平成30年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第31問目の解説。本問は、伝熱面積を問うの問題です。「法令」の定番中の定番の論点です。憶えるだけで点が取れます。大半の受験生は点とするので、必ず取れるようになっておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
「伝熱面積」の問題ですが、「算入する部分」と「算入しない部分」を、憶えるしかないです。
こういう知識問題は、最初は面倒ですが、いったん頭に入ると、安定して点が取れます。得点源としてください。
基本的に、「法令」は、知識問題のみです。
テキストの数字や定義を押さえるだけなので、“苦手意識”を持たず、テキストを繰り返し、目を通してください。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「管寄せ」ですが、伝熱面積に算入します。
よって、当該選択肢は、「算入する」となります。
なお、「管寄せ」とは、「主に水管ボイラーに使われるもので、ボイラー水や蒸気を多くの水管・過熱管に分配したり集めたりするもの」です。
参考:画像検索-管寄せ
選択肢2の「煙管」ですが、伝熱面積に算入します。
よって、当該選択肢は、「算入する」となります。
なお、「煙管」には、次も重要論点なので、こちらも憶えてください。
丸ボイラーの“煙管”は、『内径側』で面積を計算します。
対して、丸ボイラーの“水管”は、『外径側』で面積を計算します。
よく出るところなので、暗記です。
憶え方としては、くだらない語呂ですが、「室内の煙、ガス臭」くらいに頭に入れます。
語呂の詳細は…、
室内の「内」は、「内径側」の「内」です。
煙は、そのまま、「煙管」です。
ガスの「ガ」は、「外径側(がいけいがわ)」の「が」です。
ガスの「す」は、「水管(すいかん)」の「す」です。
…といった次第です。個人的には、これで憶えました。
選択肢3の「水管」ですが、伝熱面積に算入します。
よって、当該選択肢は、「算入する」となります。
なお、水管ボイラーの水管ですが、耐火煉瓦に覆われた水管は、管の外周の壁面に対する投影面積が伝熱面積に算入されます。
ときおり出ることがあるので、当該規定も、テキストで押えておきましょう。
選択肢4の「炉筒」ですが、伝熱面積に算入します。
炉筒は、「炉筒ボイラー」や「炉筒煙管ボイラー」に使用されます。まあ、その実物を頭に浮かべれば、判別できるはずです。(ここを算入しないなら、どこを伝熱面積に入れるの?)といった次第です。
よって、当該選択肢は、「算入する」となります。
選択肢5の「過熱器」ですが、伝熱面積に算入しません。
くたくた考えても仕方がないので、「過熱器・・・算入しない」と憶えるしかありません。
よって、当該選択肢は、「算入しない」となります。
なお、「算入しない」ものには、先の「過熱器」のほか…、
蒸気ドラム
水ドラム
エコノマイザ(節炭器)
空気予熱器
…などがあります。
併せて憶えておきましょう。こういうとアレですが、何となく「主たる装置じゃないので、算入しない」と、憶えられるかと思います。
本問は、「算入しないものはどれか?」です。
正解:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・・・「やや難」
2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」
3問:鏡板・・・「ふつう」
4問:空気予熱器・・・「ふつう」
5問:計測器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:重油加熱・・・「ふつう」
24問:石炭・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:大気汚染物質・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
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サブ機として、試験後も活躍するはずです。
amazon参考‐Fire HD
二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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