま、本問は最難関なので、通しで練習しておくことを推奨します。

候補問題NO.12‐PF管とアウトレットボックス

NO.12の固有部分は「PF管」と「アウトレットボックス」のところです。

「PF管」と「アウトレットボックス」は、練習しておかないと、うまくできません。

とりわけ、ド素人の方は、「ウォータポンププライヤ」に慣れていないために、PF管の取り付けで、かなり“もたもた”します。

何度も何度も、練習しておきます。

ま、PF管は、NO.11のねじなし管と比べると、楽なのが救いです。

というのも、PF管の施工には、1箇所しか欠陥ポイントがないためです。しかも、「軽欠陥」なので、神経を過度に使う必要がありません。

「アウトレットボックス」があるため、作業に手間取りますが、PF管自体の作業は「難」ではありません。

また、NO.11同様に、アウトレットボックス内での結線は、何気に手間取ります。

使用済みのケーブルとIV線を用意して、結線の練習をしてきましょう。

こんな次第で、時間がないときは、NO.13は「PF管」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

候補問題NO.13‐メタルラスと自動点滅器

NO.13の固有部分は「メタルラス」と「自動点滅器」のところです。

メタルラスは、候補問題のNo.6の固有部分なので、“お馴染み”となっているはずです。

何回も練習しておきます。

ところで、練習を繰り返したので、バインド線がなくなってきた場合ですが、追加購入もできます。

参考:電気工事士 バインド線

次に、「A」の「自動点滅器」ですが、「端子台代用」なので、作業そのものはカンタンです。

しかし、結線の仕方が、かなり独特なので、何度も練習しておかないと、本試験でもたつきます。

お馴染みメタルラスと、お馴染み端子台の問題ですが、油断すると痛い目に遭うので、しっかり練習です。

こんな次第で、時間がないときは、NO.13は「メタルラス」と「端子台」、練習しておけばいいでしょう。

候補問題 NO.5~NO.8の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

2016年(平成28年度)の第2種電気工事士の技能試験の候補問題の、個々の「固有部分」を述べていきます。

時間がなくても、「ここ」さえやっておけば、何とかなるので、参考にしてみてください。

このページでは、NO.5からNO.8までの4候補問題の固有部分です。

候補問題NO.5‐三相3線式200V

NO.5の固有部分は、「三相3線式200V」の作業です。

言ってしまえば、手間的には、No.4の固有部分と同じです。

電源部分の漏電遮断器と配線用遮断器は、「ねじが5つある端子台」で代用されるので、端子台の作業に『慣れ』ておけば大丈夫です。

なお、接続箇所は、問題文で必ず指定されるので、絶対に間違えないようにしてください。

端子台の作業は、見た目は「シンプル」ですが、接続する場所と器具を1つでも間違えると『重大欠陥で即落ち』なので、実は“ヤバイ”ところです。

指差し確認をしながら、慎重に作業してください。

こんな次第で、時間がないときは、NO.5は「端子台」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

候補問題NO.6‐メタルラス

NO.6の固有部分は「メタルラス」のところです。

絶対に何度も練習です。

メタルラスの作業はそう難しくはないです。

しかし、油断は禁物です。

メタルラスは「重大欠陥」ポイントだからです。

カンタンな故に軽視してしまい、存在自体を忘れるという、ケアレスミスを犯しかねません。

(あーできるできる)などと油断していると、本試験で「ド忘れ」して即落ちします。

落ちる人がいるから、出題者は「出す」ということを忘れてはいけません。

なお、メタルラスの練習でバインド線が足りなくなったら、追加購入できます。

参考:電気工事士 バインド線

こんな次第で、時間がないときは、NO.6は「メタルラス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

候補問題NO.7‐3路スイッチとアウトレットボックス

NO.7の固有部分は2つあって、「3路スイッチ」と「アウトレットボックス」のところです。

No.7は、本年度の候補問題のうちで、格段に「難」で、受験生にとっては「鬼門」です。

NO.11と並んで、双璧の難解さです。

当該候補問題は、通しの練習を、何度も練習しておきましょう。

固有部分のうち、「3路スイッチ」は、「丸暗記」で作業を憶えてしまいます。

本問では、難敵「アウトレットボックス」が後ろに控えているので、「考えて作業」していてはだめです。

工程や作業は丸暗記して、何度も組む練習をして、身体に「三路スイッチ」の作業を、叩き込みます。

次に「アウトレットボックス」です。

「アウトレットボックス」の作業は、ゴムブッシングの取付など、細々した作業があるので手間を食います。

慣れていないと、かなり時間を食って、本試験では、見直し時間や修正時間が足りなくなってしまいます。

アウトレットボックス固有の作業に、まずは、慣れましょう。

んで、次の課題は、「結線」です。

ケーブル同士を、正確に結線しないと、本試験は「誤接続」で即落ちします。

当該結線も、何回も練習していないと、素早くかつ正確に作業できません。

練習時は、「使い終わったケーブル」を、5本用意して、「このケーブルはランプの、このケーブルは施工省略の…」といった感じに見立てて、結線の練習をしてください。

こんな次第で、時間がないときは、NO.7は「3路スイッチ」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

候補問題NO.8‐アウトレットボックスと端子台

NO.8の固有部分は「端子台」と「アウトレットボックス」のところです。

当該候補問題の「端子台」は、「ねじが6つある端子台」になります。

他の候補問題でも「端子台」は登場しますが、要領が1つ変わるだけで、作業は結構手間取ります。

「ねじ6つバージョン」の端子台も、スラスラ作業できるよう、練習です。

なお、6つの端子台は、「結線」が「難」です。

他の候補問題と比べて、ケーブルの数が多いため、練習不足だと、即混乱します。

「使い終わったケーブル」を、数本用意して、「このケーブルはランプの、このケーブルは引っ掛けシーリングの…」といった感じに見立てて、結線の練習をしてください。

また、指差し確認をする、結線の準備を練習時に決めておくなど、自分なりの手順と要領を整えておけば、万全です。

次に、「アウトレットボックス」です。

NO.7でも述べたように、「アウトレットボックス」の作業は、ゴムブッシングの取付など、細々した作業があるので手間を食います。

慣れていないと、かなり時間を食って、本試験では、見直し時間や修正時間が足りなくなってしまいます。

アウトレットボックス固有の作業に、まずは、慣れましょう。

んで、次の課題は、「結線」です。

ケーブル同士を、正確に結線しないと、本試験は「誤接続」で即落ちします。

当該結線も、何回も練習していないと、素早くかつ正確に作業できません。

端子台の練習と同じように、「使い終わったケーブル」を、何本か用意して、「このケーブルはランプの、このケーブルは施工省略の…」といった感じに見立てて、結線の練習をしてください。

「アウトレットボックス」を通すと、ゴムブッシングが取れたりと、「予想外のトラブル」が生じるので、そのカバーも併せて、練習です。

こんな次第で、時間がないときは、NO.8は「端子台」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。