乙4危険物「グリセリン」のポイントを重要度別にランク分け列挙。独学者向け。グリセリンは第3石油類でも、出題率が高いので、きっちり押さえておくべき要注意危険物である。第3だからなどと甘く見てはいけない。甘いが。「最近の傾向」「ド定番事項」「定番論点」とをまとめたので、通勤・通学時の復習に最適。横断まとめへのリンクも。
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「グリセリン」は、乙4危険物の第3石油類:“水溶性”危険物に分類される危険物です。
「グリセリン」は身近にある危険物のためか、第3石油類の中でも、本試験によく出る危険物です。
第3だからといって、甘く見てはいけません。
まあでも、出るところは決まっているので、ポイントだけやっておきましょう。
「グリセリン」で最も押さえておきたい論点は、「溶ける・溶けない」です。
まず、グリセリンは、第3石油類の“水溶性危険物”なので、水によく溶けます。
んで、「水」と来たら、「有機溶剤」なわけですが、ここに、一悶着があります。
まず、「エタノール」には溶けます。
しかし、「ベンゼン」「ガソリン」「ジエチルエーテル」「二硫化炭素」には溶けません。
このように、「有機溶剤」の種類によって、「溶ける・溶けない」が分かれるので、注意してください。
ごぞじんのように、ほとんどの乙4危険物は、有機溶剤に溶けるのです。
しかし、当該「グリセリン」は、有機溶剤の“中”で「溶ける・溶けない」が異なっています。
現状、「有機溶剤系」の論点で、一番細かいのが「グリセリン」です。
余裕があれば、押さえておくべきです。
参考までに、「有機溶剤に溶ける危険物の横断まとめ」に、目を通しておいてください。
次に、「グリセリン」で、憶えておきたいことは、「吸湿性・保水性が高い」です。
そのため、「グリセリン」は、化粧品によく使われています。
「用途問題」で出しやすいので、押さえておくべき特徴です。
なお、個人的なアレですが、当該グリセリンは、冬の「ローション」になります。
「白い粉が顔や腕から出だしたら、重曹ローション」に述べているのですが、薬局でグリセリンを買い、水で薄めて重曹を入れると、「冬、顔から白い粉が吹く」ときの「ローション」となります。
安いし手軽なので、外のお仕事の人は参考にしてみてください。
なお、「グリセリン」は、おなじみオロナイン軟膏の一成分です。
次に押さえておくべきは、「水に沈む」です。
グリセリンの比重は「1以上」で、水より重いです。
当該「水に浮くか浮かないか」は、乙4性消のド定番論点なので、きっちり憶えておきます。
次に、極めて珍しい特徴ですが、グリセリンは、「甘みがある」危険物です。
出題者からすると、実に珍しい特徴なので、とても問題にしやすいです。
たとえば、『グリセリンは、無味無臭で、無色の危険物である』といった感じに、問題が作れます。
グリセリンは、「無色」で「無臭」ですが、「甘み」があるので、「×」です。
「グリセリン」で、保険程度に押さえておきたいところは、「ナトリウムと反応すると、“水素”が発生」です。
注意すべきは、「水素」のところです。
本試験では、「ひっかけ」問題として、「グリセリンとナトリウムが反応すると、“酸素”が発生する」と、人を食った問題が出題されています。
「酸素」ではなく、「水素」が発生します!!
本当に、ついウッカリ間違えるので、慎重に解答してください。
なお、当該「水素」と「酸素」の「ひっかけ」問題は、乙4以外の1~6類の試験でも、本当によく出ます。
出題者のつまらない嫌がらせに引っかからないでください。
「グリセリン」で試験に出るのは、ざっとこのくらいです。
ときおり、「グリセリンは、意図的に加熱しない限り、引火の危険性は少ない」や、「火災になると、燃焼温度が高いので消化が困難」が出たりします。
憶える必要はありませんが、グリセリンの引火点は199度で、発火点は370度です。
ですから、引火の危険性は低いが、いったん火事になったらキケンという次第です。
ま、グリセリンは、ポイントさえ憶えれば、まず、点が取れます。過去問をキッチリ仕上げて、「1点」を確保しましょう。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
2017年5月10日 10:37 AM
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