独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

語呂と理屈で憶える乙種の○○性‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令

危険物取扱者の法令の中で、ド頻出な論点が「1類から6類までの、それぞれの○○性」です。

当該論点は、乙4の「法令」のみならず、甲種試験でも、また、なぜか、1~6類の「性消」でも姿を現すことがあり、「ド頻出」にウソ偽りがありません。

試験の出題者的には、「点を取らせる問題」として、当該論点を採用しているきらいがあります。

確実に憶えて、1点を確保して、難問奇問に備えてください。これを間違えると、苦戦は必定です。

当該論点の対策は2つあって、「語呂」か「理屈」で憶えられます。

おさらい

まずは、各危険物のおさらいからです。

乙種の第1類の危険物は、「酸化性固体」です。

乙種の第2類の危険物は、「可燃性固体」です。

乙種の第3類の危険物は、「禁水性・自然発火性物質」です。

乙種の第4類の危険物は、「引火性液体」です。

乙種の第5類の危険物は、「自己反応性物質」です。

乙種の第6類の危険物は、「酸化性液体」です。

多くのテキストでは、第3類と第5類の表記が「物質」となっていますが、当該物質は「固体または液体」を指します。念のために。

対策1-語呂暗記

語呂は「サガット、失禁、しかも時差」です。

ポイントは、自明の「乙種4類は引火性液体」を、除いているところです。

当該「引火性」は、「物化」で定番の論点なので、無理に憶えようとしなくても、「物化」の試験勉強で自然に頭に入ります。

知っていることを、わざわざ語呂に入れる必要はない、といった次第です。

んなもんで、先の「サガット失禁、しかも時差」には、乙4の引火性液体は、入ってない語呂となっています。

なお、「サガット」は、別段、「佐賀」とか「サガ」でも構いません。

ちなみに「サガット」とは、昔の格闘ゲーム、ストリートファイターのキャラクターです。ライバルのリュウに昇竜拳を食らって、時間差で失禁している姿を想像してください。

語呂の説明

語呂のそれぞれは…、

さ・・・1類の「酸化性」の「さんかせい」の「さ」。

が・・・2類の「可燃性」の「かねんせい」の「か」に濁点で「が」。

(っと)・・・この部分に、語呂はありません。

し・・・3類の「自然発火性」の読みは「しぜんはっかせい」の「し」。

(っ)・・・この部分に、語呂はありません。

きん・・・3類の「禁水性」の「きんすいせい」の「きん」。

(しかも)・・・この部分に、語呂はありません。

じ・・・5類の「自己反応性」の「じこはんのうせい」の「じ」。

さ・・・6類の「酸化性」の「さんかせい」の「さ」。

…語呂の説明は以上です。

そこそこ「サガット失禁、しかも時差」は、いい語呂だと思います。

対策2-理屈で憶える

語呂で憶えにくいなら、1つ1つをクソ理屈で憶えていきます。

当該理屈では、3つの過程で憶えられます。

理屈1‐乙4の引火性

まず、一番憶えやすい「乙4」は「引火性」です。

当該「引火性」は、「物化」で定番の論点なので、無理に憶えようとしなくても、「物化」の試験勉強で頭に入ります。

(補足しますが、乙4の危険物は、表面燃焼ではなく、引火性の蒸気が燃える蒸発燃焼です。これは、物化で超絶定番なので必ず憶えましょう。)

理屈2‐1類と6類の酸化性

さて、次に、1類と6類の「酸化性」です。

ちょうど、乙種の最初と最後が「酸化性」なので…、

最初と最後に参加(さんか→酸化)」くらいの語呂で、会議の最初と最後だけ参加するイヤらしい上司を頭に浮かべながら、憶えます。

鏡を覗けば、イヤらしい人の顔のサンプル顔が、目に入るかと思います。

これで、「3つ」済みました。

理屈3‐5類の自己反応性

残るは「3つ」ですが、5類から行きます。

5類は、「自己反応性物質」です。

ひらがなにします。

「ごるい」は、「じこはんのうせいぶっしつ」です。

「ごるい」の「ご」と、「じこはんのう」の「じ“こ”」をこじつけて…、

5類の「ご」は、自己反応性物質の「こ」と、“カ行のこ”つながり、ってな感じで頭に入れます。

理屈4‐3類の禁水性・自然発火性

3類の禁水性・自然発火性は、語呂で一発です。

しぜんさんすい」です。

漢字で言うと、「自然山水」か「自然散水」です。

ひらがなにします。

「しぜんさんすい」

説明すると…、

「しぜん」は、言うまでもなく、自然発火性の「しぜんはっかせい」の「しぜん」。

「さん」は、3類の「さん」。

「すい」は、禁水性の「きんすいせい」の「すい」。

…という手合いです。

旅行好きな方は「自然山水」で、無趣味のつまらない人は「自然散水」で憶えましょう。

理屈5‐2類の可燃性は無理だった

第2類の「可燃性」は、いい憶え方が浮かばなかったので、そのまんま、ブツブツと「2類は可燃」と唱えてください。

強引に「2類は可燃。2類は可燃。2類は可燃。」と、ブツブツ会議中に唱えるのがよいでしょう。

すぐに暇を出されるはずです。

なお、第2類危険物には、「“引火性”固体」というものがあります。

当該品目の「引火性」を、定義の「可燃性」と、混同しないようにしましょう。

まとめ

以上、危険物の性についての、語呂と理屈の2対策でした。

乙種の1~6類の「性」は、本当によく出ますので、きっちり・かっつり憶えこんで、「1点」を確保です。

なお、「類ごとの液体・固体の別」については、「すぐ憶えられる乙種の液体・固体」を参考にしてみてください。

『心の軍師』に、『語呂か理屈で、間違いのない1点ですな』と、助言してもらってください。

山本勘助

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

短期間で合格率が上がるのは、予想より固有部分の特訓‐2電工・技能試験

結論から言うと、時間がなくてあまり勉強できないなら、「下手な予想」よりも、各候補問題の固有部分を『特訓』したほうが、格段に受かるという塩梅です。

反対に言いうと、山勘を働かせて、○○番の候補問題だけをやるというような「やり口」は推奨しない、という塩梅です。

合理的なやり方-短期特訓

言うまでもありませんが、理想は、「すべての候補問題を2~3回は練習する」です。これが一番、受かります。

しかし、仕事等で時間があまり取れないなら、「各候補問題の固有部分」に絞って、集中的に、特訓します。

候補問題には、それぞれに、独自の作業・工程があります。それを「固有部分」というのですが、ある程度、試験勉強の要領を得たなら、当該固有部分に絞って練習をするのが合理的です。

というのも、候補問題は全部で13問ありますが、たとえば、電源線の工程や、スイッチの工程、ケーブルの切断と寸法取り、ランプレセプタクル等々の作業は、「いっしょ」で「共通」しているので、“ひたすら重複しているから、多少、省略してもよい”といった手合いです。

候補問題の作業の多くは、『共通部分』から構成されています。

これらの『共通部分』は、全候補問題を通して数多く練習することになるので、格段に上手になって、技量はすぐに『天井』となります。

んなもんで、『共通部分』ができるようになったら、後は、各候補問題の『固有部分』に絞って練習すればよい、という次第です。

固有部分の1つ1つの練習は、ぶっちゃけ、「15分~30分」あれば十分です。

たとえば、「3路スイッチ」だけ作業するのは、15分もあれば十分です。逆に、そんなに時間がかかると「ヤバイ」です。

このように、各候補問題の固有部分だけを特訓すれば、短期間の勉強でも、格段に受かりやすくなるという次第です。

なお、『固有部分』については…、

参考:候補問題 NO.1~NO.4の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

参考:候補問題 NO.5~NO.8の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

参考:候補問題 NO.9~NO.13の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

…を、参考にしてみてください。

まとめ

こういった次第で、よほどに“膨大な試験範囲”の試験なら山勘予想もありですが、2電工の技能は、全13問と、莫大な分量があるわけではありません。

ですから、「2~3回」が鉄板に受かる勉強方法に変わりはないのです。

しかし、時間が取れないなら、先に述べた特訓方式で、大半の候補問題を消化できるはずです。

『山勘の予想』で手薄な候補問題を残して、『不合格となるリスク』を増やすくらいなら、固有部分の全部を、きちんと消化しましょう。

こちらのほうが、格段に受かるはずです。

最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。

たとえば…、

ホーザン 合格クリップ」や、

ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

候補問題 NO.9~NO.13の固有部分‐2016年(平成28年度)2電工・技能

2016年(平成28年度)の第2種電気工事士の技能試験の候補問題の、個々の「固有部分」を述べていきます。

時間がなくても、「ここ」さえやっておけば、何とかなるので、参考にしてみてください。

このページでは、NO.9からNO.13までの5候補問題の固有部分です。

候補問題NO.9‐EET

NO.9の固有部分は「EET」のところです。

「EET」は、カンタンです。唯一、アースのとり方と施工さえ憶えておけばいいでしょう。

時間がないときは、NO.9は「EET」の練習だけしておけばいいでしょう。

候補問題NO.10‐ブレーカーのパイロットランプ

NO.10の固有部分は2つあって、「ブレーカー」への施工と、「同時点滅のパイロットランプ」のところです。

まず、「ブレーカー」ですが、結線に、よくよく慣れておきましょう。

ブレーカーは、本問しかでないので、作業が手薄になりがちです。

ここは「重大欠陥」ポイントなので、正確に作業できるよう、できるとはわかっていても、練習です。練習しておかないと、本番で必ずボロが出ます。

次の「パイロットランプ」ですが、「同時点滅」の工程は、「丸暗記」です。

本試験では、考えていられる時間はないので、練習時は、組み方等々を丸暗記してしまうのがベターです。

結線の仕方を、何回も練習です。

こんな次第で、時間がないときは、NO.10は「ブレーカー」と「同時点滅」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

候補問題NO.11‐ねじなし管とアウトレットボックス

NO.11の固有部分は、「ねじなし管」と「アウトレットボックス」のところです。

NO.11は、前候補問題の中で、最も「難」で、一番難しいです。受験生にとって、本問は鬼門です。

本問題は、兎にも角にも、「ねじなし管」の施工に尽きます。

というのも、「欠陥」をたくさん取られるところだからです。

「ねじなし管」の作業には、「ロックナットの取付」と「ボンド線の取付(後述)」いう重大欠陥ポイントがあります。

また、軽欠陥もあり、「ねじ切り忘れ」と「絶縁ブッシング忘れ」がチェックされます。

他の候補問題と比べて、格段に「欠陥ポイント」が増えるため、No.11は、実に神経を使うことになります。

ボンド線について

お使いのテキストによっては、当該ボンド線を省略しているものもあります。

例年では「ボンド線」は省略されていますが、『いつ、本試験問題に再登場するか』、誰にも予想が付きません。

当該ボンド線作業はかなり手間を食うので、練習していないと、万が一、本試験で出た場合に即落ちします。

おそらく、今年の本試験でも、省略されると思います。というのも、他の候補問題と、難易度の整合が付かないからです。

難易度の点で、NO.11だけが、突出してしまうからです。

出ない公算が大ですが、「出題者が出さない」と明言していない以上、念のため、できるようになっておくべきかと思います。

まあでも、テキストで省略されていたら、「やりようがない」ので、やらなくてもいいでしょう。

ねじなし管は練習不足で手薄

「ねじなし管」の施工は、本問くらいしかないため、「練習量が不足して、特に手薄」になりがちです。

慣れないことは、絶対に手間取ります。

「ねじなし管」の施工や作業に時間を取られると、最悪「未完成」となったり、見直しができず欠陥をカバーできなかったりで、かなりヤバイです。

何度も何度も、できるまで、身体が覚えるまで、練習してください。

とりわけ、ド素人の方は、「ウォータポンププライヤ」に慣れていないため、慣れていないと、もの凄く時間がかかります。

試験は、「時間不足」でも落ちます。本問は、徹底に徹底して、練習です。

アウトレットボックス

本問は、「ねじなし管」のみならず、「アウトレットボックス」の作業があるため、さらにめんどくさくなります。

アウトレットボックス内での結線も、何気に手間取ります。

使用済みのケーブルを3本と、IV線も同数用意して、スムーズにつなぐ練習をしておきましょう。

こんな次第で、時間がないときは、NO.11は「ねじなし管」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

ま、本問は最難関なので、通しで練習しておくことを推奨します。

候補問題NO.12‐PF管とアウトレットボックス

NO.12の固有部分は「PF管」と「アウトレットボックス」のところです。

「PF管」と「アウトレットボックス」は、練習しておかないと、うまくできません。

とりわけ、ド素人の方は、「ウォータポンププライヤ」に慣れていないために、PF管の取り付けで、かなり“もたもた”します。

何度も何度も、練習しておきます。

ま、PF管は、NO.11のねじなし管と比べると、楽なのが救いです。

というのも、PF管の施工には、1箇所しか欠陥ポイントがないためです。しかも、「軽欠陥」なので、神経を過度に使う必要がありません。

「アウトレットボックス」があるため、作業に手間取りますが、PF管自体の作業は「難」ではありません。

また、NO.11同様に、アウトレットボックス内での結線は、何気に手間取ります。

使用済みのケーブルとIV線を用意して、結線の練習をしてきましょう。

こんな次第で、時間がないときは、NO.13は「PF管」と「アウトレットボックス」に絞って、練習しておけばいいでしょう。

候補問題NO.13‐メタルラスと自動点滅器

NO.13の固有部分は「メタルラス」と「自動点滅器」のところです。

メタルラスは、候補問題のNo.6の固有部分なので、“お馴染み”となっているはずです。

何回も練習しておきます。

ところで、練習を繰り返したので、バインド線がなくなってきた場合ですが、追加購入もできます。

参考:電気工事士 バインド線

次に、「A」の「自動点滅器」ですが、「端子台代用」なので、作業そのものはカンタンです。

しかし、結線の仕方が、かなり独特なので、何度も練習しておかないと、本試験でもたつきます。

お馴染みメタルラスと、お馴染み端子台の問題ですが、油断すると痛い目に遭うので、しっかり練習です。

こんな次第で、時間がないときは、NO.13は「メタルラス」と「端子台」、練習しておけばいいでしょう。