建設業経理士2級の合格体験記-たぶん100点

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 建設業経理士2級の合格体験記です。受ける前は、合格点の7割を取れるかかどうかヤキモキしていましたが、本試験は過去問どおりの問題で、事なきを得たと言う次第です。1~5問のすべてで「困ったこと」がありませんでした。

データ的なこと

・受験回数/1回。

・受験勉強期間/1ヶ月

・使用テキスト・過去問/『建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方』を利用。詳しくは「教材レビュー」を。

・予算/教材費が2,160円、受験料が6,280円、雑費・交通費・弁当代が約1,000円で、総計10,000円強の費えでした。

ラッキーな、50%合格の救済試験に当たる。

 建設業経理士2級は、たぶん100点だったと思います。

 「たぶん」というのは、本試験では、途中退室すると、問題用紙を持ち帰れないからです。

 つまり、途中退室すると、手ぶらで帰らないといけないため、自己採点できないといった次第です。しかし、実感としては、「100点」だろうと思っています。

 第1問・2問の仕訳問題・推定問題は、普通。

 第3問、4問は、従来道理の出題かつ、普通の計算問題でした。

 クソほど苦手な第5問の精算表も、“最終的な貸借が合致する”という、これまでの簿記試験にはなかった事態に陥り、当の本人が驚いたくらいです。

 言うなれば、途中退室できるくらいに、試験が“従来どおり”だった、という手合いです。

 一口で言えば、「かんたん」だったわけですが、ちなみに、わたしが受けた回(第20回-平成28年9月11日実施)は、なんと合格率が『50.8%』でした。

 当該50%の試験は、ほとんどの問題が『過去問の焼き直し』で難問の類が一切なく、「半分受かる」のもさもありなん、といった感じでした。

 わたしは、どんな試験でも、最後の最後まで粘るのですが、全問検算のフル見直しを“3回”しても時間が余ったので、今回ばかりは、途中退室と相なった次第です。

 建設業経理士2級は、合格発表はあっても、成績発表がないので、真相は不明ですが、まあ、「100点」の実感が『大』です。ホント、何も困らなかったです。

 受験前は、7割取れるかどうか、やきもきしていたので、拍子抜けでした。

注意すべきは受験の申し込み

 さて、建設業経理士ですが、「受験の申し込み」と「本試験」とに、『3ヶ月』ほどの時間が空いていることを、受験予定の方は忘れないでください。

 簿記などは、本試験の1ヶ月くらい前まで申し込みを受け付けているのですが、建設業経理士は、そうではないのです。

 というのも、『事前に、写真を提出する』という事務手続きがあるからです。(受験を申し込むと、その旨が送られてきます。)

 つまり、建設業経理士では、受験票に写真を貼り付けるというタイプではないのです。

 公式から用紙のPDFをダウンロードしてきて、PDFを紙にして、その紙に写真を貼り付けて、ほいで、それを試験主催者まで郵送する、という魔仕様となっています。

 この事務手続きのため、「受験の申し込み」と「本試験」に、かなりのタイムラグがあります。

 簿記のような勝手ではないので、注意してください。

試験勉強の思い出

 勉強方法等については、「建設業経理士2級の独学」などを参考にしてみてください。

 さて、試験勉強の思い出ですが、“昔取った杵柄”そのまんまでした。

 当方、簿記2級を持っていますが、わたしが受かったのはかなり前の、難化する前の3割4割が当たり前に受かる時代でしたが、それでも、過去の知識と要領とで、切り抜けた、ってな次第です。

 …たしか、こうやった気がするなぁ~という、うろ覚えながらも、多くの論点が消化できました。

 ひっさびさの原価計算も、最初は戸惑いましたが、建設業は、複雑でない直接原価計算なので、さっくり、できるようになりました。

 ホント、9月本試験の8月勉強開始でしたが、躓くことなく、論点を消化できました。

 昨今の難化した簿記2級合格者なら、まず間違いなく、合格できるように思います。

逆に反動が怖い

 さてこれをお読みの方は、うわー建設業経理士2級って受かりやすいんだーなどと、安易に考えないでください。

 というのも、高い合格率の後は、試験の傾向が、ガラリと変わるのが定説だからです。

 言うなれば、『高合格率』とは、溜まった不合格者を一掃するためのものかもしれないからです。

 日商簿記だと、この傾向が顕著で、4割5割受からせた後、がくんと、1~2割台まで、合格率を落としています。

 んなもんで、個人的には、いいときに受かってよかった~ですが、今後の受験生の受難が怖いところです。

 油断せず、テキストと問題集、過去問を消化してください。

きちんと勉強しよう

 ぶっちゃけ言うと、あれほど手を焼かない試験問題なのに、『半分しか受かっていないのかー』というのが、個人的な乾燥です。

 ホント、過去問さえ、きっちり消化していれば、間違いなく合格できたはずです。なのに、この数字です。

 試験の傾向というのは、ホント、水物なので、“受かるうちに受かる”のが鉄則です。

 ホント、こういう高合格率の“救済試験”で受かってないと、万が一、傾向がガラリと変わって難関化したときに、目も当てれません。

 建設業経理士2級は、救済試験でなくても、『過去問をきちんと消化していれば受かる』のですから、一発合格を目指してください。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

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