宅地建物取引士(宅建)の勉強方法:区分所有法

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 独学合格を目指す人向けに、宅建士の「区分所有法」の勉強方法を説述する。昨今の試験傾向のほか、具体的な頻出論点、コツ、勉強方法を述べる。また、「自分の上手な騙し方」も併せて述べる。

区分所有法 基本情報

 「コメント」でも述べているように、「区分所有法」は、基本問題が多く、まったく取れる出題です。

 難しい問題は、ほとんど出ないです。

 建築基準法とかに比べれば、圧倒的に1点が取れる科目となっています。

 ホント、テキストの数ページの手間で、「1点」なのは、コスパ最良クラスです。

 「捨て問」は、当然、絶対にダメです。

傾向

 「区分所有法」ですが、単一のテーマの問題ではなく、「総合問題形式」で、多岐の論点を問う事が多いです。

 特定の論点が、深く問われることは、ほとんどありません。

 よって、テキストを、“広く浅く”やることになります。

コツ

 「区分所有法」ですが、先に結論から言うと、「○分の○という数字」を、ガチ暗記します。

 「区分所有法」では、普通決議等の議決など、「分数の数字」がよくよく問われており、これらの数字さえ憶えていれば、即効で「1点」取れる年度もあったくらいです。

 ひとまず、「区分所有法」では、「○分の○」に要注意と、頭に置いていてください。

頻出論点

 頻出論点ですが、最も出題実績があるのは「集会」です。

 「区分所有法」の運営面での根幹だからで、「集会の招集」や「集会の決議」がド定番です。

 先に述べたように、「○分の○」を、丁寧に押えていってください。

 次に、「区分所有法」の基礎知識である、「管理組合、管理者」、「専有部分・共用部分の違い」、「専有部分・共用部分の取り扱い」、「共用部分の管理」、「規約」がよく出題されます。

 テキストには、赤丸を入れておきましょう。

勉強方法

 勉強方法ですが、出題が出題なので、シンプルです。

 普通の「テキストを読む→過去問を解く→復習および暗記→出た周辺をシッカリ押える」といった次第です。

 1週間もあれば、テキストの精読と過去問演習とも、終わらせられると思います。

補足

 余力があれば、「義務違反者に対する措置」や「使用差し止め」、「使用禁止」、「競売請求」、「契約解除」といったところも、テキストで押えておいてください。

 これらの規定は、絶対である「所有権」を一部制限するという超絶な特徴があり、「区分所有法」の根幹でもあります。

 時間があればでいいので、先の「義務違反者に対する措置」は、目を通しておきましょう。

 マンション住まいの方には、大いに参考になると思います。(マンションは区分所有建物なので、当然、区分所有法の適用があります。)

管理業務主任者という資格

 不動産資格に、「管理業務主任者」という資格があります。

 価値的には、宅建に落ちますが、それでも、持っていて損のない資格です。

 当該管理業務主任者ですが、試験勉強的に、実に、宅建と相性がよく、宅建があると、凄く楽に取れるのです。(わたしも、宅建→管業の口です。)

 宅建に合格したら次に狙ってよい資格なのですが、当該管業では、「区分所有法」が主役となっています。

 よって、宅建時は、「区分所有法」を、管業の予習くらいの感じでやっていくといいです。

 宅建のためだけと思うと、面倒くさくなりますが、宅建のみならず、管業の勉強にもなっていて一石二鳥と思えば、試験勉強にも身が入ると思います。

 上手に自分を騙してください。

 参考:資格ガイド:管理業務主任者

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