乙4危険物「ニトロベンゼン」のポイントを重要度別にランク分け列挙。独学者向け。ニトロベンゼンは、特徴のある危険物なので、よく問われる要注意危険物である。「最近の傾向」「ド定番事項」「定番論点」とをまとめたので、通勤・通学時の復習に最適。横断まとめへのリンクも。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物・乙4‐性消, 危険物・乙4‐性消:第3石油類, 危険物取扱者
「ニトロベンゼン」は、乙4危険物の第3石油類:非水溶性危険物に分類される危険物です。
昔はそう出なかったのですが、最近は、難化傾向を受けて、本試験にしばしば登場するようになっています。
とはいえ、出るところは決まっているので、ド定番のところだけ押さえましょう。
「ニトロベンゼン」で最も押さえておきたい論点は、おなじみの論点「比重は1以上」です。
乙4危険物のほとんどは「水に浮く」のですが、当該ニトロベンゼンは、水に沈む危険物です。
必ず、「ニトロベンゼンは、比重1以上で、水に沈む」と憶えてください。
ニトロベンゼンがテーマの問題では、ほぼ、出ます。
なお、「比重」については、「比重が1以上の危険物の横断まとめと憶え方」も、一読しておくといいでしょう。
「ニトロベンゼン」で、憶えておきたいことは、「色は淡黄色」と「桃が腐ったような芳香」です。
乙4危険物は、大概が「無色」のため、「有色」のニトロベンゼンは、殊更に、狙われやすくなっています。
なお、第2石油類の「クロロベンゼン」は、「無色」なので、混同しないようにしてください。
憶え方あります。
「色横断まとめ」を、一読願います。
次に、「におい」です。
乙4危険物で「臭い」がするのは、ごく限られており、ニトロベンゼンは数少ない、「有臭」の危険物です。
「ニトロベンゼン」は、特に、「桃の腐ったような芳香」という、際立った特徴があるので、殊更に、出題者に目を付けられやすくなっています。
「大トロ弁当(ニ“トロベン”ゼン)が腐ると、桃の臭い」くらいの語呂で、きっちり憶えましょう。
次に、「ニトロベンゼンは、爆発しない」です。
「ニトロベンゼン」には、「ニトロ」という文言があるので、爆発しそうですが、爆発性はありません。
「危険物→危ない→ニトロ→爆発!」ってな連想が働くのでしょうか、「爆発しない」が結構出ます。
出題者の悪意に引っかからないようにしましょう。
次に、押さえておきたいのは、おなじみ「水」と「有機溶剤系」の論点です。
言うまでもなく、「ニトロベンゼン」は第3石油類の非水溶性危険物なので、水に溶けません。
そして、乙4危険物の大半は、何かしらの有機溶剤に溶けるように、ニトロベンゼンも有機溶剤系に溶けます。
たぶん、出題者は、問題を埋める選択肢に困っているのでしょう。
「溶ける・溶けない」は、頻出なので、しっかり頭に入れておきます。
「ニトロベンゼン」で問われるのは、ざっとこんな感じです。
なお、ときおり、本試験では、「ニトロベンゼンは、常温で引火する」といった設問が登場します。
(すわ、ニトロベンゼンの引火点なんて知らんがな)となりがちですが、「第3石油類」の定義を覚えておけばいいだけです。
「第3石油類とは、引火点が70度以上、200度未満のものをいう」です。
ニトロベンゼンは、言うまでもなく、第3石油類なので、当然、引火点は「70度以上」にならざるを得ません。
ですから、ニトロベンゼンが常温(20度)で引火することはありません。
ま、このように、いうほど難しい問題は出ないので、試験に出たら、確実に1点を取りましょう。
なお、出題実績はあまりないのですが、ニトロベンゼンの蒸気は「有毒」です。
「ニトロ“ベンゼン”」とあるように、「ベンゼン」と同じで、「蒸気は有毒」といった寸法です。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
2017年5月8日 9:44 AM
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