独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第40問:コンセントの刃受け‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第40問は、「コンセント種類」を問う問題で、ぶっちゃけ、「知識問題」です。

知ってさえいれば取れるので、確実に点にしましょう。

とりわけ本問は、種類の少ない「三相200V」なので確実に点としたいところです。

ところで、本問は、知ってさえいれば“即答”できます。こういう単純な知識問題こそ、「計算問題の解答時間」の源泉です。

すぐ解けるレベルに到達しておきましょう。

解説

本問の図記号は…、

…のように、「3P 30A 250V」に「E」となっていることから、「三相200V用30A接地極付コンセント」です。

…言うまでもなく、「E」は「接地極」の「“E”arth」です。

本問のコツは、「暗記にするに限る」です。

といいますか、「コンセントの刃受け」の形を憶えていない限り、解答のしようがありません。

んなもんで、テキストの図を何度も目を通して、憶えるしかありません。

反対に言えば、「憶えていれば、文系ド素人でも余裕で点が取れる」です。

んで、解答ですが、「接地極付」の「三相200V用30Aコンセント」なので、「ロ」と相なります。

説明

「イ」は、「三相200V用コンセント」です。接地極がないコンセントです。

「ハ」は、「三相200V用コンセント」ですが、「引掛形」です。なので「T」がある場合のコンセントとなります。

なお、「T」は「twist(ツイスト)」の「T」です。

「二」は、「三相200V用コンセント」の「接地極付」で「引掛形」です。なので「E」と「T」がある場合のコンセントとなります。

まとめ

本問は、「知ってさえいれば解ける知識問題」です。

また、刃受けコンセントの論点では、2つしかない「三相200V」でカンタンな部類です。

即断に解答して、計算問題の解答時間を捻出してください。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第41問:リングスリーブ‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第41問は、複線図の理解が必要な「リングスリーブ問題」ですが、別段、複線図が書けなくても解けます。

一見すると難しく感じるかもしれませんが、「配線図」が読めるかどうかを試しているだけです。

なお、本問は、「技能試験の接続の勉強」にもなるので、文系ド素人でも、解いておいて損はありません。

解説

配線図はごちゃごちゃしていますが、解答に必要なことは「2つ」しかありません。

1つは、配線図上の数字とアルファベット「CV 5.5-3C」がわかっているかと…、

2つは、「技能試験で必要となるリングスリーブ知識」となっています。

CV 5.5-3C

「CV 5.5-3C」の意味は、「5.5mm2の、3心のCV線」を使うことを意味します。

CV線は、おなじみ「架橋ポリエチレン絶縁ビニル外装ケーブル」のことです。

ポイントは、「5.5mm2」と、かなり「太い電線」を接続するところです。

技能試験で必要となるリングスリーブ知識

「技能試験で必要となるリングスリーブ知識」とは、実際、候補問題の接続をする際の知識です。

要は、「リングスリーブの「小」と「中」の使い分け」のことです。

『リングスリーブの「小」と「中」の使い分け』は、接続する電線の断面積で区別します。

キーとなる数字は「」です。

断面積が「8mm2以下なら小」で…、

断面積が「8mm2超なら中」となっています。

…見えてきたでしょうか?

電線の断面積の合計が「8mm2」なら、「中」のリングスリーブを使うわけです。

説明

さて、本問に戻ります。

先に述べたように、「5.5mm2の、3心のCV線」を、「3つ」接続しあうわけです。

1つのリングスリーブの合計断面積は、「5.5mm2×3の16.5mm2」となります。

8mm2で「中」なのですから、その倍の16.5mm2なら、「中」じゃ不足っぽいな~ということに見当が付きます。たぶん、「中」の穴ぽこに入らないです。

んなもんで、使うのは「大」スリーブで、3つ接続するので「3個」で、答えは「二」と相なる次第です。

ちなみに、「大」スリーブは、断面積が「14mm2以上」のときに、使用します。

なお、試験に一番出るのは、先の「小」と「中」のスリーブなので、確実にその数字を暗記しましょう。技能で100%使う知識です。

一方、「大」の「14mm2以上」は、技能では出ません。というのも、技能では、「大」スリーブを使う問題がないからです。

つまり、筆記でのみ問われるという次第で、「大」スリーブの数字を無理して憶える必要はありません。

上述したように、「小」と「中」の正確な知識があれば、判別できるはずです。

まとめ

このように、本問は「図記号」の知識と、「技能必須のリングスリーブの要領」を知っていれば、「大」スリーブの細かい規定を知っていなくても、解答を導けるという塩梅です。

わたしは、基本的に、文系ド素人は、「配線図」の難しい問題は「捨てる」べきだと考えています。ぶっちゃけ、一度、候補問題を組んでみないと、分からないことが多いからです。

しかし、本問は、「技能試験で絶対に出るところ」をちょっと予習しておけば、解ける問題となっています。

技能の勉強も兼ねて、何度か解いておきましょう。技能の勉強のときに楽になります。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第42問・第43問:複線図‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第42問・第43問は、「複線図」を完全に理解していないと解けない問題です。

ホント、即、技能の候補問題が組めるくらいに、「複線図」の要領に慣れていないと、本問は解けません。

従って、文系ド素人で複線図が苦手な人は、『捨て問』にして構いません。

「複線図」は、実際に技能の候補問題を解いて、ようやくシックリ来ることが多いからです。

わたしが受験生のときに、本問に遭遇したら、即捨てます。本問に時間を費やすくらいなら、計算問題に回します。

解説

まず、本問を解くに当たっては、「単純化」するといいです。

蛍光灯がたくさん並んでいるので「???」となりがちですが、要は、赤点線で囲んだところだけを考えればいいだけです。

上を北とすると…、

東の「ロ」の電灯用に「2本の電線(要はケーブルが1本)」が…、

西の「イ」の電灯用に「2本の電線(要はケーブルが1本)」が…、

南の分電盤から「2本の電線(要はケーブルが1本)」が…、

ほいで、北のスイッチ群へ向かう電線「2本」と電線「2本」(要はケーブルが2本)ある、という塩梅です。

なお、ケーブルには、2心と3心とがある(反対に言えば、4心はない)ので、こういう利用となります。

説明

当該問題の複線図は、以下の通りです。

複線図の書き方はいろいろあるので、以下は、一例です。

まず、電源線の「接地側電線」と電灯を結びます。(ここは白電線です。)

「電灯:イ」と「電源線」の接地側電線とをつなげます。

「電灯:ロ」と「電源線」の接地側電線とをつなげます。

「電灯:ハ」と「電源線」の接地側電線とをつなげます。

こうして、元の電源線を含めて、「4本」の電線が接続されることになります。(上の画像でいう赤丸のところです。)

次に、「電源線」の“非”接地側電線とスイッチをつなげます。(ここは黒電線です。)

上の画像で言う黒丸のところです。

なお、スイッチの「イ」「ロ」「ハ」間の接続は、おおむね、わたり線を使います。んなもんで、接続する電線は1本となります。

最後に、電灯とスイッチをつなげます。

「スイッチ:イ」と「電灯:イ」をつなげます。

「スイッチ:ロ」と「電灯:ロ」をつなげます。

上の画像で言う「灰色丸」のところです。

なお、「スイッチ:ハ」は、3路スイッチです。

答え

第42問の答えは、「4本」用のコネクタが「1個」と、「2本」用コネクタが「3個」で、選択肢は「二」となります。

んで、第43問の答えは、2心のケーブルが2本なので、「ハ」と相なります。

まとめ

本問は、文系ド素人にとっては、頭の痛い問題です。

先述したように、手に負えそうにないなら、「捨て問」でいいでしょう。

ですから、できなくても気落ちすることはありません。

正直、技能で「複線図」の練習をみっちりしていないと、解けないです。

ならばと、今の筆記の段階で「複線図」を練習するのは、つまり、数問有利になるためだけに、あのトレーニングをこなすのは、ぶっちゃけ言えば、費用対効果が悪すぎます。

わたしは、基本的に、文系ド素人は、「配線図」の難しい問題は「捨てる」べきだと考えています。実際、わたしも捨ててました。

というのも、一度、候補問題を組んで、実物で落としこんでいかないと、分からないことが多いからです。

筆記の合格点は6割であり、100点取る必要はまったくありません。

複線図が取れなくても、他に取れる問題はたくさんあるのですから、『捨て問』も一手です。他に活路を見出しましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。