平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題1」の独学者向けポイントを見ていきます。
問題攻略の前に、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」に、ざっくり目を通してください。
候補問題1には、「鬼」が潜んでいます。
本問は、見た目はカンタンですが、全13問の候補問題のうち、「難しい」部類に入ります。
「鬼」は、上記画像の「イ・ロ・ハのスイッチ」部分で、「鬼」となる最たる理由は、「3つ」もあるからです。
スイッチが「2つ」はカンタンなんです。そのまま繋げたらいいからです。
しかし、これが「3つ」になると、破滅的に間違えやすくなります。
本当に、魔に魅入られたように、つい、うっかり間違ってしまうのです。
スイッチと器具との接続を間違えると、「誤接続」となって『欠陥』を取られ、即落ちします。
また、接続を間違えた場合、修正に時間がかかるために(あせりで手が震えます)、終了時間が来てしまい、最悪「未完成提出」で、落ちることになります。
本問で不合格となる人の多くは、「イ・ロ・ハのスイッチ」で、討ち取られています。
練習のときから、気を引き締めて臨んでください。本問は絶対に油断ができません。
繰り返しますが、イロハで死にます。
本問では、諸作業の前に、「わたり線の確保」を念頭においてください。
問題の指示や設定によりますが、1本だけ長いケーブルがあれば、そこで「わたり線」を取ることになります。
何も指示がないときは、おおむね、メインのVVF1.6ケーブルが余るはずなので、当該残ったケーブルから「わたり線」を確保することになります。
ゆめ、「わたり線がない」という、最悪な事態に陥らないでください。
難所の「イロハのスイッチ」の攻略は、まず、「深呼吸」からです。
3回、スーハーと深呼吸して、意識を切り替えます。
汚れた気を吐き出すなんていうとアレですが、深呼吸を2~3回するだけで、気分は落ち着き、手の震えも収まります。
「イロハのスイッチ」は、1つ1つは、まったく難しくないのです。
しかし、本試験という“急かされた状況”だと、頭に血がのぼって、通常の3倍は、ケアレスミスをしやすくなっています。
先述しましたが、本当に、ついうっかり、やっちゃうのです。
こうしたケアレスミス・バカミスを防ぐための「深呼吸」です。格段にミスは減ります。
接続ミスは、直すのが面倒で時間を食うので、「ミスはゼロ」で臨みましょう。
そのためには、「2回の指差し確認」です。
1回目:配線図を指でなぞり、「ここを作業するぞ…、よしっ!」と確認したら、スイッチと器具との対応を指で確かめます。→「○と○、よしっ!」
2回目:配線図を指でなぞり、「ここを作業するぞ…、よしっ!」と確認したら、スイッチと器具との対応を指で確かめます。→「○と○、よしっ!」
上記のように、「1つの接続に、2回の指差し確認」をすれば、最悪・凶悪・即落の、接続ミスは防げます。
なお、さきの「○と○」ですが、「引っ掛けシーリングとスイッチ:イ」といった感じで、スイッチと器具との対応をアレしています。
2回の指差し確認は、面倒でしょうが、ミスったときの手直しを考えれば、さらに言うと、落ちて来年再受験することを考えれば、まったく『割に合う』作業だと、いわざるを得ません。
ま、ホント、本問は、ここだけ危ないので、念入りに、慎重に、時間をたっぷり取って作業しましょう。
ここができたらほぼ合格です!!
さて、「イ」のスイッチは、「位置表示灯内臓」のスイッチを使います。
で、これに関係することですが、「連用取付枠」の上下には気をつけてください。
「連用器具の取り付け位置」が間違っていると、『欠陥』で即落ちします。
テキストのお手本に必ず目を通し、どちらが「上」なのかをチェックして、お手本どおりに・配線図どおりに施工してください。
Hのイが上です。自分では、正しくスイッチを組んだと思っていても、逆だったってことが多々あります。ちょっとだけ、ここは怖いです。
蛇足ながら、言うまでもありませんが、枠からコンセント・スイッチが外れていると、これまた、『欠陥』で即落ちします。
練習さえしていれば、起きる欠陥ではありませんが、念のため。
さて、本問の固有部分「EM-EEF」ですが、そう気に病む箇所ではありません。
しかし、EM-EEFの外装がかなり硬いため、手間取る可能性があります。
まあ、お使いのテキストどおりやればいいだけですが、コツとしては…、
「VVFストリッパで、切れ目を入れて、ペンチで引っ張る」です。
電工ナイフで作業するよう指導するテキストもありますが、当方、ぶきっちょで電工ナイフがことのほか苦手でした。
んなもんで、ストリッパでざっくり切れ目を入れて、力を入れて、外装を“ぶっちぎって”、ほいで、残るゲバ部分をニッパ等で取り除いた、ってな次第です。
試験中に電工ナイフで指を切ると面倒なので、EM-EEFは、ストリッパとペンチでやるの一手です。
また、電線の被膜取りも、“かなり硬いですが”、ストリッパでやっちゃいました。
リングスリーブは、おおむね、「小」と「極小」を使うはずです。
電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさを「指差し確認」して、さらに、刻印(圧着マーク)が正しいかどうかを「指差し確認」し…、
ほいで、もう一度だけ、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、「よしっ!」となったら、ガチャンと接続します。
というのも、『リングスリーブを間違うと、その修正がクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
上記のほかは、他の候補問題で、散々練習するので、問題ないかと思います。
ただ、「施工省略」のところは、ちょっとだけ注意しておきます。
テキストの指示通りの「施工省略」作業を徹底してください。
てきとーにやっていると、本試験の最中に(アレ、施工省略ってどうしてたっけ?!)と、軽くパニックに陥ります。
なお、念のため、本試験での注意を述べたいのですが、長くなるので「問題文は命取り‐絶対的注意事項」に述べています。併せて、お目汚しください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 2電工技能, 2017技能 | 2017年1月19日 12:26 PM |
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第2種電気工事士の技能試験では、おおむね(高い確率で)、候補問題どおりの問題が出題されます。
んで、本試験問題は、おおむね(高い確率で)、テキストの設定と、ほぼ同じ形式で出題されるのが常です。
ケーブルの長さなどは、多少違うでしょうが、行なうべき作業・施工は、テキストとほぼ同じ、という塩梅です。
しかし、絶対的な注意ですが、『本試験では、必ず、問題文に目を通し、施工条件と注意事項、支給材料とを確認し、どのような作業が要求されているか』を、確かめなくてはいけません。
たとえば、使用する電線の「色」などは、絶対にチェックしなくてはいけません。
「毎年毎年、毎回毎回、いつもいつも、同じ調子」だから、問題文に注意を払わない人がいます。
最悪なケースでは、問題文を読まない人がいます。
絶対にダメと、断言しておきます。
万が一ですが、異なる施工が要求されるかもしれないからです。
最悪なケースは、問題文を読まずに、いきなし作業に入り、途中から(アレ?何かおかしいな?)と気づくケースです。
こうなると、ほぼ、間違いなく“時間が足りなくなって”落ちます。
それか、当該ミスのしわ寄せによって、ケーブルや部品がなくなるなどの、不具合が生じて、“施工不良”で落ちます。
問題文を読まないというのは、不合格一直線の行為だと、肝に銘じておきましょう。
技能試験は、ほぼテキストと同じですが、念のため、問題文の指示を、必ず目を通して、テキストと相違がないか、確かめてください。
ところで、技能試験は、「電気工事における、最低限度の能力」を測っています。
“最低限度”の部分に注意してください。
問題文とは、いわば、「施工図」や「設計図」や「要求仕様書」であり、こういう、仕事(作業)のベースとなるものを“読まずに”作業する者は、最低限度以下、と言わざるを得ません。
要求されていることを知ろうともせず、全く違う作業をする職人など、無用有害なだけです。
んなもんで、「問題文を読む」というのは、“本試験にて明記はされていないが”、職人としての最低限度の作業と言えるでしょう。
だからこそ、出題者は、設計図等をちゃんと読む電気工事士になれるかどうかを試すため、不意に、施行条件等を変えてくる公算が“高い”のです。
問題変更の可能性については、杞憂に終わることがほとんどです。しかし、備えておくべきかと思います。
本試験では、「テキストどおりと思うが念のため」、問題文の施工条件、注意事項、支給材料に、必ず、目を通してください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 2電工技能, 2017技能 | 2017年1月18日 10:28 AM |
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第2種電気工事士の技能試験の施工の順番は、好きでいいです。
お使いのテキスト・DVDの指導に従うのもいいですし、自分のやり方でやるのもいいです。
技能試験は、欠陥さえなければ受かるので、順番は何でもいいのです。
ただ、参考程度に、わたしのやり口を述べたいと思います。
結論から言うと、技能試験は、「電源線」から始める、といった寸法です。
わたしは、一番最初に着手すべきは、「電源線のケーブル」と、アドバイスしています。
「電源線」は、準備運動に最適だからです。
当然ですが、2電工を受けたことのない人は、技能試験の試験会場の独特の空気を知らないはずです。
あの“空気”は、本当に特殊で、「試験問題が公開されている以上、落ちるわけにはいかない」という気持ちが、部屋中にみなぎっており、かなり緊張します。
ほいで、試験開始の合図とともに、これまでシーンと静寂だった部屋に、ケーブルの切断音「バチン」が充満するので、面食らいます。(指導機関によっては、先にケーブルを切るところがあるのです。)
こういった次第で、本試験では、自分で思う以上に、気が動転する、と仮定しておいてください。
んなもんで、最初は、難しい作業を避けて、最もカンタンで、すぐにできる「電源線」に取り掛かる、という寸法です。
ごぞんじのように、電源線の作業は、最もやり易いところです。
電源線のほとんどは、「VVF2.0」で、太さが目立つので、ケーブルの選び間違いがまず起きません。
作業は、切断して被膜剥ぎをするくらいで、基本的な作業のみです。
こんな次第で、電源線には、難しい作業がなく、速攻で、終わらせることが可能です。
経験者は語りますが、『1つでも、仕上げると、そこそこ、心に余裕が生まれる』のです。
そして、試験開始の緊張でこわばった指先も、電源線の基本的な作業で、かなり、ほぐれてきます。
最初に、電源線を終わらせれば、「こころ」と「ゆび」が、かなり「暖まる」といった次第で、以降の作業は、格段にスピードアップします。
こんな次第で、「電源線から始める」は、悪くないやり方となっています。
独学で合格を目指している方は、ぜひ、参考にしてみてください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 2電工技能 | 2017年1月17日 12:08 PM |
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