独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

危険物取扱者の法令が苦手な人

わたしは、危険物取扱者の法令科目に、何の障害も感じていなかったのですが、なかなか難しいという人もおられるかと思います。

そこで、適当かつ曖昧なアドバイスを少々。

難しく考えない。

危険物取扱者の法令が苦手という人は、一言、『難しく考えすぎ』ています。

法令科目でやるべき作業は、数値や語句を、「そのまま憶えるだけ」です。

なぜそうなるのか?、どうしてそうするのか?といったことは、一切考えなくいいです。一言、ムダです。

危険物取扱者は、国なり行政機関なりが定めたルールを守る立場であり、ルールに対して意見を述べる立場ではないからです。

たとえば、『○○は、建物から○メートル以内に保管すること』とあれば、ただただ、「○○→○メートル保管」と憶えるだけです。

何で○○は建物から離すの?とか、××メートルではいかんの?とかを考える必要はありません。

考えたい人は合格してからたっぷり時間を取って考えてください。ただ、試験勉強には無用なだけです。

「法令」という感じに誑かされず、単に、ルール・決まりごとと割り切って、試験に必要なことを憶えていきましょう。それで、十分合格点を取れます。

用語

そして、法令が苦手な人は、「用語知識の欠落」があります。

「及び(および)」とか「並びに(ならびに)」とか、「以上・以下」とか、「越える・未満」といった、法令でよく使われる用語・語句について知識がないと、読むのに骨が折れ、しかも、理解に時間がかかります。

パチンコや飲酒は、20歳未満は禁止されていますが、「20歳はいいの?」と聞かれて即答できますか?

答えは、「20歳はOK」ですね。

「未満」は対象を含めないので、「20歳」は禁止の対象ではなくなります。19歳までが禁止されていて、20歳からはよいとなります。

こういう法令用語・論理的な指示語は、知っていないとどうにもなりません。頭のよしあしじゃなくて、知っているか知らないかでしかありません。

意識的に読み取るようにすれば、法令のムズカシさ=ややこしさ=理解のしにくさも、かなり和らぐように思います。

法律用語のコツ-用語感覚」に、混同の多い法律用語をまとめていますので、暇に時間に目を通しておけば、多少の理解の足しになるかと思います。

ある程度、用語知識が高まれば、法令科目が苦手から“得意”になる日も遠くありません。ほとんどの資格試験に使える知識です。

危険物取扱者の免状発行はまとめてでもよい

危険物取扱者の免状の発行は、複数の類や種を、まとめて行っても大丈夫です。

つまり、合格証は有効で、時間が経って免状の申請をしても、当該合格証をもって免状を発行できます。

危険物取扱者の願書を見ると、合格後速やかに免状発行の手続きに入ってくれ、との文言があります。

ゆえに、合格後すぐに手続きをしないと、免状が発行されないのでは?とか、合格証が無効になってしまうのでは?などと考えておかしくありません。

結論から言うと、そんなことはなく、「合格証」は有効で、試験に通ってさえいれば、いつでも免状発行の手続きができます。

わたしの場合、2回、免状の申請をしました。

1回目は「乙4」と「丙種」の2つの免状を、

2回目は「乙1」「乙2」「乙3」「乙5」「乙6」と、一気に5つの免状を発行してもらいました。

ちなみに、受験の順番は、

「乙4」「丙種」、

「乙1」「乙3」「乙5」

「乙2」「乙6」

と、3回に分けて受験しました。

「乙1」「乙3」「乙5」は、合格後から数ヶ月経ってから、免状の申請をしましたが、全く支障はありませんでした。

ただ、可能性として考えられるのは、合格から時間が経てば経つほど、照会に時間がかかるでしょうから、免状発行までの時間が長くかかるように思われます。

まとめて行う利点は、切手代の節約です。

危険物取扱者の免状の発行で厄介なのは、「簡易書留」の代金で、大阪府だと、1回の発行に付き、協会へ合格証を送るのに380円、免状を送ってもらうのに380円かかり、計760円も切手代で飛んでしまいます。

1免状1免状、合格の度に発行手続きをしていると、切手代がバカになりません。

んなわけで、発行する免状の種類が多いときは、一時にまとめて、申請すれば手間もお金もかからない、という寸法です。

簿記3級を勉強する前に知っておきたい3つのこと

簿記3級を勉強する前に知っておくと、多少は試験勉強が捗る3つのことを、以下に述べていきます。

1.借方と貸方に意味はない。

簿記の勉強を始めた人の多くが「はまる」ところが、借方と貸方です。

結論から言いますが、借方と貸方に意味はありません。

本当は、会計史に深くからんだウンチクが“たっぷり”含まれているのですが、会計のウンチクはワインの知識披露なみに嫌われるので、言うのはやめておきます。

結論ですが、簿記の検定試験に、借方と貸方の意味を問う出題はありません。

単純に、『借方は左側、貸方は右側』とだけ憶えておけば、事が足ります。

気にするだけ時間の無駄です。

2.簿記とは動詞。

簿記とは、「帳簿記帳」の略です。そう、簿記とは、「帳“簿”に“記”帳する」という動作を現す言葉なのです。

「水で泳ぐ」が「水泳」なのと、同じ成り立ちの言葉なのです。

もう、おわかりですね。

水泳の本を読めば、泳げるようになるのか?畳の上で泳ぐ練習をすれば、泳げるようになるのか?

答えは、「なりません」です。

簿記という「動作」を表す動詞だってそうです。

テキストをじっと玩味熟読すれば、簿記が上達するでしょうか?

しません。水泳と同じです。

簿記の勉強は、仕分けを切る・電卓を叩いて計算する・計算結果を処理するといった動作の中にしかありません。

わたしが当時3~4週間程度で簿記2級に受かったのも、教科書の前書きにあった「仕訳を切れ、電卓を叩け」を愚直に守ったからです。

テキストを目で読んだだけでは、絶対に簿記は上達しません。

簿記とは、「手」でわかるものなのです。

簿記の入門本では、「いつまでたっても簿記がわからない」のは、「動作」がないからです。「動作」を読者に求めないからです。永遠に簿記の入門書は売れ続けるでしょう。

3.頭を使わなくてよい。

会計処理の手続きとパターンを憶えるのが簿記3級の勉強です。

簿記3級の勉強に、独創性や創造性は全く必要ありません。

この取引はこう処理する、こういう場合はこう仕分けを切ってこういう勘定科目にまとめていくという感じで、個々の取引の処理方法(パターン)を憶えるだけです。

それはもう、機械の操作方法を学ぶように、ただ、「こーしてこーする」を憶えればいいのです。

どうしてこうなるのか?とか、どうしてこう処理するのか?とは、考えなくていいです。それはもっと上級の試験の際に必要となってきますが、簿記3級では無用です。

逆を言うと、そんなことに頭を使っても、合格は近づきません。

簿記とは、ある意味完成された体系なので、そう考えることなどないのです。

もっというと、簿記については、先人が考え尽くしており、もはや我々には考える余地がないので、「頭を使う必要はない」のです。

最後に一言。計算機のよしあしと、計算機の習熟度は、簿記3級の合否に大きな影響を与えます。

あまり計算機に意を払っていない人は、「簿記のコツ-それは計算機」以下の記事を参考までに。必ず役に立つと思います。

また、簿記3級を受けるのであれば、「独学の簿記3級」と「簿記3級の勉強時間」も参考になるかと思います。