「目が散る=目散る」アルコール。乙4危険物「メタノール」のポイントを重要度別にランク分け列挙。独学者向け。Sランクの「最近の傾向」とAランクの「ド定番事項」は過去問分析から抽出。Bランクは「押さえておきたい定番論点」を述べている。横断まとめへのリンクもある。通勤・通学時の復習に最適。
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「メタノール」は、乙4危険物で頻出論点です。
固有の数字・特徴が満遍なく出題されるほか、「エタノール」や他の危険物と比較する横断問題が出ます。
ごぞんじのように、本試験は年々難化しており、当該「エタノール」の問題でも、難問奇問の類が登場しています。
しかし、問題を解くキモの部分は、基礎・基本的なことなので、ド定番事項をしっかり押さえましょう。
蛇足ですが、「メタノール」は、別名「メチルアルコール」で、「毒性」があり、誤って飲用すると失明することがあるので、「目が散る=目散る」アルコールと言われています。
昨今の本試験で、特に問われている“トレンド論点”は、「沸点」と「有毒」です。
メタノールの沸点は「64度」です。
数字はガチ暗記しなくてもいいですが、メタノールの沸点は、「60度くらい」で、「水より早く沸く」くらいに、把握しておきます。
本試験では、「メタノールの沸点は約65度である」とか、「メタノールの沸点は100度である」といった風な問題が出ています。
先に述べたように、メタノールの沸点は「64度」なので、それぞれ「○」、そして、「×」です。
沸点が問われる危険物は、ごく限られています。チェックだけはしておきましょう。
次に見ておくべきは、おなじみの「有毒」です。
メタノールは「有毒」で、誤って呑むと、失明または死亡することがあります。
当該有毒は、本当によくでます。
とりわけ、お友達のエタノールと絡めて出題される傾向があり、たとえば、「“エ”タノールは有毒である」ってな感じで問われる、という塩梅です。
有毒なのは「メタノール」なので「×」です。
「メタノール→メチルアルコール→目が散るアルコール」という感じで“こじつけて”、区別して憶えてください。
メタノールのド定番は、昔も今も「引火点」です。
メタノールの引火点は「11度」と、とても低く危ない数字となっています。
憶え方ですが、「エタノール」と一緒に憶えます。
語呂は、「Meに、いい遺産」です。
「Me」は、順番を示しており…、
M・・・metano-ru・・・メタノールのM
e・・・etano-ru・・・エタノールのe
…が該当します。
次に、「いい遺産」ですが…、
いい・・・いち・いち・・・11(メタノールの引火点)
遺産・・・いさん・・・いち・さん・・・13(エタノールの引火点)
…ってな次第です。
個人的には、悪くないと思うので、ぜひ、「Meに、いい遺産」で、メタノールとエタノールの引火点を憶えてください。
本試験では、「メタノールの引火点は、20度以下である」といった問題が出ています。
「○」です。
また、少し捻りが加えられて…、
「20度の液温のメタノールに、炎を近づけると燃える」
…といった出題例もあります。
「○」です。
メタノールの引火点は、「11℃」なので、20℃のメタノールは、引火します。
試験に出る引火点は、キッチリ、憶えきりましょう。
そして、次のド定番事項ですが、「メタノールは、水・有機溶剤に溶ける」です。
メタノールが問題の主テーマの場合、例外なく、「水に溶ける」とか「有機溶剤に溶ける」云々の選択肢があるはずです。
ストレートに問うてくるので、「水、有機溶剤に溶ける」と、しっかり頭に叩き込んでください。
ちなみに、アルコール類(お友達のエタノール、1-プロパノール、2-プロパノール)も同様なので、「アルコール類は、すべて水・有機溶剤に溶ける」と憶えましょう。
なお、出題例では、「水と任意の割合で溶ける」という、捻った文言のときもあるので、惑わされないようにしてください。「よく溶ける」の言い換えです。
また、メタノールは、「水溶性泡消火器」の論点でド頻出ですので、併せて憶えておきましょう。
メタノールで押さえておくべきことは、結構たくさんあって、まずは「燃焼範囲」と「発火点」です。
メタノールの「燃焼範囲」は、「6.7~37vol%」となっています。
本試験では、「メタノールの燃焼範囲は、ガソリンより広い」などと出題されています。
「○」です。
ガソリンは「1.4~7.6vol%」なので、その通りと相なります。
次に、「発火点」です。
具体的な数字をガチ暗記する必要はありません。メタノールの発火点は「464度」と、かなり高いと頭に入っておけば事が足ります。
発火点が問われるのは、おおむね「二硫化炭素の90度」くらいなのですが、なぜか、メタノールでの出題例があるんで、押さえておくといいでしょう。
本試験では、「メタノールの発火点は、350度である」などと出ています。
「×」です。
メタノールは、細々としたことが問われるので、箇条書きしていきます。なお、以下の性質は、お友達の「エタノール」と共通しています。
・炎は見えにくい。青白い炎。
・刺激臭あり。(特有の臭いがある。いわゆる、アルコール臭。)
・揮発性
・三酸化クロム(無水クロム酸)と接触すると、激しく反応して発火。
・ナトリウムと反応させると水素が発生する。
最近の試験は難化しているので、これらも押さえておくと、本試験では鉄壁であります。
メタノールは、比較問題も多いです。お友達のエタノールや、ガソリン、二硫化炭素などとトリオを組んだ、横断的な問題が出ています。
また、『迷彩問題』も多いのが特徴です。見たこともない難・選択肢を多用して、目くらましをかけてくる、という塩梅です。
しかし、そういった問題ほど、基礎・基本的なことが頭に入っていれば、解けるようになっています。
落ち着いて問題を読んで、しっかり得点にしてください。
なお、ごく稀に「???」な難問奇問珍問が出ることがあるので、そのときは、潔く捨て問にしましょう。誰も解けないはずです。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
2017年3月26日 11:13 AM
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