平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題6」の独学者向けポイントを見ていきます。
問題攻略の前に、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」に、ざっくり目を通してください。
最初に大事なことを言うと、候補問題6は、「最難関の部類」に入ります。
上の画像を見てもらえばわかるように、本問は、「露出型コンセント」と「3路スイッチ」といった「難易度の高い」論点で構成されています。
このため、本問は、意識的に練習を重ねていないと、いざ遭遇したときに、かなり苦戦することとなります。
まずは、「今年の技能は、第6問が山だ」と認識しておいてください。
「露出型コンセント」は、本問しか登場しないため、致命的に練習量が不足する器具となっています。
一口で言えば、「露出型コンセント」は、費用対効果が悪いのです。
引っ掛けシーリングやランプレセプタクルなどは、大半の候補問題で出るので、個別的な練習はいらないのです。
しかし、当該器具は、ここだけしか出ないため、「独自の課題」として、練習しておく必要があります。
また、当該器具は、絶妙に寸法の取り方が異なっているので、さらに「独自の練習」をしなくてはいけません。
その上、当該露出型コンセントは、『欠陥が5つ』も取られるところであり、下手をすれば、ここで即落ちします。
(採点者は、いの1に、露出型コンセントをチェックするはずです。なぜなら、ここでダメだったら残りを採点しなくていいからです。)
本問の「露出型コンセント」は、たかがコンセントではなく、命取りのコンセントです。
練習不足のまま、本試験に臨むと、その勝手の違いから、かなり手間取ります。
本試験は「40分」しかないため、「手間取り」は、即、命取りとなります。作業が押して見直し時間がなくなれば、“超”赤信号です。
ここが良くても、他で欠陥を取られたら目も当てれません。
暇を見つけたら「露出型コンセント」を練習して、「不安ゼロ」状態にまで、自分を持っていってください。
少なくとも、「最低3回」は、使用済みケーブルで練習しておきます。
次に、これまた難所の『3路スイッチ』です。
本作業も、作業に習熟していないと、必ず間違えるので、練習あるのみです。
本問で大事なことを述べますので、ド素人・文系の人は必ず憶えてください。
『複線図が完璧に書けるようになっておく』ことが、3路スイッチ攻略には欠かせません。
複線図が不安だと、いざ接続やいざ結線となった時に異様に焦ります。手が震えます。
(ここでいいはず・・・だけど・・・)といった状態では、接続を『100%』間違えます。
まず、「複線図」を、“自信”を持って、書けるまで書きまくります。回数は無制限です。できるまで、です。
反対に言うと、複線図を自信を持って書けないなら、回路を組まなくていいです。
兎にも角にも、テキストを見て、複線図を鉄壁にします。
3路スイッチの複線図で厄介なところは、「アバウト」なところです。
3路スイッチの「0番」は「黒」と決まっているのですが、それ以外は、「白でも赤でもいい」ために、独学だと、不安になってしまうのです。
この種の不安をなくすには、ガチガチにテキストの“真似”をすることです。
テキストのお手本をガン見して、まずは、そっくりそのままを憶えましょう。
ほいで、です。
3路スイッチの作業に慣れてきたら、徐々に、『自分向け』にやり方を変えます。
たとえば、「ここの赤とここの赤を繋げることにする」的な手順を、あらかじめ決めておく、ってな寸法です。
こうしておくと、柔軟に試験に臨めます。
本問の全部を組む必要は皆無です。3路スイッチだけの練習を、何回もしておきましょう。
回数は『無制限』です。とにかく、できるようになるまで、使用済みケーブルで練習してください。
慣れてくると、1作業当たり5分強で組めるので、徹底して、身体に憶えこませてください。
さて、接続ですが、3路スイッチというややこしい部分があるので、文系ド素人最強の技「指差し確認」が必須です。
接続の際は…、
複線図の接続しようとする箇所を、(これとこれをつなぐ、よろしいか?)といった感じで指でなぞり…、
次に、ケーブルの線と線とを指差しして…、
「このスイッチの○色の電線→真ん中3心ケーブルの○色電線、ヨシッ!」と確かめて…、
さらにもう1度。指差し確認をして、合計2回確認してから、リングなりコネクタなりで、ガッチャンコと接続します。
こうすると、接続ミスを根絶できます。
なお、指差し確認を2回しても、ほとんどの練習では時間が余ったので、時間のロスにはならないはずです。
3路スイッチで失敗をしたことのある人は、ぜひ、「指差し確認」を導入してみてください。
3路スイッチ以外は、「露出型コンセント」を除けば、ふつうなので、問題はないかと思います。
また、接続のリングスリーブは、おおむね、「小」と「極小」を使うはずです。
電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、さらに「もう一度、指差し確認」をして、がちゃんと接続します。
というのも、『リングスリーブを間違うと、その修正がクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
なお、「施工省略」のところは、ちょっとだけ注意しておきます。
テキストの指示通りの「施工省略」作業を徹底してください。
てきとーにやっていると、本試験の最中に(アレ、施工省略ってどうしてたっけ?!)と、軽くパニックに陥ります。
なお、念のため、本試験での注意を述べたいのですが、長くなるので「問題文は命取り‐絶対的注意事項」に述べています。併せて、お目汚しください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 2電工技能, 2017技能 | 2017年1月20日 12:37 PM |
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平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題5」の独学者向けポイントを見ていきます。
問題攻略の前に、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」に、ざっくり目を通してください。
候補問題5は、上の画像を見てもらえばわかるように、固有部分の多い問題です。
「配線用遮断機」と「漏電遮断機」があり、また、「200Vの接地極付コンセント」があり、加えて、スイッチ部分が「2本のケーブルを使う」タイプとなっており、難しく感じるかもしれません。
しかし、「配線用遮断機」と「漏電遮断機」は、端子台で代用するので、あまり難しくはなく、また、「200Vの接地極付コンセント」は、ごく普通の作業で、2本ケーブル・スイッチ部分も、後述する対策を練れば、ほぼ大丈夫です。
本問は、受かる問題なので、遭遇したらキッチリ仕上げて合格してください。
本問の攻略は、画像のように、①と②と、ふたつに分けて考えることです。
「2つに分けて」考えると、余計なことに気を使わずに済み、精神的に、かなり楽になります。
さて、①は、オーソドックスな作業ばかりで、他の候補問題を練習する過程で、当該部分の作業はめきめき上達するので、問題ではありません。
強いて難解なポイントを挙げるなら…、
「スイッチ×2とコンセント×1」部分の結線は、2心ケーブルを2本使うという、あまりない形式なので、慣れてないと戸惑うことが考えられます。
当該箇所の配線図には、「VVF 1.6-2c × 2」と表記されているので、確認してみてください。
しかし、まあ、最初だけ「アレッ?」となるだけで、慣れたら、まず大丈夫です。
意識的にテキストを読んで、ケーブルと連用取付枠の組み方を、目に焼き付けておきましょう。
文系ド素人の人は、最悪、ケーブルの結線を丸暗記してください。
次に、②ですが、ここは①よりもカンタンです。
正直、間違えるようなところがない、という塩梅で、問題文に指定どおりに、差し込むだけです。
固有部分の「200Vの接地極付きコンセント」も穿ったところはなく、緑の絶縁電線を差し込むだけです。
1つ1つを丁寧に施工すれば、文系ド素人でも、100%クリアできるでしょう。
本問で、念入りに練習しておかないといけないのは、「端子台」です。
本問では、おそらく、「配線用遮断機」と「漏電遮断機」が1つの端子台で代用されるはずです。
端子台は、『欠陥』ポイントであり、ねじ止めが皮膜を噛んでいる、被膜を剥き過ぎている(電線が5ミリ以上、はみ出ている)と、即落ちです。
このため、端子台には、“独自の練習”が必要となります。
晩酌をしながらでもいいので、使用済みケーブルで、正確かつ確実に、端子台への接続を練習しておきましょう。酔ってできるくらいでちょうど良いです。
画像にあるように、5回は、使用済みケーブルで練習しておきます。
多くのテキストやDVDでは、最後の段階で、①の回路と②の回路とを合体する手順になっています。
当該『合体』のときは、作業に慣れてないと、各回路同士がガチャガチャして手間取ります。
あまりに手間取ると接続部分がずれてイライラしたり、果てには電線が抜けたりと、精神的に“ムカッ”とします。
まず、深呼吸です。
イライラっとすると、ケアレスミスの温床となるので、深呼吸で一息いれます。
最終的な組み上げは、落ち着いてやれば大丈夫です。気を落ち着けて臨みます。
画像にあるように、5回は、使用済みケーブルで練習しておけば、本試験でも落ち着いて作業できます。
なお、組み上げるのが苦手な人は、各部分につながっているケーブルを、“くっと”90度曲げます。
こうすると、互いに干渉しないので、作業がしやすくなります。
本試験では、試験の最後の最後で、必ず端子台のねじをもう一度締めてください。
くっと、ドライバーを挿して回す“ふり”でいいです。
というのも、見直しのときに、ケーブルの皮膜が食い込んでいたり、または、露出が長すぎたりで、『微調整』をする可能性が大だからです。
この際、ねじを緩めて微調整するのですが、その際、100%ねじを締め忘れる!と思っていてください。
ねじの締め忘れは、「欠陥」で即落ちします。
最後に必ず、ぎゅっぎゅと、念のため、ねじを締め直しましょう。
おそらく、本問で不合格になる人の大半が、端子台のねじがらみだと思います。
なお、念のため、本試験での注意を述べたいのですが、長くなるので「問題文は命取り‐絶対的注意事項」に述べています。併せて、お目汚しください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 2電工技能, 2017技能 | 2017年1月20日 12:32 PM |
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平成29年度(2017年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題4」の独学者向けポイントを見ていきます。
問題攻略の前に、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」に、ざっくり目を通してください。
候補問題4は、上の画像を見てもらえばわかるように、固有部分の多い問題です。
「配線用遮断機」と「漏電遮断機」、そして、「VVF2.0の3心」を2本使う問題で、図記号がゴロゴロしているので、難しく感じるかもしれません。
しかし、「配線用遮断機」と「漏電遮断機」は、端子台で代用するので、あまり難しくはなく、また、全体的に、後述する対策を練れば、ほぼ大丈夫です。
本問は、受かる問題なので、遭遇したらキッチリ仕上げて合格してください。
本問では、おそらく、「配線用遮断機」と「漏電遮断機」が1つの端子台で代用されるはずです。
問題で指示される端子台上の数字(記号・文言)と、ケーブルとを、取り違えないよう、慎重に接続します。
間違えると、倍の時間をかけて直す羽目となります。
ド素人文系の最強のテクニック『指差し確認』を、2回した後で、結線することを推奨します。
また、端子台そのものへの接続も注意が必要です。
端子台は、『欠陥』ポイントであり、ねじ止めが皮膜を噛んでいる、被膜を剥き過ぎている(電線が5ミリ以上、はみ出ている)と、即落ちです。
このため、端子台には、“独自の練習”が必要となります。
晩酌をしながらでもいいので、使用済みケーブルで、正確かつ確実に、端子台への接続を練習しておきましょう。酔ってできるくらいでちょうど良いです。
画像にあるように、5回は、使用済みケーブルで練習しておきます。
本問のポイントは、「2つに分けて考える」です。
いっしょくたに考えるのではなく、画像のように、①と②で切り分けて捉えます。
「2つに分けて」考えると、余計なことに気を使わずに済み、精神的に楽になります。
①の右側のスイッチ等作業は、“普通”です。他の候補問題の練習を通じて何度もやる作業なので、問題ではないです。
ここでとちるようなら、もっと練習をする必要があります。正直、やばいです。朝のお勤めと夜のお勤めをやめて、練習してください。
②の作業は、最初は、モーターやアースの表記があるので怖気立ちますが、作業自体は全然問題ではなく、見掛け倒しです。
というのも、問題分の指示通りに、接続するだけだからです。
ド素人文系の最強のテクニック『指差し確認』を駆使して、1本1本組む度に、「○○と○○、赤色、ヨシッ!」ってな感じで進めていけば、まず、間違うことはありません。
やり方はいろいろありますが、まず、先の①と②を作ってしまいます。
ほいで、最後に、両回路を端子台に、組み込むと、混乱が少ないです。
まず、深呼吸です。
全体的にボリュームがあるので、組む際にカチャカチャ動きます。
また、重量があるので、思ったように、作業ができないです。
慌てていると、接続部分がずれてイライラしたり、果てには電線が抜けたりと、精神的に“ムカッ”とします。
イライラっとすると、ケアレスミスの温床となるので、深呼吸を1つ入れることを、勧めます。
最終的な組み上げは、落ち着いてやれば大丈夫です。気を落ち着けて臨みます。
なお、最後の組み上げに手を焼く人は、思い切って、各部分につながるケーブルを、“ぐいっ”と、折り曲げてください。
こうすると、部品同士が干渉しないので、格段に組みやすくなります。もちろん、後で元に戻してください。
本試験では、試験の最後の最後で、必ず端子台のねじをもう一度締めてください。
くっと、ドライバーを挿して回すだけでいいです。
というのも、見直しのときに、ケーブルの皮膜が食い込んでいたり、または、露出が長すぎたりで、『微調整』をする可能性が大だからです。
この際、ねじを緩めて微調整するのですが、その際、100%ねじを締め忘れる!と思っていてください。
ねじの締め忘れは、欠陥で即落ちです。
最後に必ず、ぎゅっぎゅと、念のため、ねじを締め直しましょう。
なお、念のため、本試験での注意を述べたいのですが、長くなるので「問題文は命取り‐絶対的注意事項」に述べています。併せて、お目汚しください。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介しています。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 2電工技能, 2017技能 | 2017年1月20日 12:28 PM |
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