FP技能士(ファイナンシャルプランニング技能士)の本試験では、計算機(電卓)を使う問題が出題されます。
とはいえ、たかだか数問なので、計算機を多用することはありません。100円ショップで売ってる適当な計算機で用は足せます。
しかし、そこに一石投じたいのが本雑文です。
端的に結論を言うと、「せっかく計算機を使う試験にめぐり合ったのだから、これを機に、“いい計算機”を使おう」という次第です。
理由は単純明瞭です。
いい計算機だと、打つのにイライラがないからです。入力ミスが格段に減ります。
いい計算機は、打鍵感が違います。一度いい計算機で入力すると、100円ショップで売ってるような、ペラペラ計算機で打つ気になりません。
いい計算機の液晶は大きいので数字が見やすく、見間違えが起きません。
いい計算機は、いい下着や肌着のように、一度味わうと元に戻れなくなる「快」と「利」があります。
FP技能士では、それほど計算も複雑でないし、計算問題も少ないので、計算機にこだわる必要はありません。
現に、わたしが受けてきた試験会場では、ぺらぺら計算機の人が大半で、本格的ないい計算機を使っている人は少なかったです。(対して、これが簿記の試験になると、弁当箱みたいな計算機を使う人もいるのです。)
とはいえ、実際に試験を受けた実感として、やっぱり、メモリ計算ができるので計算はラクでしたし、いい計算機を使っていて良かったな、と思いました。
今後、数字に関わっていくのなら、今から本格的ないい計算機を使い始めても、全く損はありません。断言します。
“本格的ないい計算機”といっても、数万単位でお金が飛ぶなら言いはしないのです。
2000~5000円の範囲内の話なのです。
ちょっと余計に支払えば、試験勉強はもとより、打ちやすくて液晶が見やすくて使いやすい計算機が手元に残り、ずっと快適なタイピングができるわけで、経験者は言いますが、数千円でこの買い物は「激安」です。
ぺらぺら計算機を我慢して使い続けるより、圧倒的に、今、いい計算機を奮発して買う方が、後々、絶対に得です。
しかも、いい計算機を買うと、今後10年くらい使えます。このため、安い計算機との差額は、年単位で割れば、問題じゃなくなります。
下手に計算機を節約しようとすると、逆に損します。
特に、簿記の資格を取ろうと思っているのなら、FP技能士のときに、いい計算機に変えておくべきと断言します。
わたしは、いい計算機の存在を知らず、母から借りたペラペラ計算機で簿記2級の試験勉強をして受験もしましたが、大変苦労しました。後々、本格的な計算機を使い始めて、(なんだったんだよあの苦労は)という感じで、ものすごく損をした気がしました。
現時点で、計算機のメモリ機能や割引計算などに習熟していれば、簿記の受験の際に、強力に生きてきます。計算ミスが減り、計算のスピードもあがり、解答時間もかなり短くなります。
計算機1つで、試験勉強の能率が上がり、点数は如実に伸び、簿記の合格率も上がります。いいこと尽くめです。
簿記は、FP技能士と相性のよい資格であり、就職や転職で強く、知識・教養としても大変重宝し、取って損のある資格ではありません。
FP技能士に続いて、簿記の資格を取ろうと思っているのなら、FPの勉強をするときから、計算機の練習をするのは、全く間違っていない選択です。
逆を言うなら、FPの試験で計算機に慣れるのは、簿記の勉強にもなっているという次第です。
公式を見ると、FP技能士で使える計算機には、関数計算やプログラム計算ができるものはダメといった、いろいろな制限が書かれています。
結論から言います。簿記試験で使える計算機は、FP技能士でもOKです。
ですから、計算機の説明書きやレビューで、「簿記試験で利用可能」とか、「簿記受験用」という文言の付された計算機なら、FP技能士でも利用できます。
まあ、関数計算等のできる電卓は値が張って、平気で1万円を超えるので、スグに区別はつきます。
なお、計算機を選ぶ際は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」を参考にしてみてください。
読んだり考えるのがめんどくさい人は、「「売れ筋の電卓は、結局なに?」で選べばいいでしょう。
先のページで紹介する計算機には、FP技能士試験で禁止されている機能はありませんし、「わたしがいま使っている計算機」で、現にFP技能士の試験を受けてきたので、鉄板でFP技能士試験にも利用できます。
熟練した大工や職人が道具にこだわるように、数字を扱うなら、やはり、計算機にはこだわった方が賢明です。
いい道具は嘘をつきません。脳が拡充されたかのような、気持ちよさがあります。だから、プロは自分の使うものにこだわるんですよ。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: FP技能士 | 2014年9月2日 11:31 AM |
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睡眠時間を削って勉強するのはダメです。たとえ、ぴちぴちに若くてもりもりと体力があってもです。
なぜかというと、睡眠時間を削ると、どんどんと勉強の質が落ちてくるからです。
睡眠時間を削る勉強は、眠くて苦労している割には身に付くものが少ないという、一言で言えば、「割」の悪い、非効率な勉強なのです。
ボンヤリとにごった頭では、理解に及ぶものも少ないです。
記憶は寝ているときに作られると言われています。睡眠を削ると、記憶の着床も悪いです。
眠いと処理能力が落ちるので、同じページ数・同じ問題数を消化するのに、3割~4割増しの時間を費やしてしまいます。
何より、集中できません。
ですから、睡眠時間を削っての勉強は、しない方がいいのです。明日が試験でも、寝た方がいいでしょう。
それよりも、睡眠時間を削って勉強するくらいなら、「何で睡眠時間を削らないといけない羽目に陥ったのか」を考えた方が有用です。
学習計画に無理はなかったか?
細切れ時間で消化できるようなことを、本学習の時間でやらなかったか?
細切れの時間に回せるような作業はないか?
等々を省みて、同じケースに陥ったときに、もっと上手に対処できるようにする方が能率がいいです。
もし、突発的な仕事が入って勉強できなかったのなら、今日の分を無理やりに本日中に消化するより、こういうアクシデント用の“予備日”を設定する学習計画にして、対処した方がいいです。
本試験まで日がないのならわかりますが、本試験まであと数ヶ月もあるなら、眠い目をこすって無理するより、睡眠時間を削らない方で、調整及び消化を狙っていく方が、長い目で見て建設的であるかと思います。
ちなみにわたしは、徹夜の勉強や睡眠不足でふらふらの勉強をしたことはありません。
通関士に落ちたからです。
| カテゴリー: 勉強ワンポイントアドバイス | Tags: 睡眠 | 2014年9月1日 12:03 PM |
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深刻も度が過ぎると、反対に試験に落ちるようになります。
というのも、日々の勉強に身が入って実力的には伸びるのですが、本試験になると精神的な「遊び」がなくなって、実力が発揮できなくなるからです。
「実力はあるのに受からない」のが、度を超えた深刻の最悪の結果です。
じゃあ、対して、深刻に考えなければよいかというと、そうでもありません。
多少の楽観はいいのです。
試験勉強には、適当な間合いというか、距離感が大事だからです。
勉強一色だと、脳が退化するような感じや、脳が萎縮する感じ、脳が焼け付く感じがします。
当然といえば当然ですが、深刻に考えすぎて勉強のことしか考えない生活だと、“勉強がらみの刺激”しか脳に与えられませんから、肝心要の「脳」が衰えていくのでしょう。
ひとつのことに没頭し続けると、馬鹿になったり精神的に(コイツは・・・)という人になるのも、脳がヘンに変形するからでしょう。脳の可塑性はとても高いのです。
さて、試験のことをまったく心配しない、超楽観が問題なのは、単純に勉強に身が入らず「実力が付かない」からです。
(やべーこれおちるぞー)とか、(また1万ちかい受験料払うのヤダぞー)といった、やらないと!という気持ちが、踏ん張りや奮起となって、勉強の“燃料”になるものです。
緊張感もやる気の一種です。
2度と受けたくないから、2度と試験勉強をしたくないから、端的に言うと、「試験に落ちたくない」から、皆が皆、がんばれるわけです。
試験は結局は、勉強量で決まってきます。
大丈夫でしょ受かるでしょと、のほほんとしている人と、やっべーなという人は、やはりどうしても、後者の人たちの方が勉強量を稼ぎます。
こうして、楽観が過ぎると相対的に勉強量が足りなくなって、あえなく不合格となるのです。
深刻すぎても楽観すぎても、試験には受からないというのが、わたしの実感とするところです。。
基本は、楽観な心持ちでいいのですが、きちんと消化すべきことを消化しているか、進捗管理をしてみてください。
もっというと、「試験をなめていないかどうか」を、確かめておきましょう。
試験は水物。なめてかかるとどんな試験でも落ちますよ。
| カテゴリー: 勉強ワンポイントアドバイス | Tags: 不合格 | 2014年8月28日 11:31 AM |
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