3問‐平成30年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第3問は、鏡板の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

3問‐鏡板

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 「鏡板」の基礎的な知識を問うています。

 なぜか当該「鏡板」は、試験に出るので、細かいところまで、押さえておきます。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「鏡板は、胴又はドラムの両端を覆っている部分をいい、煙管ボイラーのように管を取り付ける鏡板は、特に管板という。」ですが、正しい記述です。

 前半・後半とも、正しいです。

 前半の「鏡板は、胴又はドラムの両端を覆っている部分を言う」ですが、そのとおりです。

 んで、後半の「管板」も、そのとおりです。

 本選択肢はよく出るので、テキストでもチェックしておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「鏡板は、その形状によって、平鏡板、皿形鏡板、半だ円体形鏡板及び全半球形鏡板に分けられる。」ですが、その通りです。

 鏡板の種類の説明そのものです。

 だんだん丸くなっていくので、その形まで、テキストで確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢3

 選択肢3の「平鏡板は、大径のものや圧力の高いものの場合には、内部の圧力によって生じる曲げ応力に対し、ステーによって補強することが必要となる」ですが、正しい記述です。

 鏡板の補強を、ステー(補強材)といいます。

 これも、ほとんどのテキストに、記載があるはずです。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成っている。」ですが、正しい記述です。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

 なお、選択肢のいう「皿形鏡板」のみならず、半だ円体形鏡板及び全半球形鏡板も、同じ構成をしています。

 ここまで憶えられるかという人も多いと思います。細かいところは、ざっくりでいいです。

 というのも、こういう細かいところまで憶えなくても、他の選択肢が“明らかに間違い”な事が多いからです。他の選択肢で最終解答は出せます。

選択肢5

 選択肢5の「皿形鏡板は、同材質、同径及び同厚の場合、全半球形鏡板に比べて強度が強い」ですが、誤った記述です。

 「鏡板」のド定番論点の「強度」の問題です。

 強度の強い順は、全半球形鏡板>半だ円体形鏡板>皿形の順番です。

 皿形鏡板は、全半球形鏡板に比べて強度が弱いです。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

 当該強度は、本当によく出るので、ガチで暗記しておきましょう。

答え

 本問は、「誤っているものはどれか?」です。

 正解:5

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱・・・「やや難」

 2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」

 3問:鏡板・・・「ふつう」

 4問:空気予熱器・・・「ふつう」

 5問:計測器・・・「ふつう」

 6問:給水系統装置・・・「ふつう」

 7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」

 8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 9問:水位検出器・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。

 12問:燃料油用遮断弁・・・「難」

 13問:ボイラー水位・・・「ふつう」

 14問:キャリオーバ・・・「ふつう」

 15問:スートブロー・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」

 19問:点火前点検・・・「やや難」

 20問:単純軟化法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:重油・・・「ふつう」。

 23問:重油加熱・・・「ふつう」

 24問:石炭・・・「ふつう」

 25問:気体燃料・・・「ふつう」

 26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」

 27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」

 28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

 29問:通風・・・「ふつう」

 30問:大気汚染物質・・・「ふつう」

法令10問

 31問:伝熱面積・・・「ふつう」

 32問:変更届・・・「ふつう」

 33問:使用再開検査・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」

 35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」

 36問:設置規制・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:定期自主検査・・・「ふつう」

 39問:水面測定装置・・・「ふつう」

 40問:掃除・修繕・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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