第2種電気工事士(2電工)の技能試験の難化予想

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 現状の第2種電気工事士(2電工)は、従来の傾向が続いているが、「難化」が資格試験のブームであり、2電工が「難化」しないとはいえない。そこで、2電工の技能試験の「難化」を予想する。結論を言えば、「技能の難化は考えなくていい」です。

インデックス

  1. 技能試験の難化予想
  2. 「難化」とは?
  3. 技能の難化予想1-候補問題の公表がなくなる?
  4. 技能の難化予想2-難化するとしてもアナウンス

第2種電気工事士(2電工)の技能試験の難化予想

 最初に結論を言うと、2電工試験が「難化」するにしても、「技能試験」は、「難化」しないように思われます。

 というのも、現状の技能試験は、そこそこ“手を焼く試験”で、受験生を選別する役目をじゅうぶんに果たしているからです。

 また、「難化」するにしても、それは「技能」ではなくて、「筆記」のほうになる公算が大です。

 「筆記」には、“お手軽”に試験問題を凶悪化できる手法があるので、筆記のほうが狙われやすいのです。

 こうした次第で、「技能試験の難化は、そうない」という次第です。

 なお、筆記の難化については、「第2種電気工事士(2電工)の筆記試験の難化予想」をば、お目汚しください。

「難化」とは?

 資格試験の難化とは、別に、出題者の意地悪ではなくて、テキストすらまともに読まない・工具を持ったこともない「不良受験生」を駆逐(デストロイ)するために、行われます。

 

 質の悪い受験生を合格させないための『措置』が、試験の「難化」という現象です。

 この点、現状の2電工の技能試験は、「練習していないと、絶対に受からない試験=まぐれ要素がゼロの試験」です。

 職人でも、油断すれば落ちます。電気のド素人なら本気で取り組まないと落ちます。

 技能は、試験そのものが、最初から「不良受験生」を退けているってな次第で、こうした理由から、技能試験の「難化」は、そう考えられないという寸法です。

 さすがに、どれほど器用な人でも、VVFストリッパを握ったことがない・複線図を見たこともないなら、技能試験に通らないはずです。(時間内に作れないと思います。)

技能の難化予想1-候補問題の公表がなくなる?

 強いて、技能の難化を考えるなら、「候補問題の公表がなくなる」ことが考えられます。

 問題の公表がなければ、格段に技能試験は手ごわくなりますから、試験の主催者からすれば、お手軽に難化できます。

 しかし、候補問題の未公開化は、「まず、ありえない」です。

 というのも、電気工事は、腕自慢のコンテストではないからです。

 電気工事とは、前もって、配線図や施工図、仕様書、設計書等々に目を通して行うものであり、情報ゼロの目隠し状態で、どれだけ工事ができるか?を競うものではありません。

 これから行う電気工事の情報が「ゼロ」なこと自体、安全性に疑問符がつかざるをえません。

 現場の情報がないなら、まずそれを集めることが、プロなはず。

 試験問題が非公開となると、受験生は、どういう施工をするのかわからないまま、試験に臨むことになります。

 電気工事士制度は、電気工事の安全を確保するためにあるのですから、主催者がその趣旨を無視して、「情報ゼロの危ない工事」を奨励するような真似はしないでしょう。

技能の難化予想2-難化するとしてもアナウンス

 技能試験の「難化」があるとしたら、現状の電気工事の仕様が変わるとか、部品や工具に技術革新があったとか、法令規則の改正があったとか、技術上・社会経済上の変化に応じての「難化」であるかと思います。

 わたしは現場に疎いので具体例を挙げれませんが、「今は、こういう工事が増えているので(または、今は○○という新工具の利用が増えている云々)、当該工事の一部を、技能試験の課題に追加する」ってな感じで変化するのが、技能試験の「難化」の穏当なところでしょう。

 また、たとえ、「難化」するとしても、必ずその旨が、試験主催者側からのアナウンス(広報)があるはずです。

 これこれこういう施工を追加するとか、部品○○を想定した工事を問うといった形で、前もって、広報や告知があると思われます。

 基本的に、試験の主催者が、恣意的に試験を変えることは、「まずない」です。

 試験を変えるというのは、なかなかに難事業であり、出題者の本音を言えば、「たとえ、変える必要があっても、ギリギリまで変えたくない」というのが本当のところです。

 下手にいじって人気が落ちて、受験料収入が激減すれば、老腹を切って済む問題ではなくなります。

 「電気工事士の有資格者を減らす」というような、極端な政策が現れない限り、または、受験者数が異常に伸びているなど(現下、約10万人の受験生が、20万人以上になったかと)の特異な変化がない限り、技能試験は、現状の傾向が続くと思われます。

 ってな次第で、技能試験の予想を一口で言えば、「技能の難化は考えなくていい」です。今でも十分難しいですよ。

 テキストやDVDをお手本に練習して、ケアレスミスに注意して施工すれば、まず合格できるでしょう。

 先述したように、試験の「難化」が起きそうなのは、圧倒的に手間がかからない「筆記試験」のほうです。

 筆記の難化については、「第2種電気工事士(2電工)の筆記試験の難化予想」をば、お目汚しください。(こっちがメインコンテンツ。)

第2種電気工事士のこまごましたもの

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