平成29年度(2017年度)の2電工・技能試験の候補問題2は、特記の確認表示灯(パイロットランプ)は常時点灯とするところが、やや「難」だが、全体的にやさしいラッキー問題である。本問の練習の仕方や、攻略、要領、手順を説述する。独学者向け。
平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題2」の独学者向けポイントを見ていきます。
問題攻略の前に、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」に、ざっくり目を通してください。
候補問題2は、上の画像を見てもらえばわかるように、「確認表示灯」と「ダブルコンセント」が固有部分です。
しかし、ちゃんとを練習をして、対策を練った受験生なら、穏当に合格できるラッキー問題です。
当該問題に当たったら、“ラッキー、うひひ”と、にんまりしてもいいでしょう。怖いのは、ケアレスミスのみ、といった寸法です。
唯一、難しいところは、「(特記)確認表示灯(パイロットランプ)は,常時点灯とする。」ところですが、後述するように、気に病むものではありません。
試験対策としては、当該確認表示灯(パイロットランプ)の部分は、結線の仕方を『丸暗記』してしまいます。
考えたら、できるかと思いますが、それでも、「丸暗記」します。
というのも、本試験は「40分」しかなく、いちいち「考えていられない」のです。
ぶっちゃけ、複線図の前にして、「考える」時間など、ほとんどありません。
ウンウン考えるのは、未熟の証拠くらいに考えて、スピードアップに勤めなくてはいけません。
ゆえに、本問の試験対策としては『丸暗記』一本となる、ってな塩梅です。
当該常時点灯式のスイッチ部分は、5回組めば身体が憶えます。憶えられなかったら、憶えるまでやるだけです。
先に、試験対策としては、「暗記」だと述べました。
しかし、「常時点灯の理屈」だけは、必ず、理解しておいてください。
万が一、試験問題を変えられたときの「担保」です。
組むことだけ憶えていると、施工条件を変えられたときに、往生します。ほぼ落ちるでしょう。
んなもんで、「試験では丸暗記だか、仕組みや理屈は理解しておく」ようにしてください。
本問の固有部分は、「ダブルコンセント」で、コンセントの図記号に2がついたところです。
固有部分ですが、決して難しくはなく、注意すべきは「極性」のみです。
ケアレスミスを防ぐためにも、念のため、ド素人文系の最強技『指差し確認』をして、「極性、よしっ!」てな感じで、作業をすることを勧めます。
本試験では、“なにをやらかすかわからない”ので、常日頃から、欠陥部分は、意を払っておきましょう。
なお、当該部分は、1個の完成品の「ダブルコンセント」の場合と、「連用枠+コンセント×2」の、2つのケースが考えられます。
前者のダブルコンセント1個は、つなぐだけなので、「わたり線」が不要で、楽でいいです。
対して後者の「連用枠+コンセント×2」だと、「わたり線」が必要となるため、手間がかかります。
とはいえ、作業は普通のコンセント作業なので、候補問題の全13問を2回ほど解いていれば、全く問題ないかと思います。
ま、念のため、つまり、試験で施工条件が変わっても“動揺しないため”にも、両ケースで練習しておくのが無難です。
リングスリーブは、おおむね、「小」と「中」を使うはずです。
電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさを「指差し確認」して、さらに、刻印(圧着マーク)が正しいかどうかを「指差し確認」し…、
ほいで、もう一度だけ、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、「よしっ!」となったら、ガチャンと接続します。
というのも、『リングスリーブを間違うと、その修正がクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
上記のほかは、他の候補問題で、散々練習するので、問題ないかと思います。
ただ、「施工省略」のところは、ちょっとだけ注意しておきます。
テキストの指示通りの「施工省略」作業を徹底してください。
てきとーにやっていると、本試験の最中に(アレ、施工省略ってどうしてたっけ?!)と、軽くパニックに陥ります。
なお、念のため、本試験での注意を述べたいのですが、長くなるので「問題文は命取り‐絶対的注意事項」に述べています。併せて、お目汚しください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
2017年1月19日 12:30 PM
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