独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

睡眠時間を削って勉強しない

睡眠時間を削って勉強するのはダメです。たとえ、ぴちぴちに若くてもりもりと体力があってもです。

なぜかというと、睡眠時間を削ると、どんどんと勉強の質が落ちてくるからです。

睡眠時間を削る勉強は、眠くて苦労している割には身に付くものが少ないという、一言で言えば、「割」の悪い、非効率な勉強なのです。

ボンヤリとにごった頭では、理解に及ぶものも少ないです。

記憶は寝ているときに作られると言われています。睡眠を削ると、記憶の着床も悪いです。

眠いと処理能力が落ちるので、同じページ数・同じ問題数を消化するのに、3割~4割増しの時間を費やしてしまいます。

何より、集中できません。

ですから、睡眠時間を削っての勉強は、しない方がいいのです。明日が試験でも、寝た方がいいでしょう。

それよりも、睡眠時間を削って勉強するくらいなら、「何で睡眠時間を削らないといけない羽目に陥ったのか」を考えた方が有用です。

学習計画に無理はなかったか?

細切れ時間で消化できるようなことを、本学習の時間でやらなかったか?

細切れの時間に回せるような作業はないか?

等々を省みて、同じケースに陥ったときに、もっと上手に対処できるようにする方が能率がいいです。

もし、突発的な仕事が入って勉強できなかったのなら、今日の分を無理やりに本日中に消化するより、こういうアクシデント用の“予備日”を設定する学習計画にして、対処した方がいいです。

本試験まで日がないのならわかりますが、本試験まであと数ヶ月もあるなら、眠い目をこすって無理するより、睡眠時間を削らない方で、調整及び消化を狙っていく方が、長い目で見て建設的であるかと思います。

ちなみにわたしは、徹夜の勉強や睡眠不足でふらふらの勉強をしたことはありません。

通関士に落ちたからです。

楽観すぎても、試験には受からない。

深刻も度が過ぎると、反対に試験に落ちるようになります。

というのも、日々の勉強に身が入って実力的には伸びるのですが、本試験になると精神的な「遊び」がなくなって、実力が発揮できなくなるからです。

「実力はあるのに受からない」のが、度を超えた深刻の最悪の結果です。

じゃあ、対して、深刻に考えなければよいかというと、そうでもありません。

多少の楽観はいいのです。

試験勉強には、適当な間合いというか、距離感が大事だからです。

勉強一色だと、脳が退化するような感じや、脳が萎縮する感じ、脳が焼け付く感じがします。

当然といえば当然ですが、深刻に考えすぎて勉強のことしか考えない生活だと、“勉強がらみの刺激”しか脳に与えられませんから、肝心要の「脳」が衰えていくのでしょう。

ひとつのことに没頭し続けると、馬鹿になったり精神的に(コイツは・・・)という人になるのも、脳がヘンに変形するからでしょう。脳の可塑性はとても高いのです。

さて、試験のことをまったく心配しない、超楽観が問題なのは、単純に勉強に身が入らず「実力が付かない」からです。

(やべーこれおちるぞー)とか、(また1万ちかい受験料払うのヤダぞー)といった、やらないと!という気持ちが、踏ん張りや奮起となって、勉強の“燃料”になるものです。

緊張感もやる気の一種です。

2度と受けたくないから、2度と試験勉強をしたくないから、端的に言うと、「試験に落ちたくない」から、皆が皆、がんばれるわけです。

試験は結局は、勉強量で決まってきます。

大丈夫でしょ受かるでしょと、のほほんとしている人と、やっべーなという人は、やはりどうしても、後者の人たちの方が勉強量を稼ぎます。

こうして、楽観が過ぎると相対的に勉強量が足りなくなって、あえなく不合格となるのです。

深刻すぎても楽観すぎても、試験には受からないというのが、わたしの実感とするところです。。

基本は、楽観な心持ちでいいのですが、きちんと消化すべきことを消化しているか、進捗管理をしてみてください。

もっというと、「試験をなめていないかどうか」を、確かめておきましょう。

試験は水物。なめてかかるとどんな試験でも落ちますよ。

深刻すぎると試験には受からない

深刻に考えるのは、まじめに一生懸命にやっている反対証明なので、いいことはいいのです。

ただし、深刻がすぎると逆に足を引っ張りかねないので、注意が必要です。

深刻すぎると気持ちが萎縮してしまって、勉強の能率が落ちるからです。

ちょっとした間違いで衝撃を受けてしまいます。ちょっと忘れただけで、これまでやってきたこと全てが不安になってきます。

余計なこと・取るに足らないことまで心配になってきて、要らざる心的エネルギーを労してしまいます。

「深刻すぎ」は、不合格の最たる原因です。

深刻の度が過ぎた状態で本試験に雪崩れ込んでしまうと、手は震え、掌は汗で異常に濡れ、頭はすぐに真っ白になり、ド忘れが頻発し、本来の実力がまったく発揮できなくなってしまいます。

受かる実力がある・受かっておかしくない勉強量があるのに、落ちてしまうのです。

深刻すぎる状態に陥っているなら、自分からどんどんと気持ちを変える努力が必要です。

「深刻に考えたら受かるわけじゃないし、深刻に考えて頭を抱えていたら試験官が「ごくろうさん」といって、点をくれるわけでない」のです。

また、ちょっとできなかったり忘れたりしていても、全部ができなくなるわけがありません。

そんなに人間、カンタンに忘れる生き物ではありません。

イメージ的には、ちょっとカビの生えたパンです。

カビたパンは、全部がカビてるわけじゃなく、ほんの一部だけカビているパンです。

その欠片のカビを取り除けば、パンは丸々食べれるのと同じ理屈です。

ちょっとばかし、忘れていたりできなくなっていたりしても、もう一度読むなり解くなり整理するなり憶え直すなりすれば、十分に元の実力に戻ります。

試験勉強の厄介なところは、まじめに根を詰めて勉強すると、「深刻すぎ」が顔を現し始めて、逆に、落ちやすくなってしまう点です。

アクセルの入れ過ぎが事故になりかねないのと同じで、勉強のアクセルも、ときには緩める必要があると体感する次第です。