乙4を受けるのであれば、「消防法での、危険物の定義」を、絶対に憶えてください。
「消防法の危険物とは、常温(20度)・常圧(1気圧)で、液体または固体」です。
とにもかくにも、この文言は出ます。乙4のみならず、他の1~6類、甲種でも問われる超絶・頻出案件です。
特に、数字の部分を必ず記憶してください。これで「1点」取れます。
当該「消防法の危険物とは、常温(20度)・常圧(1気圧)で、液体または固体」が頻出なのは、普通に使われている『一般的な危険物』と、一線を画すためです。
想定されるケースとしては、「危険物取扱者」の免状で、高圧ガスや火薬等々の、消防法の対象ではない「危険なもの」を取り扱ったり運んだりさせないための、予防策であることが考えられます。
言うなれば、あれー「危険物」取扱者ってあったんでー、オレ的にはー、火薬とかのー、あるじゃないですかー、そういうー危険なものもー、取り扱えるかなーって思ってましたー的な言い訳を、絶対に許さない、という次第です。
当該危険物の定義を、試験で問うことで、有資格者を『知らないとは言わせない』状況に置き、先のような言い訳を封じて即処分できるようにしている、ってな寸法です。
以下は、試験対策の雑文です。
「消防法の危険物とは、常温(20度)・常圧(1気圧)で、液体または固体」の部分は、一字一句、憶えておきます。
というのも、形を変えて、本当によく問われるからです。
「常温」は「20度」です。
常温(0℃)などと、数字が変わって問題に出ます。また、「常温」が「絶対零度」になっていることもあります。
「常圧」は「1気圧」です。ここも狙われるので注意です。
また、「常圧」が「高圧」となっていることもあり、たとえば、「危険物とは、“高圧”で液体および固体のものをいう」などと出される塩梅で、本当に油断ができません。
本試験でよくあるのは…、
「危険物に該当するものとして、1気圧において、気温20度で気体状のものがある。」
…などと出題されています。
本当、「液体または固体」のところが問われます。
つまり、「消防法の危険物とは、気体ではない。消防法の危険物に気体は存在しない。」という次第です。
本当に、何回も何度も、本試験では、「危険物とは、常温・常圧で気体のものをいう」という問題が出ています。もちろん、「間違い」です。
出題者の、「高圧ガス(常温で気体)と一緒にさせない」意図を、非常に強く感じます。
おそらく過去、危険物取扱者の免状で高圧ガス(プロパンガスや水素ガス、天然ガス)を取り扱った人がいて、大きな事故でもあったのでしょう。
高圧ガスは、「高圧ガス保安法」で規制されており、それ相応の資格が必要となります。(たとえば、第3種冷凍機械責任者など-冷3の独学)
こんな次第で、危険物取扱者試験に出る「危険物」は、「固体または液体」であることを、頭に刻んでおきましょう。ほぼ毎回、間違いなく試験で問われます。
上記論点は、こんな風にも出されます。
「危険物には、放射性物質も含む」
「危険物とは、石油類、アルコール類、火薬類、高圧ガス類に分類される」
「危険物とは、引火性の気体である」
…といった風に、姿と形を変えて、問いに問われています。
すべて「×」です。
きっちり憶えこんで、1点を確保しましょう。
「危険物」という言葉は、何気に耳目にするものです。
バスや大八車、電車・汽車、汽船や連絡船のアナウンスで、たとえば、「社内で危険物を見かけた方は乗務員か駅員にご一報ください」と、言われたり記されているのを、よく見たり聞いたりするはずです。
しかし、それら「一般の危険物」は、非常に広対象です。
ガソリンや灯油といった可燃物はもとより、銃器、火薬、高圧ガス、劇薬・毒薬、課金スマホゲーム、扇情的な映像物、配偶者等々、危険と思われるものはすべてがその対象となっています。
で、危険物取扱者の「危険物」ですが、試験において、明白に「消防法別表に定める」とあり、上記の一般的な危険物は違うことを、殊更に強調しています。
先の述べたように、「危険物」取扱者の危険物は『消防法での危険物』だから、これ以外の「危険なもの」は、当該免状では、絶対に取り扱っちゃいかんよ、といった次第で、このような「法趣旨」の徹底という目的から、当該論点が試験で頻出になる寸法です。
しっかり憶えて、貴重な「1点」を確保しましょう。
まあ、試験対策としては、「消防法の危険物とは、常温(20度)・常圧(1気圧)で、液体または固体」を、きっちり憶えておくだけです。
『心の軍師』に、『常温常圧で液体または固体だけ。』と、助言してもらってください。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物・乙4‐法令, 危険物取扱者 | 2016年10月31日 11:50 AM |
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2016年度(平成28年度)の2電工・技能試験での要注意の候補問題を、リストアップしておきます。
筆頭は、NO.11です。
次点で、No.7です。
3位は、NO.8とNO.12です。
他の問題は、固有部分だけを、ざっと練習しておけば、なんとかなってしまいます。
しかし、先に述べた4つの候補問題は、他の練習ではカバーできない作業・工程が「メイン」に据えられているので、練習不足だと即落ちします。
技能試験は、下手に予想して山勘を働かせるよりも、以下の難問をできるようになっておく方が、「格段に受かる」ように思います。
NO.11は、「ねじなし管」の作業と、手間を食う「アウトレットボックス」の工程があり、全候補問題で、最難関となっています。
「ねじなし管」には、「ロックナットの取付」と「ボンド線の取付(※)」と、2つもの重大欠陥ポイントがあるため、全く気が抜けません。
そして、軽欠陥として、「ロックナットの取付の向き」「絶縁ブッシングの取付」、そして、「ねじ切り」があり、ここだけで、3つも軽欠陥ポイントがあります。
結論から言うと、「ねじなし管」をアウトレットボックスに取り付ける練習を、最低でも「3回」は、理想を言うと、「5回」は消化しておく、といった手合いです。
で、試験の直前で、もう一度、練習します。
「欠陥の判定ポイント」がすべてクリアできているか、念入りに調べてください。
ここの作業は、全候補問題の中で、最も「難」で手間を食います。
ぶっちゃけ、「不安があるうちは練習」です。
※「ボンド線」については、お使いのテキストに従ってください。(省略されているなら、しなくていいでしょう。省略されていないなら、念のため、練習しておきます。)
NO.7は、「3路スイッチ」に加え、「アウトレットボックス」があるため、全候補問題の中でも、かなり手を焼きます。
「3路スイッチ」は、組み方を練習しておかないと、受かりません。
(これはこーして)風に、まだ頭で考えるレベルだと、本試験では、まず時間が足りなくなります。
手順を丸暗記して、「身体で憶えている」状態まで、練習を続けてください。ここで時間を取られると、見直し時間がなくなるのでヤバイです。
そして、次の「アウトレットボックス」が、強敵です。
本問では、「アウトレットボックス」内で結線するため、“もの凄くごちゃごちゃ”して、「誤接続」のおそれが極度にあります。
本番で結線ミスをすると、そのカバーにかなり時間を食います。
やり直しには、最低3分はかかり、下手すると5分以上、時間が取られてしまいます。かなり、ヤバイです。
んなもんで、一度もミスをしないように、何度も結線の練習の必要があります。
最低でも「3回」を、理想を言えば、自分が納得できるまでは、何度も練習しておきましょう。
本問の“特訓”は、使用済みのケーブルを使うと、教材の節約になります。
NO.8も、要注意で、3番目に練習しておかねばなりません。
本問では「端子台」と「アウトレットボックス」で構成される問題ですが、「結線」にひどく手間取ります。
理由は、「数が多い」からで、「誤接続」の重大欠陥が、“かなり”発生します。
加えて、アウトレットボックス内で結線するため、机の上は、ケーブルだらけになって、作業がかなり“混乱”します。
ある程度の練習量を消化していないと、本試験では、時間をかなりロスします。
使用済みのケーブルで、接続の練習を何度もしておきましょう。
特に端子台からの「3本のケーブル」のところは、穴へのケーブル挿入に手間取ったり、ゴムブッシングが取れたりと、予想外のトラブルが生じます。
「自分なり」の手順を確保しておくとよいでしょう。
なお、本問の「端子台」は「ねじが6つ」と、他の候補問題と、少し違うので、要練習です。
NO.12は、同順位で3位の「難しさ」です。
理由は、「PF管」と「アウトレットボックス」が登場するからです。
PF管は、No.11のねじなし管に比べれば、格段に楽ですが、工具のウォーターポンププライヤに慣れていないと、プラ製のナットの部分を「ぐちゃぐちゃ」にしかねず、何気に苦労します。
あまりにぐちゃうちゃだと「破損」を取られる可能性もあり、気が抜けません。
自信がつくまで練習です。最低でも「3回」、推奨は「5回」練習しておけば、本試験では1つのミスもなく施工できるでしょう。
なお、PF管には重大欠陥ポイントはなく、軽欠陥の「ロックナットの向き」くらいが注意点ですので、多少は気が楽です。
本問も、アウトレットボックス内で結線するので、ケーブルだらけで、ド混乱しがちです。
使用済みケーブルで、結線の練習を最低「3回」は、消化しておきます。
No.2の「確認表示灯の常時点灯」と、No.10の「確認表示灯の同時点滅」は、ガチ暗記しておくと、時間を取られません。
個人的には、試験対策として、理屈と背景を理解したら、「作業そのものをガチ暗記」して、本試験では考えずに組めるようになっておくことを勧めます。
少しでも時間をセーブして、見直し時間と修正時間を捻出するほうが、「受かる」と思います。
このような次第で、時間が取れない・勉強時間が足りないのであれば、2016年度(平成28年度)の2電工・技能試験では…、
NO.11、No.7、そして、NO.8とNO.12に絞って練習するといいでしょう。
他の問題は、これら4つの練習で何とかカバーできますし、時間を見つけて、その固有部分だけ、ピックアップして練習すれば、何とかなります。
対して、先の4つの候補問題(NO.11とNo.7、そして、NO.8とNO.12)だけは、練習しておかないと、かなりマズイので、徹底練習しておきましょう。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 2電工技能, 2016技能 | 2016年10月30日 8:18 PM |
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危険物取扱者の乙種4類(乙4)の試験勉強で、『憶えなくていいこと』を述べます。
テキストに記載はあるけれども、別段、試験に出ないし、出るにしても“致命的ではない”ことが、乙4の勉強では、そこそこあります。
以下に、要領を述べますので、余計な手間と時間をセーブしてください。
テキストによっては、危険物の「性消」のところに、「化学式」が掲載されています。
たとえば、特殊引火物の「二硫化炭素」なら「CS2」、ベンゼンなら「C6H6」といった寸法です。
これらの化学式は、一切覚える必要はありません。
理由は、本試験では、まず問われないからで、たとえば、「化学式がCS2な危険物は、何?」的な問題は一切出ない、という塩梅です。
化学式は、言うなれば、テキストの飾りのようなものなので、何1つ、頭に入れる必要はありません。
わたしは、乙4のみならず、乙1から乙6までを受けましたが、試験勉強では、化学式を何1つ覚えていません。でも、穏当に1回で合格しています。
化学式は、骨折り損なだけ。
化学式は出ないので、法令や物化の公式など、もっと出るものを優先していきましょう。
蛇足ですが、将来的に試験の傾向が変わって、化学式が出題されることも、一応は考えられます。
というのも、化学式は、甲種の「物化」で出るからです。乙種試験の難易度を上げるために、甲種の問題をパクることは、大いに想定されます。
とはいえ、出題されるにしても、1問が関の山でしょう。しかも、「難問」の1つとしての出題でしょうから、最終的な合否には、影響がないと思われます。
危険物取扱者は「6割」合格なので、ド難しい化学式の問題など、鼻から捨ててしまえばいいだけです。
こんな次第で、万が一、化学式が問われたとしても、他の問題で合格点は確保できるので、化学式の暗記は一切必要ありません。
危険物の沸点も、憶える必要はありません。
そもそも、「熱する」とか「火気を近づける」ことが、まず「ない」のが「乙4」の物品です。
「沸騰させる」ケースがないという塩梅で、このため、「沸点」は、まず問われない数字となっています。
まあ、押さえとしては、「特殊引火物の定義」くらいを憶えておけばいいでしょう。
特殊引火物とは、「発火点が100℃以下のものまたは引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のもの」を指しています。
本試験では、「○○の沸点は、20℃である」的なものがでます。
○○のところは、おおむね第2・第3石油類であることが多いです。
最も危険な特殊引火物が「沸点40℃以下」なのに、それより危なくない第2・第3石油類の沸点が「特殊引火物より低いわけがない」という塩梅です。
沸点は、こうした「推定問題」として、問われることがあるくらいで、先の特殊引火物の定義を憶えておけば、事が足ります。
各危険物の沸点を覚える必要はありません。
乙4の危険物の説明箇所では、おおむね、引火点と発火点が記載されています。
まずは、引火点と発火点は、『一部を除いて、憶える必要はない=ほとんど憶えなくていい』ことを、頭に入れておいてください。
反対に言うと、『憶えないといけないのは、ごく限定されている』といった次第です。
引火点と発火点で憶えないといけない物品は、「ガソリン」と「灯油」「軽油」です。
ガソリンの引火点は「-40度以下」、灯油は「40度以下」、軽油は「45度以下」です。
これに対して、ガソリンの発火点は「300度」で、灯油と軽油は「220度」となっています。
試験で本当によく出るのは、上記の3つです。
ガソリンの引火点は、灯油・軽油と比べてかなり低いのに…、
ガソリンの発火点は、灯油・軽油と比べて高い…、
…という、「ちぐはぐな相違点」がよく狙われます。
当該論点は、本当によく出るので、しっかり暗記してください。逆を言うと、ここさえ憶えたら、他のものは無視していいです。いちいち憶えるのは費用対効果が悪すぎます。
まあ、『発火点』の押さえとして、「二硫化炭素」の「90度」を憶えておけばいいです。「発火点90℃」は、乙4の中でも有数の危険な数字なので、そこそこに問われます。
これ以外の物品の「引火点」と「発火点」は、テキストや過去問で出たものを押さえおけば、事が足りるでしょう。
燃焼範囲は、ガソリンの「1.4vol%~7.6vol%」だけを憶えておけばいいでしょう。
後は、「特殊引火物は燃焼範囲が大きい」ことと、テキストや過去問で出てきたものを押さえておけば、事が足ります。
最近は、メタノールやエタノールが、出題されています。それぞれ「6.7vol%~37vol%(※)」と「3.3vol%~19vol%」の数字が、ガソリンとの比較で問われます。
※ エタノールの燃焼範囲は、テキストによっては、「6vol%~36vol%」となっています。ま、試験では「約」とか「おおむね」の数字で問われるので、支障はあません。
乙4のほとんどの危険物は「比重が1以下」です。つまり、水に浮きます。んなもんで、「水系」の消化ができない、という塩梅でした。
さて、ほとんどは「1以下の比重」なのですが、「比重が1以上の、水に沈む」物品もあります。
ピンポイントで問われるので、憶えておきましょう。
「比重が1以上の物品」は、以下の通りです。
・二硫化炭素(特殊引火物)
・クロロベンゼン(第2石油類)
・氷酢酸(酢酸)(第2石油類)
・プロピオン酸(第2石油類)
・アクリル酸(第2石油類)
・クレオソート油(第3石油類)
・ニトロベンゼン(第3石油類)
・エチレングリコール(第3石油類)
・アニリン(第3石油類)
・グリセリン(第3石油類)
よくよく試験に問われるので、まとめて憶えます。
テキストを開いて、上記危険物の比重のところに、マーカーを引いておきましょう。
最低でも、「二硫化炭素」は暗記しましょう。「水中保存」する、「水に溶けない」などの特徴と絡めて出題されるからです。
比重の論点は、第2石油類・第3石油類の問題で、よくよく顔を見せます。これらの類が、「あんまり特徴がない」ため、問題にしやすいようです。
第2・第3石油類の勉強の際は、最優先に比重を追っていきましょう。
なお、「重油は水に浮く」ので注意です。
重油は水に沈む、といった体の正誤問題が出ます。重油の比重は「0.9~1.0」で、ギリギリで水に浮きます。漢字に釣られないようにしてください。
以上が、乙4の試験勉強にて、見ておくべき数字と、押さえておくべき数字と、無視していい数字です。
危険物の「数字」は、とてもたくさんありますが、試験で問われるのは「ごく一部」です。
まずは、「ド定番」の頻出数字を押さえて、徐々に、テキストや過去問で問われる数字を見ておけばいいでしょう。
そのほかは、「費用対効果」が極端に悪いので、追う必要はありません。
必要なものだけを、徹底暗記してください。
『心の軍師』に、『化学者になるわけでなし。出ないものは憶えない』と、助言してもらってください。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物取扱者 | 2016年10月27日 11:34 AM |
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