独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

換気扇の油汚れに重曹を

(※ 続編の「セスキ炭酸ソーダ編」があります。重曹でもかなり掃除は楽になりますが、セスキのほうも参考までに。)

通常の掃除、または、大掃除のなかでも、特に厄介なのが、台所に鎮座まします「換気扇」であります。

億劫な換気扇掃除ですが、重曹があると劇的に掃除が楽になります。

参考までに、換気扇の「扇」とそれを留める「部品」の一連の画像です。あまり美しくはないので、食事前の方はご高覧をご遠慮ください。

まず、掃除をする前の状態です。

換気扇の羽と留める部品の油汚れ度合い

次に、それぞれ、お湯をかけただけの状態と、重曹水を散布した直後の画像です。

換気扇の油汚れの推移-お湯をかけただけ・重曹水を散布

次に、重曹水を散布した後、油汚れをお湯で洗い流した画像と、当該羽に粉末の重曹を振りかけ数分放置して、ボロ布で擦った後の画像です。

重曹水を散布した後、油汚れをお湯で洗い流した画像と、当該羽に粉末の重曹を振りかけ数分放置して、ボロ布で擦った後の画像

そして、「重曹を霧吹きで散布したり、粉上の重曹を振りかけて、ボロ布で擦る」作業を2~3回繰り返して、掃除が完了した状態の画像がこちらです。

重曹を霧吹きで散布したり、粉上の重曹を振りかけて、ボロ布で擦って、掃除が完了した状態

上記羽と部品の掃除のほかにも、掃除するところはありましたが、要領的には同じなので割愛します。

まるで、マルチ商法が売りつけるアメリカ直輸入のスーパーミラクル洗剤や、テレビ通販の何たらオイルが入った洗剤のように、油汚れが落ちていますが、利用したのは1キロ298円の重曹です。

掃除の次第

当該重曹の換気扇掃除で必要な道具は…、

換気扇の油汚れの掃除に用意する3点。重曹、ボロ布、霧吹き

1:重曹

2:霧吹き

3:ボロ布

…の3点です。

ボロ布は、捨てる予定の配偶者のぺらぺらワイシャツやぺらぺら下着を充てればよいでしょう。(配偶者は、捨てても、捨てなくても構いません。)

まあ、「汚いものには、汚いものを」の要領でございます。

なお、上記画像の手前のほうにある調味料入れは、重曹が入っています。

ぱらぱらと振り掛けたいときに便利な一品です。なくても構いませんが、あるとすごく便利です。たとえば、梅雨や夏場で臭いそうな洗濯物には、当該調味料入れの重曹をぱらっと振り掛ける塩梅です。

当該道具の使い方は、重曹一般の例に漏れず、実に、実に簡単です。

霧吹きに重曹を入れて水に溶かし、それを散布するだけです。これだけで、軽度から中程度の油汚れはずりずりと取れていきます。

加えて、頑固で強固な油汚れに対しては、直接に重曹を振りかけて、研磨剤的に使用して、ボロ布で擦り洗いをします。これで、油汚れの状況はかなり改善します。

正直、実際にやってもらえば、一瞬にして悟ることでしょう。(ホント、これまでの苦労はいったい・・・)ってな塩梅です。

真理とは斯くの如し。

掃除の時間は、換気扇の種類や大きさによって異なりますが、わたしの場合、全部で1時間半で終わりました。それでも、以前の手間と労力を考えれば、格段に楽になっております。

重曹を使えば、時間と労力とをかなりセーブできるでしょう。

加えて、洗剤代の節約に加えて、洗剤由来の手の荒れを防ぐこともできます。

ちなみに、上記の換気扇の掃除は、ノーマスク、ノー手袋の状態でやっております。直に重曹と手が接触していますが、手の荒れはほとんどありません。子どもでも、配偶者や猫でも支障はないかと考えます。

なお、重曹は、換気扇周辺の汚れにも、威力を存分に発揮します。換気扇周辺も、以下の画像のように汚れているものです。

換気扇周辺の油汚れ

こうした油汚れも、霧吹きで重曹水を吹きかけて、ボロ布で噴き掃除をすると、あっという間にきれいになりました。

返す返す述べておりますが、重曹は弱アルカリ性で、油汚れにとても相性がよい!と言わざるを得ません。

重曹自体が危険な薬品ではないので、「安全・安心」という点でも、実に優れています。わたしは歯磨きをしているくらいです。

逆を言えば、掃除用の薬品に得てして付きまとう注意を「まったくしなくてもよい」という寸法です。

換気扇がどろどろに汚れている方で、掃除を躊躇しておられるなら、ぜひとも重曹を使ってみてください。2度と、重曹を手放すことはないでしょう。

なお、当該掃除には、食用の重曹でも、掃除用の重曹でも構いません。

価格参考:食用グレードの重曹

続編あります。

大掃除のひどい油汚れは、重曹をクレンザー風に使う」もあわせてご参考ください。

大掃除の“困難で、気の重い”仕事を減らしてみてください。

大掃除を楽にする重曹

大掃除には、ノー手袋・ノーマスク・ノーメガネの重曹を利用することを、強く推奨いたします。

重曹は、以下の掃除に、市販の洗剤に劣らない効能を発揮します。

・拭き掃除(ただし、畳を除く。白い粉が噴いたり変色したりします。

・窓拭き。窓の桟(さん)。

・網戸。

・風呂場。湯ぶね、洗い場、脱衣所。

・洗面台。

・流し。流しの下。

・冷蔵庫、レンジ、トースター、その他の台所の電化製品。

・調理場(ガスコンロ、IH、電熱器)。

・換気扇。

ざっとあげたところでも、上記の掃除に重曹が大活躍します。

重曹掃除は、実に、実に簡単です。

霧吹きを用意して、重曹を適当に入れて、振って溶かして、掃除をしたいところに吹き付けるだけであります。

霧吹き一本だけで、砂埃、生活埃、塵芥、油汚れが落ちます。

皮脂由来の黒ずみは、直接的に重曹を刷り込んで擦ると、改善する可能性があります。

重曹の利点は、大きく言って2つ、ございます。

1つは、先も言ったように、「ノー手袋・ノーマスク・ノーメガネ」でよいという点でございます。

先に上げた掃除箇所に、専門の洗剤を使うと、その利用に結構な注意が必要となります。

ある洗剤は、手荒れを防ぐために手袋の着用が指示されていたり、吸引しないためにマスクを当てなければならなかったり、眼に入ると危険な洗剤はメガネの着用が推奨されていたりします。

しかし、重曹には、上記のような制限なり注意事項はありません。

なんてたって、重曹は「食用」のものもあるくらいでして、わたしなどは、歯磨きをしたり鍋を磨いたり、コーヒーに入れ酸度を和らげたり、ホットミルクの膜防止に使ったり、スポーツドリンクの材料として飲んだりしているくらいです。

確かに、「掃除用重曹」を「大量」に「摂取」すれば、おなかを壊すこともあるでしょうが、少々なら摂取しても、まず、人体に影響はないでしょう。

重曹は「口」にしても大丈夫なのですから、「手」で直に触ってもまず大丈夫です。直に触ると、やはりアルカリなので少しだけべたつきますが、水で流せばすぐ取れます。肌荒れも、わたしはほとんどありません。

このように、利用や使用に当たってかなり無害であり、子どもや配偶者・子犬に使わせても、支障がない「掃除道具」なのであります。

次に、コストの面で、重曹は一般の市販洗剤よりも、圧倒的に優れているように思います。

わたし周辺での重曹の価格は、食用グレードの重曹で200グラム250円前後です。通販なら1キロで800~1,000円くらいです。

掃除用重曹は、1キロ300円といったところです。10キロ単位で大量に買えば、もっとコストは引き下がることでしょう。

このように、重曹があれば、1本の市販洗剤の出費で、大半の掃除用洗剤が賄えてしまうという寸法でございます。

考えてみれば、重曹が掃除に有効なのも当然なのであります。

重曹は弱アルカリ性であります。で、家庭の汚れの大半は、皮脂か食べ物の油汚れです。これらの汚れは酸性です。

重曹のアルカリと汚れの酸とが反応・中和して、汚れが落ちやすくなるわけです。

また、重曹には、軟水化作用があるので、やわらかくなった水が汚れの奥深くまで浸透して、落ちやすくします。

加えて、重曹には、研磨作用もあるので、一層、汚れが落ちるという塩梅でございます。

使ってみれば、(うわー重曹役に立つじゃん)との感想を、すぐさま、即効で持つように思います。

このように、重曹は結構な使い手があり、しかも、低コストで済み、用意するのは霧吹きと水だけで、それに、子どもや配偶者でも間違いのない、優れた掃除道具であるかと考える次第でございます。

一番先に述べましたが、重曹が不得手なのは「畳」くらいです。

劇的に大掃除を楽にする重曹の威力を、ご体感くださればと存じます。

特に台所の、換気扇やガスコンロ、IH周辺の掃除では、油汚れの落ち方に、びっくりする事でしょう。わたしはもう、先の掃除に重曹が手放せません。

参照:食用グレードの重曹

ホットミルクの薄い膜には重曹を

寒いと如実においしくなるのが、ホットミルクでございます。

ホットミルクは、単に牛乳を温めただけなのに、一口すすると、不思議に一心地がついて、生き返った思いのする飲み物でございます。

しかし、ホットミルクは好きだけれど、牛乳を温める際にできる湯葉のような膜が(何かイヤだなー)という人もおられることでしょう。実は、わたくしもその口でありました。(過去形)

どうにかして、あの「膜」をどうにかできないか、そういう思いが頭をよぎった人は、多々おられるように存じます。

そこで登場するのが、タイトルにあるように「重曹」でございます。

要領は、重曹一般の利用に漏れず、とても簡単です。

レンジで牛乳をチンする人は、牛乳の入ったカップに、重曹をほんの一つまみいれてから、加熱します。

「鍋派」の人は、鍋に牛乳を張ったら、先と同様に、重曹を一つまみ入れて、熱を加えていきます。

重曹を一つまみいれて過熱するだけで、あの膜ができなくなるのでございます。

入れる重曹はほんの少しですので、ホットミルクの味に障ることもありません。というか、ほとんどわからないでしょう。

原理的には、重曹の「軟水化」が、牛乳のたんぱく質の凝固を和らげるとのこと。

まあ、細かいことはよくわかりませんが、少し重曹を入れるだけで、あの“膜”ができなくなる、という塩梅でございます。

ホットミルクの「膜」が気になって躊躇する方は、ぜひとも、重曹の利用をご一考くださればと存じます。

案外、小さなお子さんに、あの膜がヤダーというケースが多いように思います。

牛乳はたんぱく質とカルシウムの貴重な補給源ですので、どうしても「飲ませたい」わけですが、ホットミルクを作る毎回毎度、スプーンで取り除くのも一手間でございます。

また、膜がカップに付いたまま時間が経つと、こびり付いて洗い物にも一手間かかってしまいます。

こういう「特に重大な実害はないが、微妙にめんどくさい」思いをしておられる方は、当該「ホットミルク+重曹」をお試しください。

すぐに効果を実感できるかと存じます。よき“ホットミルクライフ”をば。

なお、言うまでもありませんが、当該重曹利用は、食用グレードの重曹を使用します。

口にするものなので、掃除用の重曹はやめましょう。(配偶者は除く。実験してみるのもいいね。)

食用グレードの重曹は、ベーキングパウダー名目で、スーパーのパンコーナーや添加物売り場に陳列されているかと思います。

わたしは、「タンサン」という商品名の重曹を愛用しています。200グラムで250~300円くらいです。

ご近所で手に入らない方は、アマゾン等の通販でお求めください。キロ単位で買っても、掃除や洗濯で使えるので、損はありません。

参照:Amazon:食用グレードの重曹