試験勉強というのは、終わりの方になればなるほど、安定してくるものでございます。
試験範囲のだいたいは終わっていて、理解も記憶もかなり整っているからであります。
しかし、ということは、試験勉強の中途というのは、安定していない宙ぶらりんな状態ということになります。
お勉強の間で、「ぞっとする瞬間」とは、テキストや問題集をフト眺めたときに、(あれーあの辺り、なんだっけかなあ)という「こざっぱりした忘却感」を持ったときであります。
何をしたのかをすぐに思い出せず、しばらく記憶を辿ってようやく、(アレとアレをしたかな)なんていう風に、思い出すのであります。
まじまじと、ほとんど憶えていない現実を、味わうのでありました。
とはいえ、わたくしは思いますに、お勉強というのは、ずっとこういうものだということでございます。
どこまでいっても、忘れては憶え直し、また、忘れては憶え直すという繰り返しだなとつくづく思っております。
わたくし自身、「できるようになるとは、繰り返すこと」「すぐにはできない」「だいだいはすぐ忘れる」と、肝に銘じているのです。
しかし、「忘れては忘れる」を頭でつくづく知ってはいても、実際、何を勉強したのかさえうまく思い出せない=ほとんど勉強したことを憶えていない現実を目にすると、月末の通帳を見たときのように、ふらっと目眩を感じるのでありました。
「勉強」という作業をするのであれば、自分はどんな風にできるようになっていくのか、当該過程を忘れないようにすべきかと存じます。
「忘れても忘れても」の実際を知っていれば、すっかり忘れていても過度に気落ちすることもないですし、1回1回の勉強に、過度の期待を抱かないように存じます。
「忘れてもこんなもんだ」くらいで臨むのが一番、精神衛生的に宜しいかと存じます。
| カテゴリー: 心の解毒剤 | Tags: 勉強, 頭 | 2013年1月25日 10:33 AM |
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“真冬の受験生”などと耳にすると、昔気質の古い人は、「ちゃんちゃんこ」を来た人を思い浮かべるのではないかと思います。
「ちゃんちゃんこ」とは、ゲゲゲの鬼太郎が来ている、しましま模様のチョッキのことです。かつては、受験生の制服みたいなものでした。
さて、当該「ちゃんちゃんこ」は、なかなかに暖かく、もこもこしていて、肌触りも決して悪くないのですが、いかんせん「肩が凝る」という欠点があります。
最近のものは、繊維の材質が変わって軽くなっていますが、それでも、長時間着ていると肩が凝ってまいります。
肩凝りはお勉強の天敵でして、肩が凝ると首が凝り、首が凝ると目が疲れ、目が疲れると集中力がもたなくなって、激しく勉強に嫌気が差す、といった寸法です。
冬のお勉強時には、どうしても厚着をしがちですが、能率的には、可能な限り、肩の凝らないのを身に着けた方が、よいのでございます。
では、「ちゃんちゃんこ」のようなぼてっとした物の代わりに、何を着ればいいかというと、タイトルに述べました「防寒ベスト」なのであります。
防寒ベストは、大層な高価なものでなくても、構いません。ユニクロやしまむら、西松屋のバーゲン品で結構至極であります。
というのも、防寒ベスト自体が、暖かく感じるようになっているためです。
防寒ベストを着ていると、「胴体部分」の熱を保つので、腕や足が寒く感じてはいても、身体全体では、寒さがそれほど苦にならないのです。
まあ、いってしまえば、「内臓」を冷やさないので、身体は寒さに対してそれほどの警戒をしない、なんて風にもいえるかと思います。
加えて、動くのが億劫にならないのも防寒ベストのいいところです。
防寒ベストは、主に外で作業をする鳶職人や左官屋が来ても、動きに支障のない作りとなっています。動きやすさも、防寒ベストを推薦する理由のひとつです。
こんな風に、防寒ベストは、なかなかにお勉強という作業に資する装備品であるかと存じます。
「袖がないだけで、こんなに肩が凝らないのか~」という、新発見をしてくださればと思います。
| カテゴリー: 日々の暮らし | | 2013年1月21日 6:13 PM |
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最も手軽なうえに、効率的な勉強の1つに、「間違えたところを思い出す」がございます。
まさに、その言葉の通りの作業でして、昨夜なり昨日なり前回のお勉強にて発生した、「間違えたところ」を反芻するのでございます。
最初は、急に思い出そうとしても頭に浮かんでこないので、(なんだかなーこの前のときは、問題集をやったなー)くらいの思い出しから、作業を始めます。
モヤモヤっと(確かあの問題をやったかなー)くらいに思い出してきたら、次は、どこの何を、どのように間違えたのか、具体的に思い出そうと勤めます。
(確か、○○の解釈が不十分だったから、うまくいかなかったんだっけかなー)という感じで、前回の勉強の細かなところまで思い出していきます。
うまく思い出せないときは、時間をかけて、うーんうーんと頭を捻ってみてください。
自分がどう間違ったのかを、ありありと思い出すことができれば、次に、自分が問題を解く上で躊躇したところや、不安に思ったところ、足りないと思ったところ、理解が不十分だったところがなかったかを、思い出します。
ここまで思い出すことができれば、「どのようにすれば、正解できるか、円滑に解けるか、間違えないか」を考えていきます。
(あの問題の要点は、図にすることだったな)とか、(○○の定義は○○だから、きっちりとその論理を追っていけば、いいんだな)とか、(初っ端から答えを出そうとして失敗したから、論点を整理してから、解いていくんだっけ)という感じで、解説の解き方や答えを思い出しつつ再演習する、といった塩梅です。
上記の「間違えたところを思い出す」一連の作業が、すんなりとうまくいけば、上出来です。
以前に間違えたところは、しっかりとカバーできており、確かな実力に転化しております。
対して、(あれ、あの間違いは、どうやって解けばよかったっけ?)となってしまったら、要復習事項として、すぐに見直しましょう。
それは、つまり、全然、できていない証拠です。今、思い出せないのだから、実際の問題を目にすれば、解けないのは必定です。
こんな風に、自分の間違えたところと、その正しい解き方を思い出すだけでも、良質の復習となります。
細切れ時間が多い方は、ぜひとも、当該「間違えたところを思い出す」をお試しくださればと存じます。
なお、「正解したところ」は、大体いつでもできるので、別に「思い出さなくても」結構です。
| カテゴリー: 勉強ワンポイントアドバイス | Tags: 勉強, 復習 | 2013年1月15日 11:09 PM |
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