第2種電気工事士の「下期」試験の受験上の注意。独学者向け。下期の筆記の合格率は、上期と比べて、1~2割低い。それだけ、下期だと筆記で失敗している人が多い。下期を選ぶと、試験勉強が暑い最中の8月にぶち当たることになる。このため、勉強できず、筆記に落ちる人が後を立たない。数字のデータを参考に、試験勉強を修正する。
結論から言うと、「下期筆記」の試験勉強は、「8月の暑さ」に注意する、といった次第です。
ご存知のように、2電工は、「上期」と「下期」に試験が行われます。
「上期」受験は、気候的に問題ないのですが、「下期」に受験予定の方は、「夏の暑さ」に、留意しなくてはいけません。
「下期」の筆記の合格率は、「上期」と比べて、明らかに低いからです。
上記PDFを見てもらえば、一目瞭然です。
上期は60%台になることが多いのに、下期は40~50%台と、「下期」の筆記は、「上期」に比べて、明白に低くなっています。
「下期」の筆記の試験問題は、基本的には、「上期」と同じレベルです。当たり前ですが、上期と下期とで、大差はありません。
下期筆記の合格率の低い原因は、「夏の暑さ」かと思われます。
「下期」の筆記試験は、おおむね「10月の第1週の土・日」に行なわれます。
ぱっと見、(10月かー)くらいにしか、思わないはずです。わたしもそうでした。
しかし、ここに巨大な落とし穴があります。
10月に本試験があるのなら、試験勉強は、8月の暑い最中に行うことになる、ってな寸法です。
ぶっちゃけ、「8月」なんて、勉強できません。いくら空調を効かせようと、やはり、日中の暑さで、体力を消耗しています。
特に、仕事を抱えている人で、現場仕事なら、勉強なんてできない相談です。
暑い最中仕事して、帰ってきて、ビールを飲もうものなら、もう、テキストなんて頭に入りません。
暑い最中仕事して、帰ってきて、風呂に入ったら、もう、問題集を開く気など起きません。
こうした次第で、8月の試験勉強は、能率が半分くらいに落ちると、想定しておくべきです。
下期を受ける方は、「下期の筆記には、暑さという大敵」が存在していることを、頭の片隅に置いてほしく思います。
結論から言うと、下期試験の筆記は、6月~7月の間に、テキストと過去問とを、ざっくりでいいので、一通り、やっておくのがベストです。
「8月」は、1日当たり、テキストは1~2単元を精読し、過去問を3~5問ずつ、消化するくらいのペースが賢明かと思います。
で、「9月」ともなれば、暑さも和らぐので、弱点や未消化論点、間違えたところの復習に充てる、ってな寸法です。
「8月」を当てにしない、学習計画を作りましょう。
はじめて2電工の下期試験を受けられる方は、筆記試験の勉強に「暑さ」という強敵が潜んでいるなんて、気づくはずがありません。
しかし、当該「暑さ」は、数字の上で、猛威を振るっています。
繰り返しますが、下期受験の方は、本格的に暑くなる8月になる前に、論点すべてを済ませられるような学習計画を練ってください。
「8月」なんて「ない」くらいに考えておく方が無難です。
2017年1月21日 1:42 PM
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