独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

登録販売者 公式過去問 VS 市販問題集

登録販売者試験では、過去問が公式で無料公開されているので、(市販の問題集・過去問題集なんて要らないんじゃない?、テキストだけで行けるんじゃない?)と、お考えの人もおられるかと思います。

しかし、それは、“完全な過ち”です。

ごぞんじのように、登録販売者では、過去の試験問題がPDF形式で一般公開されています。もちろん、利用は無料です。

当該公式のPDF過去問は、試験主催者の都道府県のホームページより、ダウンロードできます。

「登録販売者 ○○県 過去問」などと検索すれば、該当ページに辿り着くはずです。

当該公式過去問ですが、結論から言うと、「テキストから、一足飛びにPDF過去問に進むのは、実力の点で実に厳しい」ので、「市販の過去問題集等を買ってきて、ワンクッション置くのがベスト」、といった次第です。

公式のPDF過去問

公式で試験問題は、PDF形式で公開されています。

しかし、当該公式のPDF過去問は、問題と解答だけで構成されており、解説は一切ありません。

このため、過去の試験問題を解くことはできても、その後の復習や確認作業に、膨大な時間と手間を食います。

多少の素養がない限り、テキストから公式のPDF過去問に進んでも、素人には、敷居が高すぎて、時間と手間がかかり過ぎるのです。

わたしの勉強実例

わたしの試験勉強のケースですが、「テキストと過去問題集を、2~3回繰り返して、公式のPDF過去問に着手した」のです。

当方、大阪府の受験でしたが、最初に大阪府のPDF過去問を解いたときは、おおむね「100点」は取れていました。

言うなれば、「100点」はコンスタントに取れる実力が付いていた、といった次第です。

しかし、です。

試験は「120点」が満点です。「100点」取れているといっても、「20点の20問」は落としているわけです。

ほいで、正解しても、「???」とか「アレレ」となった問いも、おおむね「20問」くらいはあるものです。

んなもんで、「100点」取れているとは言っても、『復習や確認作業は、40問くらい』しなくてはならない勘定になりました。

さて、当該復習・確認作業ですが、合格レベルにある人間でも、「40問」となると、べらぼうな時間と手間を食うのです。

1問の復習・確認作業でさえ、5分は、余裕でかかります。

これが、「40問」でしたので、だいたい「200分」の「3時間強」は、復習・確認作業となりました。

本試験120問を解くのに、だいたい「1.5時間」くらいでした。しかし、復習・確認作業は、2倍強の時間がかかった、といった次第です。

合格レベルの実力が備わっていても、公式の過去問の復習・確認作業には、かなりの時間を食うのです。

実力未分化の人が、序盤に、公式のPDF過去問に手を付けた場合、どのくらい時間がかかるかは、想像しなくても分かるかと思います。

1年分を解くのに日が暮れるどころか、月を跨ぐことでしょう。

実は、わたしも、「公式にPDF過去問があるから、過去問題集なんて要らないんでないの?」と考えていた口の1人です。

しかし、PDFの過去問を、1~2問試しに解いてみたところ、それは『無理』であることが、瞬時に分かった次第で、その日に、過去問題集を買いに本屋に向かった、という寸法です。

みんな考えることは同じです。

多くの人が、公式のPDF過去問に挫折して、市販の過去問を買いに行っているはずです。

「テキスト」と「公式PDF過去問」の間に、『過去問題集』を挟むほうが、余計な時間も手間もストレスもかかりません。

効率は、お金で買えます。

独学では、教材にお金を惜しんではいけません。おとなしく過去問題集を買うのが賢明です。

参考:登録販売者の教材レビュー

まとめ

まとめると、『公式のPDF過去問は、解説が付いてないので、序盤・中盤では、実力的にキツイ。んなもんで、過去問題集で問題演習をして実力を養う。その後で、公式のPDF過去問に手を付ける』ってな寸法です。

思い出してください。登録販売者の受験料は「13,000円」強と、数ある資格試験の中でも、衝撃的な価格です。わたしは、受験料を見て、腰が抜けました。

過去問題集の2千円前後の支出は、再受験のリスクを考えれば、支払う価値はあります。“手間賃”と考えておきましょう。

登録販売者 漢方処方製剤の最低限の勉強‐「体力に関らず」

本ページでは、漢方処方製剤の虚実のうち、「体力に関わらず」をまとめています。

「体力充実」と「比較的体力があり」系統のものは、「こちら」です。

体力に関わらず

「体力に関わらず」系統の漢方処方製剤は、以下の8つがあります。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

甘草湯(かんぞうとう)

桔梗湯(ききょうとう)

駆風解毒散(くふうげどくさん)

駆風解毒湯(くふうげどくとう)

響声破笛丸(きょうせいはてきがん)

大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

猪苓湯(ちょれいとう)

んなもんで、問題文にて、「体力中等度」とか「体力虚弱」とあるのに、上記6つが選択肢にあった場合、速攻で、その選択肢を消去できる、といった寸法です。

また、反対に、問題文に「体力に関わらず」とあれば、これらの製剤を選択すればよい、ってな塩梅です。

漢方処方製剤の選択肢の判別のキーとなるので、ぜひとも、憶えてしまいましょう。

憶え方1・・・3つ

さて、上記「8つ」の漢方処方製剤ですが、そのうち「3つ」は、カンタンに憶えられます。

その憶え方とは…、

名称に、“甘草”とあれば、体力に関わらず

…です。

先に見た、「芍薬甘草湯」と、「甘草湯」と、「大黄甘草湯」には、名称に「甘草」とあります。

当該甘草を関連付けて、「名称に、“甘草”とあれば、体力に関わらず」と憶えるってな次第です。

なお、「甘草」という文言が入るのは、先の3つの漢方処方製剤だけです。

よって、(他に甘草が入る漢方処方製剤はないの?)という、後顧がありません。

甘草とあれば体力に関わらず」と、安心して憶えてください。

なお、注意事項ですが、「構成生薬」の「カンゾウ」ではないので、取り違えないでください。

「カンゾウ入り」ではありません。「名称中に甘草」です。

憶え方2・・・2つ

次の憶え方ですが、「駆風解毒散(くふうげどくさん)」と、「駆風解毒湯(くふうげどくとう)」です。

両者とも、「駆風」とあるので、個々で憶えます。

ところで、「駆風」ですが、これは、配偶者でお馴染みの「おなら(ガス)」のことです。

んなもんで、「体力に関わらず、おなら(駆風)する配偶者」くらいに、憶えるといいでしょう。

ちなみに、駆風解毒散の「散」ですが、これは、「粉末」の意味で、要は、「粉薬」です。

んで、駆風解毒湯の「湯」は、「煎じ薬」を意味します。

薬効は、両者とも同じで、いうなれば、「剤形」が異なる、ってな寸法です。

例題1

たとえば、上記の「関西広域連合 R2 第25問」です。

選択肢の「5」に「芍薬甘草湯」があります。

先に見たように、芍薬甘草湯は、「体力に関わらず」の漢方処方製剤です。

設問では、「体力中等度以下」のものを問うていますから、よって、選択肢5を即効で消去できるってな次第です。

これだけでも、正解率が「20%」から「25%」へ、「5%」も上昇します。

ちなみに、例題の答えは、「4」です。

例題2

上記問題は、「関西広域連合 R2 第32問」の選択肢dです。

「駆風解毒湯」が出題されており、体力規定が「体力に関わらず」となっているので、体力規定に間違いはないと、判断できます。

ちなみに、これは、「正しい」選択肢です。

例題3

上記問題は、「関西広域連合 R2 第35問」の選択肢Cです。

「大黄甘草湯」が出題されており、体力規定が「体力に関わらず」となっているので、体力規定に間違いはないと、判断できます。

ちなみに、これは、「正しい」選択肢です。

まとめ

以上、「体力に関わらず」の「虚実」のあるものをまとめました。

こんな風に、「体力に関わらず」の漢方処方製剤を憶えておくだけでも、そこそこの威力があります。

そんなに数はないので、通勤か通学時に何回も目を通して、憶えてしまいましょう。

ところで、「虚実」のうち、「体力充実」と「比較的体力があり」系統のものは、「「体力充実」と「比較的体力があり」」に、そして、特徴のある漢方処方製剤を「特徴系の漢方処方製剤」にまとめているので、併せてご覧ください。

試験勉強の詳細については「登録販売者の独学」を、独学向け教材については「登録販売者の教材レビュー」を参考をば。

登録販売者 漢方処方製剤の最低限の勉強‐「体力充実」と「比較的体力があり」

本ページでは、漢方処方製剤対策の「最低限の勉強」の1つとして、「しばり」が「体力充実」と「比較的体力があり」のものをまとめています。

5個」と、数が少ないので、まずは、これらあたりから、押えて行きましょう。

体力充実

「体力充実」系統の漢方処方製剤は、以下の3つがあります。

麻黄湯(まおうとう)

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

大柴胡湯(だいさいことう)

んなもんで、問題文にて、「体力中程度」とか「体力虚実で」とあった場合、上記3つの漢方処方製剤を、速攻で消去できる、といった寸法です。

また、反対に、問題文に「体力充実」とあれば、これらを選択肢から探せばいい、ってな塩梅です。

くだらない憶え方ですが、「大きなマーボーで、体力充実」くらいに、頭に入れるといいでしょう。

詳細ですが…、

・“大”きな・・・“大”柴胡湯

・“マ”ー・・・麻黄湯の“マ”

・“ボ”ー・・・防風通聖散の“ボ”

…といった寸法です。

マーボーですが、言うまでもなく、中華料理の「麻婆豆腐」です。

比較的体力があり

「比較的体力があり」の漢方処方製剤は、以下の2つがあります。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

問題文で「体力中等度」とか「体力虚実で」とあるのに、選択肢に、先の2つの漢方処方製剤があった場合、速攻で消去できる、といった寸法です。

またまた、同様に、問題文に「比較的体力があり」とあれば、この2つの製剤のうちどちらかを選べばよい、といった寸法です。

これは、いい憶え方がないので、「警視、ブクブク、葛根貸せん!」くらいに、くだらない文言でブツブツ唱えてみてください。

例題1

例題です。たとえば…、

…といった出題がされたとします。

先に見たように、「体力充実」な漢方処方製剤は、麻黄湯、防風通聖散、大柴胡湯しかありません。

設問では、「体力充実」のものを問うていますから、即効で、選択肢の「1」と「2」と「5」を、消去できます。

これだけで、正解率が5分の1の「20%」から、2択の「50%」にまで、上昇しました。

さて、例題の答えは、「3」です。

体力充実」で、構成生薬が「カンゾウ・マオウ・ダイオウ」なのは、「防風通聖散」です。

以下、冗長ですが、解説を挙げると…、

「1」の「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」は、「体力中程度以上」で、カンゾウ以下の生薬は配合されていません。

「2」の「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は、「体力中程度以下」で、カンゾウの配合です。

「4」の「大柴胡湯(だいさいことう)」は、「体力充実」で、ダイオウが配合されています。

「5」の「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」は、「体力中程度以上」で、カンゾウの配合です。
こんな次第で、「体力充実」の漢方処方製剤だけでも押さえておくと、選択肢の多くを、判別できるってな塩梅です。

例題2

次の例題は、「関西広域連合 R2 第22問」の選択肢Cです。

先に見たように、「体力充実」な漢方処方製剤は、麻黄湯、防風通聖散、大柴胡湯しかありません。

よって、当該選択肢は、即効で、「×」と判断できるってな次第です。

例題3

 

最後の例題で、「関西広域連合 R2 第41問」です。

先に見たように、「比較的体力があり」の漢方処方製剤は、「桂枝茯苓丸」と「葛根湯加川芎辛夷」の2つしかありません。

よって、選択肢「4」を、速攻で選べる、ってな次第です。

まとめ

以上、「体力充実」と「比較的体力があり」の「虚実」のあるものをまとめました。

これらだけでも、そこそこの威力があります。

3つと2つで、ぜんぶで「5つ」なので、通勤か通学時に押えられるかと思います。

ところで、「虚実」のうち、「体力に関らず」系統のものを、「登録販売者 漢方処方製剤の最低限の勉強‐「体力に関らず」」に、そして、特徴のある漢方処方製剤を「特徴系の漢方処方製剤」にまとめているので、併せてご覧ください。

試験勉強の詳細については「登録販売者の独学」を、独学向け教材については「登録販売者の教材レビュー」を参考をば。