32問‐令和5年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和5年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第32問目の解説。本問は、「ボイラー室」を問う問題です。これまた、「法令」で定番の論点で、同じような問題が繰り返し出題されています。必ず取れるようになりましょう。

32問‐ボイラー室

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

選択肢1

 選択肢1の「熱面積が3mを超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければ ならない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 なお、「逆」を言えば、「伝熱面積3m以下のボイラーは、ボイラー室に設置しなくていい」です。

 両方とも、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物ま での距離は、原則として、1.2m以上としなければならない。」ですが、正しい記述です。

 これも、そのとおりの記述です。

 数字の「天井・・・1.2m以上」は、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「ボイラーの外側から0.15m以内にある可燃性の物は、金属製の材料で被覆しなければならない。」ですが、誤った記述です。

 いろいろ違っています。

 まず、間違っているのは、「ボイラーの外側から0.15m以内」のところです。

 正しくは、「被膜されていない煙道から0.15m以内」です。

 当該規定は、「ボイラーの外側」ではなくて、「煙道」です。

 次に違うのは、「金属製の材料で被覆しなければならない」です。

 正しくは、「金属以外の不燃性の材料で被覆しなければならない」です。

 金属製だと、熱くなって危険ですよね。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、配管その他のボイラーの側部に ある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を、原則と して、0.45m以上としなければならない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 数字の「外壁から0.45m以上」は、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢5

 選択肢5の「ボイラー室に固体燃料を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの 外側から1.2m以上離しておかなければならない。」ですが、正しい記述です。

 「固体燃料」の貯蔵の数字の正しいものです。

 数字の「固体燃料・・・1.2m以上」は、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 設問は、「誤っているものはどれか?」です。

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「正」です。

 「5」は「正」です。

 正解:3

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

令和5年10月過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:熱及び蒸気

 2問:水管ボイラー

 3問:鋳鉄製ボイラー

 4問:ステー

 5問:水面測定装置

 6問:温水ボイラーの逃がし管及び逃がし弁

 7問:エコノマイザ

 8問:ブルドン管圧力計

 9問:シーケンス制御回路

 10問:燃焼装置・燃焼安全装置

取扱10問

 11問:点火前の点検・準備

 12問:弁又はコックとその開閉

 13問:安全低水面以下に異常低下する原因

 14問:キャリオーバとしての現象及び原因

 15問:燃焼安全装置の燃料遮断弁が作動する原因

 16問:ディフューザポンプの取扱い

 17問:ばね安全弁及び逃がし弁

 18問:ボイラー水全部排出

 19問:ボイラー水中の不純物

 20問:脱酸素剤

燃料・燃焼10問

 21問:液体燃料

 22問:重油に含まれる水分及びスラッジ

 23問:ボイラー用気体燃料

 24問:液体燃料の供給装置

 25問:燃料の燃焼

 26問:ボイラーの油バーナ

 27問:気体燃料の燃焼の特徴

 28問:大気汚染物質

 29問:燃焼

 30問:ボイラーの通風

法令10問

 31問:廃止したボイラーの再設置

 32問:ボイラー室

 33問:ボイラー取扱作業主任者

 34問:蒸気ボイラーのガラス水面計

 35問:ボイラー室の掲示事項

 36問:ボイラー検査証の再交付

 37問:ボイラーの検査事項

 38問:鋼製温水ボイラー

 39問:返り管

 40問:燃料供給遮断装置

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

みんなとシェアする