宅地建物取引士(宅建)の勉強方法:法令上の制限‐建築基準法

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 宅建の試験科目「法令上の制限」の「建築基準法」の勉強方法を説述したページ。本試験の傾向や特徴、頻出論点(建築確認・容積率・建蔽率・高さ規定(斜線制限、日影規制)・防火地域・準防火地域)の勉強方法を述べる。

建築基準法 基本情報

 「コメント」でも述べているように、「建築基準法」は「2問」出題で、「1問」は頻出論点で、基礎・基本レベルの問題ですが、もう「1問」が難問になる公算が大です。

 よって、前者の頻出論点での「1点確保」を目標とします。

傾向

 単に正誤を問う「正誤問題」での出題がほとんどです。

 これ以外の出題は、そうないと踏んでいていいです。

 問題内容は、1問が1論点で構成されるほかに、総合問題的に、複数の論点の知識を問うこともあります。

 基本的に、「建築基準法」は、ガチ知識問題で、考えようがなく、知らないと解けないです。

 ダメそうなら、さっさと見切りをつけて、他の問題でカバーするようにしてください。

勉強方法コツ1

 ぶっちゃけ、「建築基準法」は、「暗記と記憶」ばかりです。

 テキストを読んで、過去問を解いて、どこがどう出るか把握したら、テキストの表なりリストなり数字なりを、憶えこんでいってください。

 機械的に憶えるしかないのですが、頻出論点1つあたり「0.2点」くらいの期待値があります。

 メンドウなことこの上ないですが、憶えるごとに、1点取れる可能性が必ず上がるので、根気よくやる必要があります。

 「建築基準法」は、気を長くして、相対しましょう。

勉強方法コツ2

 「建築基準法」のコツは、「いっぺんにやらない・根を詰めない」です。

 肩に力を入れず、気負わず、やりましょう。

 真剣になっても、憶えないです。真剣になっても、“やはり”、忘れます。

 内容が内容だけに、無味乾燥の作業が続きます。

 細切れ時間を活用して、「短時間・複数回」が一番楽です。

頻出論点

 頻出論点ですが、「建築確認」と「単体規定」 と「集団規定」から出題されます。

 以下、詳細に見ていきます。

建築確認

 当該「建築確認」は、傾向的に、毎年問われるようになっており、ここだけで、「1点」取れる可能性があります。

 特に、頻出論点なのが、「建築確認」の「建築確認の要否」です。

 本試験では、ガチンコに、「階数が4以上の木造建築物を増築する際は建築確認が必要である」などと出題されるので、表の規定と数字とを、ガチ暗記する必要があります。

 用語の定義も、同様によく出るので、併せて、押える必要があります。

 また、「建築確認の要否」以外の論点も、選択肢の1つとして問われる傾向があります。

 「建築確認」の全論点は、押えておいて、まったく損はありません。

 まあ、ひとまずは、当該「建築確認の要否」の「表」に本腰を入れて、他の論点は、追々と制覇をしていきましょう。

単体規定

 「単体規定」からは、外壁、防火壁、避雷設備、非常用の昇降機、道路などが出題されています。

 これまた、知識問題ばかりで、たとえば、「31mを超える建築物には、非常用の昇降機が必要」などと問われるので、規定と数字とを憶えるしかありません。

 他の頻出論点と比べると、「単体規定」は、そう出ないのですが、時たま、選択肢の1つとして登場することがあるので、油断できないです。

 数は少ないので、細切れ時間で、憶えきってしまいましょう。

集団規定

 「集団規定」ですが、まずもって、「後回し」の論点を、指摘しておきます。

 「用途制限」は、超絶「後回し」を推奨します。

 当該論点の問題は、「この地域では、○○(たとえば、病院や診療所)は建てれるか?」的な出題なのですが、現在では、2~3年に1度、選択肢1つとして出るくらいです。

 昔は1問丸ごとで出て費用対効果がよかったのですが、今では、クソ問題の典型に成り下がり、コスパは極悪です。よって、「後回し」です。

 さて、「集団規定」でよく出るのは…、

 ・容積率

 ・建蔽率

 ・高さ規定(斜線制限、日影規制)

 ・防火地域・準防火地域

 …です。

 これらは、分量があって、内容も小難しく、メンドウなところです。

 しかし、そうであっても、制度の趣旨と、諸規制と、数字とを、憶えるしかないないです。

 選択肢の1~2個ですが、ほぼ試験に出るので、先に述べたように、1論点当たり「0.2点」分の価値があると思って、コツコツと押えていきましょう。

絶対的に法改正

 「建築基準法」では、「法改正」が超重要です。

 「建築基準法」は、宅建業法に次いで、法改正事項が問われています。

 たとえば、「令和1年度 第18問:建築基準法2」の選択肢2に颯爽と登場する「幼保連携型認定こども園」です。

 いきなり具体的な施設が出てくるので、ナンノコッチャですが、近年の改正事項でした。

 お使いのテキストなり過去問、問題集の出版社からは、「法改正」の冊子なりPDFが配布されているはずです。

 必ず手に入れて内容を精査し、「建築基準法」の法改正があれば、“それがどんなに些細なことでも”、ガチ暗記しておきましょう。

 昨今の宅建は、「法改正」が超絶頻出論点となっています。

まとめ

 「建築基準法」ですが、語句・規定・数字の暗記ばかりで、宅建中、最もウンザリする科目です。

 まずもって、「建築基準法では、1問確保」を念頭に、「建築確認」に、全力を尽くしましょう。

 ほいで、追々と、「単体規定」「集団規定」の頻出論点に、駒を進めましょう。

 先述したように、暗記ばかりなので、無理は禁物です。

 細切れ時間をうまく活用して、1回当たり20分くらいの勉強を、多数行いましょう。

 なお、繰り返しになりますが、「法改正」には、特に注意して、ガチ暗記しておきます。

 どんな細かいものでも、チェックします。そのくらい、建築基準法では法改正がストレートに出ます。

みんなとシェアする