2問‐令和5年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2問は、「水管ボイラー」の問題です。水管ボイラーの突っ込んだ出題ですが、過去に出題実績のあるものばかりです。今後も出題される可能性が高いので、全選択肢を押えておきましょう。

2問‐水管ボイラー

 

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 本問のレベルは「やや難」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

選択肢1

 選択肢1の「水管ボイラーは、ボイラー水の流動方式によって自然循環式、強制循環式 及び貫流式に分類される。」ですが、正しい記述です。

 「水管ボイラー」の正しい記述です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「強制循環式水管ボイラーは、ボイラー水の循環系路中に設けたポンプによ って、強制的にボイラー水の循環を行わせる」ですが、正しい記述です。

 これも、「強制循環式水管ボイラー」の正しい記述です。

 選択肢丸ごとで、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「二胴形水管ボイラーは、炉壁内面に水管を配した水冷壁と、上下ドラムを 連絡する水管群を組み合わせた形式のものが一般的である」ですが、正しい記述です。

 「二胴形水管ボイラー」の正しい記述です。解説のしようがありません。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「高圧大容量の水管ボイラーには、全吸収熱量のうち、蒸発部の接触伝熱面で吸収される熱量の割合が大きい放射形ボイラーが用いられる」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「蒸発部の接触伝熱面で吸収される熱量の割合が大きい」のところです。

 正しくは、「炉壁全面を水冷壁にして、接触伝熱面をほとんど必要としない」です。

 「放射形ボイラー」ですが、「高圧大容量の水管ボイラー」です。

 先に述べたように、炉壁全面が水冷壁で、接触伝熱面をほとんどないものです。

 小難しいですが、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢5

 選択肢5の「貫流ボイラーは、管系だけで構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを必要と しないので、高圧ボイラーに適している」ですが、正しい記述です。

 「貫流ボイラー」の正しい記述です。

 キーワードの「管系だけ」と「高圧ボイラーに適している」を、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 設問は、「誤っているものはどれか?」です。

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 「5」は「正」です。

 正解:4

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

令和5年10月過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:熱及び蒸気

 2問:水管ボイラー

 3問:鋳鉄製ボイラー

 4問:ステー

 5問:水面測定装置

 6問:温水ボイラーの逃がし管及び逃がし弁

 7問:エコノマイザ

 8問:ブルドン管圧力計

 9問:シーケンス制御回路

 10問:燃焼装置・燃焼安全装置

取扱10問

 11問:点火前の点検・準備

 12問:弁又はコックとその開閉

 13問:安全低水面以下に異常低下する原因

 14問:キャリオーバとしての現象及び原因

 15問:燃焼安全装置の燃料遮断弁が作動する原因

 16問:ディフューザポンプの取扱い

 17問:ばね安全弁及び逃がし弁

 18問:ボイラー水全部排出

 19問:ボイラー水中の不純物

 20問:脱酸素剤

燃料・燃焼10問

 21問:液体燃料

 22問:重油に含まれる水分及びスラッジ

 23問:ボイラー用気体燃料

 24問:液体燃料の供給装置

 25問:燃料の燃焼

 26問:ボイラーの油バーナ

 27問:気体燃料の燃焼の特徴

 28問:大気汚染物質

 29問:燃焼

 30問:ボイラーの通風

法令10問

 31問:廃止したボイラーの再設置

 32問:ボイラー室

 33問:ボイラー取扱作業主任者

 34問:蒸気ボイラーのガラス水面計

 35問:ボイラー室の掲示事項

 36問:ボイラー検査証の再交付

 37問:ボイラーの検査事項

 38問:鋼製温水ボイラー

 39問:返り管

 40問:燃料供給遮断装置

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

 ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。

 乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。

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