独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

徹夜は時間の前借り

借りたものは、返さなくてはいけません。

何事も、返さないとそれなりのペナルティがあるのが世の習いです。

徹夜をしたからといって、時間は増えないのであります。

徹夜は、単純に時間を前借しただけであり、結局その分の「無理して起きていた時間」は、後々「バカ寝」や「ド睡眠」、「死んだようになって眠る」ことによって、返済されることになるのです。

徹夜をすれば、その起きていた分、時間が増えて、たくさん勉強ができる!なんて考える人もおられると思いますが、断じて、そうではないとわたくしは考えるものであります。

基本的に、記憶は人が寝ているときに作られます。だから、寝ないと勉強したことが記憶に変化しません。

憶えないと点にはならないのですから、結果として徹夜の勉強は、実効性が薄くなります。

さらに大きな問題として、徹夜には健康の問題があります。

人体は、寝ているときに代謝をすると申します。そう、人は、夜寝ているときに、身体の悪いところや古くなったところの細胞を入れ替えているわけです。

ですから、徹夜で睡眠を削ると、代謝の回数が減ってしまうか、低下してしまうわけです。

徹夜を続けると、新陳代謝が落ち、悪いもの・よくないものを身体が抱え続けることになるので、病気になる可能性が飛躍的に高まります。

徹夜が連続する人に、健康的な人がいないのも、そういう理由だからです。

そうこうで、徹夜を続けた結果、倒れて入院、かなりの「時間的利子」をつけて、前借していた時間を返すことになる、といった塩梅です。

徹夜の勉強が功を奏すのは、学校の定期的な試験くらいです。試験後グウグウ寝ればいいだけだからです。

しかし、資格試験など長期にわたる勉強では、1日や2日、徹夜でがんばったところで、ほとんど意味はありません。

また、本試験の前日に徹夜をして、睡眠不足のふらふら状態で試験に臨むなんて、自分からケアレスミスをしに行くようなものであります。

わたしは絶対にしません。(経験者は語る。)

無理をすれば道理が引っ込みます。

徹夜をしても時間を前借りしただけで、後で必ず返すか、相応の報いを受けることになるのですから、徹夜の勉強などは控えるべきと存じます。

パソコンの前では勉強にならない

パソコンがあると、捗る種類の勉強もあります。たとえば、語学です。

インターネットのおかげで、数世代前とは比較にならないほど、語学の学習環境は整いました。ネットワークに繋がったパソコンの前に座れば、「テキスト」「音声」「作文機会」「情報」が、いくらでも手に入ります。

テクノロジーの最たる例は、グーグル翻訳の「マウスオーバー翻訳」です。

当該ウェブサービスを使えば、マウスをのっけるだけで、単語の意味がわかります。(現在、IEのブラウザのみ利用可。)

詳細な意味が知りたければ、反転表示後「検索」をクリックすれば、辞書サイトに到達できます。辞書に何度も手を伸ばし、辞書を引き引き読んでいた時代とは、隔絶する思いです。

ヒアリングも、かつては、足元を見られた割高・値段のカセットテープかCDを買って、ラジカセの前に座らないと、英語を聞くことができませんでした。

今やようつべにアクセスすれば、いくらでもネイティブのニュースやインタビュー、会話を聞くことができます。

このように、語学の勉強は、絶対的にパソコンの前の方が捗ります。旧態依然の机の前のそれよりも、はるかに内容のあるものとなるでしょう。

しかし、です。それ以外の種類の勉強はどうか、という次第なのです。

パソコンを前にしてテキストを開いてみたり、問題集を解いてみたりしたことのある人は、気が散って気が散って気が散って、少しも「今やろうとしていること」に、集中ができない経験をするように思います。

数分も経てば、マウスをいじっていたり、キーボードで検索語句を入力していたり、勉強とは別のことをしていたりするものです。

そう、勉強の基本的行為である、何かをじっくり読んだり、何かを考えたり、何かを憶えたり、推敲したり、理解しようとしたりするのは、パソコンの前だと実に不適当な作業なのです。

わたしは、勉強の大半の作業は、「パソコンの前ではできない」と踏んでおくべきだと、強く主張したく存じます。

そして、今後の世代のためにも、「パソコンの前では勉強できない」と教えておくべきでしょう。

逆を言えば、パソコンの前で可能な勉強はごく限られている、たとえば、調べ学習とか、データの収集や下調査とか、高度な数学的検算とか、情報処理の勉強くらいしかないと、教えておくべきかと思います。

パソコンが適した勉強など、先の語学と含めて「そのくらい」でして、五指に足りないように考えます。

パソコン、特に、インターネットというのは、新しいテクノロジーです。

新しいテクノロジーの出現は、功罪(メリット・デメリット、長所・短所、得手・不得手、よい・だめ、可能・不可能)が検証される前に、生活の中に“自然”に取り込まれていきます。

“ものすごく自然に生活に溶け込んでいる”ために、当該テクノロジーには適さない作業を、無批判・無思考で、行っている場合があるのです。

「パソコンやネットは万能ではない。」

「パソコンは作業をするところであり、勉強するところではない。」

「パソコンでは、ある種の勉強しか効果を発揮しない。ある種の勉強では、悪影響すらある。」

これらのことを知っておくだけでも、今後の数年・数十年では、当該当事者に、大きな「違い」が生じることでしょう。

もっと強く言えば、「パソコンの前で勉強はしない」「パソコンの前での勉強は、勉強をしたことにならない」「パソコンの前で勉強しても、やった気にならない」くらいに、肝に銘じていても、よろしいかと思います。

勉強の諸作業を、パソコンの前でのそれと机の前でのそれとの「実感の度合い」を確かめてくださればと存じます。ご納得いただけるかと思います。

改めて、ほとんどの勉強は、パソコンの前ではできないか、やっても効果が薄いか、実質的にはやってない・単なる時間と労力の浪費となると踏んでおくべきです。

家族の風邪はうつりやすい

家族の風邪は、うつりやすいと申します。

たとえば、子どもが学校から風邪を引いて帰ってくると、兄弟姉妹が順に風邪を引いていき、次に母が引き、最後に父が引くといった寸法です。

逆も事態もよくあります。

父・母が会社で風邪を引いて帰ってくると、途端に子どもが風邪を引き始める、いう次第です。

経験から言って、家族の風邪は、親類縁者・友人知人の風邪よりも、「うつりやすい」といって間違いはないでしょう。

理由として、「遺伝子が同じだから」というのは、実に説得力があります。

ウイルスやバイ菌によって、ある遺伝子の人に風邪が引き起こされた場合、似たような遺伝子をした人が、当該ウイルスやバイ菌に接したならば、穏当に、同じ風邪が引き起こされておかしくない、という塩梅です。

そして、端的に「家族の個々は、個々と密接に暮らしている」というのが、挙げられます。互いの接触回数が多いわけですね。

風邪を引いた家族員が、何かを触った際に、そこにウイルスなりバイ菌が付着し、それを健常な家族員が取り込んでいって、風邪がどんどんうつっていくという次第です。

家族から風邪を移されないようにするには、家族が「手」に触れる所や物を清潔にするのがとても効果的です。

まず、テレビのリモコンをアルコール消毒をします。風邪を引いた人がテレビを見たら、たぶん、何かを残していくことでしょう。

同じ要領で、家族共用のパソコンの、電源スイッチ・マウス・キーボードなどを拭います。ここも、感染しやすいところです。

あとは、ドアノブ・ドアの取っ手・ふすまの取っ手部分など、家族の構成員が手を触れそうなところも、まめにアルコール消毒します。

トイレ、洗面台、そして、台所では、冷蔵庫やレンジの取っ手などは、注意しておきます。

当該アルコール消毒は、たいそうな消毒でなくて結構です。アルコール入りのウェットティッシュで拭っていけばよいでしょう。

次に、タオルです。風邪を引いた人には、それ専属のタオルを用意し、顔拭きや手洗いに際しては、当該専属タオルだけで済ませてしまいます。

共用のタオルを使わせると、やはり、移りやすいです。

あと大事なのは「隔離」でして、風邪を引いた人間は、部屋に閉じ込めて家の中をウロウロさせないようにします。

加えて、手袋です。手袋は軍手でも何でも構いません。寝ているときや部屋にいるときは外しておいてもいいのですが、家族がいるところやリビングなど家族が揃いやすい所に行くときは、手袋をさせます。

手袋をしておくだけでも、直接感染が防げますし、意外に手袋をしていると暖かいので、無用な体温の拡散も防げて、一石二鳥です。

当然、マスクを着用させて、ウイルスや菌をばら撒かせないようにします。マスクも付けていると暖かいので、これまた、一石二鳥です。

わたしはかつて妹に、「お兄ちゃんが風邪を引くと、わたし必ずうつるねんやー、ホンマうっとおしいわー」と、心底からの純度100%の苦情を言われてから、上記のような対策を執ったところ、多少の改善を見ました。

風邪が移るのを完全に防ぐことはできませんが、かなり、持ちこたえられるという次第でして、風邪を引いてなんていられない方は、ぜひとも、上記のような対策を練ってくださればと存じます。