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第4石油類ポイントこれだけ‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の性消

第4石油類は、あまり試験に出ません。おおむねゼロ問で、出るにしても、1問がせいぜいです。

というのも、第4石油類は、特殊引火物や第1石油類と比べたら、“危なくない”からです。

本試験は、やばい物ほど試験に出す傾向が強く、問われるとしたら、常温で燃える特殊引火物や第1石油類となっています。

こういった塩梅で、第4石油類は、重要ポイントだけ頭に入れておけば、試験対策は十分です。

憶えなくてよいところ

第4石油類で憶えなくてもよいのは、「油の名称」です。

ギヤ油やシリンダ油、タービン油、切削油、可塑剤などが第4石油類に該当しますが、これらの油名は一切憶えなくていいです。

本試験では、たとえば、「以下の選択肢のうち、第4石油類はどれか?」的な問題は出ません。

ですから、細かい名称を憶える必要はない、といった次第です。

まあ、1つか2つの油名を頭に入れておけば、御の字です。

よく出る定義

第4石油類で一番問われるのは、その定義です。

第4石油類とは、「1気圧において、引火点が200度以上250度未満」のものをいいます。

当該定義の数字部分がよくよく問われます。

第1石油類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の分類の数字暗記(語呂つき)」を参考にして、憶えてください。

なお、ごく稀に、「1気圧」の部分を突っ込んでくるときがあります。

たとえば、「第4石油類とは、10気圧で云々」「第4石油類とは、0気圧で云々」と問われることがあります。

何気に盲点となるので、「1気圧」まで、しっかり憶えておきます。

その他の頻出部分

第4石油類でよく出る部分を列挙します。

まず、「消火困難」です。

引火点が200度以上と、高温のため、ひとたび火災が起きると、冷却するのに手間取ります。

試験では、「第4石油類は、燃焼温度が高いので、消火が困難である」といった風に問われます。

次に、「加熱しない限り、燃えない」です。

第4石油類は、先も言ったように、引火点が高く、加えて、蒸発もしないので、“比較的燃えにくい危険物”となっています。

おおむね、加熱しない限りは、燃えないといった塩梅です。

当該規定は、問題のメインにはなりませんが、ちょこっと顔を出すことがあります。

まあ、第4石油類をわざわざ加熱する人もいないと思いますが、「加熱しない限り、燃えない」を、頭の片隅に置いておきましょう。

まとめ

以上、第4石油類のポイントを見てきました。

いうほど重要な論点ではないので、このくらいでよいでしょう。

通勤や通学時にでも、ざっと確認してください。

『心の軍師』に、『出るとしたら、定義くらい』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別対策‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令

結論から言うと、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別対策は、後回しの後回しで、一通り勉強の終わった方が、“押さえ”くらいにやってください。

本腰を入れる必要はありません。

ぶっちゃけ、そう試験に出ないからで、ここに一生懸命になるくらいなら、試験の主要な語呂を憶えた方がよいでしょう。

参考:乙4の主要な語呂合わせのまとめ

ざっくり終わった方は、以下の雑文で、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別対策を攻略してみてください。

攻略のコツは、「わかりやすいところから手を付ける」です。

禁水

一番わかりやすいのは、「禁水」です。第3類の禁水性物質が、この掲示板に該当します。

反対にいえば、第3類の禁水性物質のために、「禁水」という掲示板が作られた、といった寸法です。

加えて、第1類の酸化性固体のうち、「アルカリ金属の過酸化物」が、「禁水」に該当します。

本試験の定番問題としては、「禁水の掲示板がある製造所等は、第3類だけを取り扱っている」といった体の問題です。

答えは「×」です。

先述したように、第3類の禁水性物質のみならず、第1類の1部も、「禁水」に該当するからです。

試験対策としては、乙4だけの人は、「禁水には、3類の禁水性物質と1類“1部”」と憶えておけばいいです。

わざわざ「1類のアルカリ金属の過酸化物」までは、憶えなくていいです。

本試験では、これ以上、突っ込んだ出題はないからで、たとえば、「禁水の掲示板が揚げられた倉庫には、3類と、1類の塩素酸塩類が保管されている」というような、深く突っ込んだ問題は出ないはずです。

ちなみに、答えは「×」です。塩素酸塩類は禁水ではありません。禁水は、過酸化ナトリウムなどの「アルカリ金属の過酸化物」だけです。

乙4の試験で、1類の性消が具体的に問われることはないはずです。んなもんで、1類と3類の1部が禁水、くらいに憶えておけばいいでしょう。

本試験で練習

本試験の問題で、演習してみましょう。

先ほどの例題「禁水の掲示板がある製造所等は、第3類だけを取り扱っている」ですが、ご存知のとおり「×」でした。

1類の1部も、「禁水」だからでした。

しかし、当該設問には、もう1つ、明白な間違いがあります。

それは、第3類だけ、というところです。

思い出してください。

第3類には、「自然発火性物質」があったはずです。当該自然発火性物質は、禁水ではありません。

ですから、「第3類だけ」とか「第3類のみ」とか「第3類を」という文言では、自然発火性物質も含んでいることになります。

「第3類の禁水性物質」のみが「禁水」となります。

このような「3類だけ」という茫漠とした表現にも、注意してください。

まとめます。

第3類には、「自然発火性物質」と「禁水性物質」の2つがあります。

「第3類を保管した倉庫には、禁水の掲示板を挙げなくてはいけない」とあれば、「×」です。

「第3類のうち禁水性物質が保管されている倉庫には、禁水の掲示板を挙げなくてはいけない」であれば、「○」です。

引っかけとしてよく出るので、丁寧に当たってください。

このあたりは、乙4でも出ますので、要注意です。

火気注意は2類のほとんど

次に攻めやすいのは、「火気注意」です。

当該「火気注意」には、「2類」のうち、「引火性固体以外」が該当します。

…小難しそうですが、そうではありません。

4類は何だったでしょう?

そう、4類は「引火性液体」でした。

当該「引火性固体」は、「引火性液体」の加工品くらいに考えておいてください。

「引火性固体」は以下のようなものです。

「固形アルコール」は、4類のメタノール・エタノールを、凝固剤で固めたものです。

「ゴムのり」は、4類のベンゼン等を、生ゴムと混ぜたものです。

「ラッカーパテ」も、4類のトルエンが使われています。

こんな次第で、「引火性固体」は、一皮向けば「引火性液体」なので危ない、んなもんで、「火気注意」の取り扱いではダメ、といった寸法です。

だから、「火気注意」は、「2類のうち引火性固体を“除いた”もの」と相なる次第です。

「引火性固体」は、次に述べる「火気厳禁」扱いです。

火気厳禁

まず、4類は、すべて「火気厳禁」です。これはすぐ憶えられます。

そして、5類の「自己反応性物質」も、すべて「火気厳禁」です。

こう考えてください。

5類には、みなさんお馴染みの「TNT火薬」の原料「トリニトロトルエン」や、ロケット燃料であるヒドラジンの誘導体などがあり、火気が超絶危険です。

5類は、4類に負けずに劣らず危険、だから、「火気厳禁」と憶えます。

そして、先ほど見た、2類の「引火性固体」が、「火気厳禁」です。

で、3類のうち、黄りんなどの「自然発火性物質」と、アルキルアルミニウムなどが「火気厳禁」となります。

まとめ

以上、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別でした。

一番最初に述べたように、当該論点は、そう試験には出ません。

出るにしても、他の問題の方が点を取りやすいので、いっそのこと、捨て問にしても構いません。

『心の軍師』に、『通勤・通学時に消化ですな』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

掲示板と標識のまとめ‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令

標識と掲示板の論点では、「背景色(地の色)」と「文字色」が、ド定番の問題となっています。

整理して憶えれば、何てことはないのですが、あまりに煩瑣なので、時間のない人は後回しにしても構いません。直前でガガッと憶えてしまえばいいです。

その際に、以下のまとめ雑文で頭に入れてください。(お気に入りに入れて、細切れ時間に見てください。)

標識と掲示板は“同じ”

標識と掲示板の内容については、テキストの記述を参考にしてください。

試験に出るところだけ言うと…、

標識と掲示板は、「背景色(地の色)」は同じ「白」で、「文字色」も同じ「黒」となっています。

「危険物製造所」とか「危険物給油取扱所」とか「危険物屋外タンク貯蔵所」とか「危険物の類別:第4類」とか「危険物の品名:第1石油類(ガソリン)」とか「貯蔵最大数量:10,000リットル」とか「危険物保安監督者:○○」といった表記は、文字が黒で、地が白、といった寸法です。

まず、標識と掲示板は、“同じ”黒字に、“同じ”白地と憶えます。

まあ、標識と掲示板は、我々が普通目にする「白い紙に黒い文字」であるという次第です。

これを憶えるだけで、かなり整理が付きます。

次に、ややこしい「注意事項の掲示板」です。

注意事項の掲示板

「注意事項の掲示板」とは、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」、そして、「給油中エンジン停止」の掲示板のことです。

これらの「背景色(地の色)」と「文字色」が、しばしば問われます。

憶え方としては、『グループ分けをする』です。

ひとまず、「給油中エンジン停止」は脇において、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」でひとまとめにします。

こんな風に、「給油中エンジン停止」グループ(1つしかないですが)と、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」グループで分けるだけで、格段に整理が付きます。

では、憶えやすい後者の方から見ていきます。

「禁水」「火気注意」「火気厳禁」は文字共通

これら3つの標識の文字色は、「白色」で、共通しています。

とりあえず、「同じ白文字同士」と憶えます。

対して、背景色は、異なりますが、すぐ憶えられます。

「禁水」は、背景色が「青」です。文字から『水』の『青』色をイメージできるので、即、記憶に残るはずです。

「火気注意」「火気厳禁」は背景色が「赤」です。文言から『火』の『赤』色をイメージできるので、すぐに頭に入ることでしょう。

ってな感じで、「禁水」「火気注意」「火気厳禁」は、同じ白文字で、背景色はイメージどおりってな塩梅で頭に入れます。

独自路線の「給油中エンジン停止」

残る「給油中エンジン停止」は、他の掲示板や標識とは、一線を画した独自仕様となっています。

これは、そっくりそのまま、憶えるしかありません。

「背景色(地)は、黄赤色」です。

「文字色は、黒色」です。

当該標識だけは、このまんま、憶えるしかありません。

背景色が、黄の赤色なので、見落とさないでください。

ま、「給油中エンジン停止」は、ガソリンスタンドのみに設けられる掲示板で、どこのGSにもありますから、試験勉強中は、GSの近くを通るたびに、「給油中エンジン停止」の掲示板を探して、(給油中エンジン停止は、背景:黄赤、文字:黒)と、ブツブツ唱えて暗記行為に勤しみ、従業員から通報されてください。

まとめ

標識と掲示板は「背景色(地の色)」と「文字色」がよく出ますが、1つ1つを憶えるよりも、共通するものを抜き出して、そこから頭に入れていくと、混同が少なくなります。

論点自体は、カンタンです。

しかし、本試験という緊張する時間だと、こういう簡単なものほど、ド忘れしたりします。

とはいえ、ま、超頻出ではないので、直前期に、ざっくり消化してしまってください。

なお、「危」の標識については、「危の標識の整理」を参考をば。

また、注意事項の標識は、「この標識には、どの類の危険物が該当するか」という問題も出ます。そうでないので捨ててもいいですが、気になる方は「「禁水」「火気注意」「火気厳禁」の類別対策」を参考ください。

『心の軍師』に、『共通事項から消化すると楽』と、助言してもらってください。

荀彧

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。