令和5年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第30問目の解説。本問は、「ボイラーの通風」についての問題です。あまり出ない論点ですが、復習だけはしておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「風を起こさせる圧力差を通風力という。」ですが、正しい記述です。
「通風力」の正しい記述です。
あまり出ない語句ですが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「煙突によって生じる自然通風力は、煙突の高さが高いほど強くなる。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。
工場や銭湯の煙突が高いのも、煙突の高さが高いほど、通風がよくなるからです。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「押込通風は、燃焼用空気をファンを用いて、大気圧より高い圧力の炉内に 押し込むものである」ですが、正しい記述です。
「押込通風」の正しい記述です。
「押込通風」ですが、「ファンを用いて、燃焼用空気を大気圧よりも高い圧力の炉内に押し込む」です。
「所要動力が小さい」と「油だきボイラーなどに広く用いられている」の特徴があります。
併せて、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「誘引通風は、比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、大型の ファンを必要とする」ですが、正しい記述です。
「誘引通風」の正しい記述です。
「誘引通風」は、「誘因通風は、煙道、または、煙突入り口に設けたファンにより、燃焼ガスを吸い出し、煙突に放出する」ものです。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「平衡通風は、燃焼ガスの外部への漏れ出しはないが、誘引通風より大きな動力を必要とする」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「誘引通風より大きな動力を必要とする」のところです。
動力ですが、「押込通風<平衡通風<誘因通風」です。
最も動力を要するのが「誘因通風」です。
通風の大小関係は、よく出る論点なので、不等号は、押えておきましょう。
ちなみに、「平衡通風」は、「押込ファンと誘引ファンを併用したもの」です。
「平衡通風」は、通風抵抗の大きなボイラーでも、強い通風力が得られます。
炉内圧は、大気圧より、“わずかに低く”なるよう、調整します。これもよく出るので、併せて、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「正」です。
「5」は「誤」です。
正解:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
サブ機として、試験後も活躍するはずです。
amazon参考‐Fire HD
二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
★みんなとシェアする