第11問は、ボイラー水の吹出の問題です。当該吹出しは、ほぼ毎年、出題されています。大半の受験生は点を取るので、落とせないところです。細かいところまで問われるので、テキストの精読が必須です。
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本問のレベルは「ふつう」です。
吹出し(ブロー)とは、「圧力のある熱水を排出する」危険な作業です。
吹出しは、ボイラーの取扱いにて、最頻出の論点です。
ほぼ毎年出るので、必ず、解けるようになっておきましょう。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う」ですが、前半・後半ともに正しい記述です。
前半の「燃焼をしばらく停止して」ですが、正しいです。
鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、「燃焼停止時(運転停止時)」に行ないます。
次に後半ですが、そもそも、鋳鉄製蒸気ボイラーは、復水を循環使用するため、吹き出しをする必要があまりありません。
んなもんで、選択肢のいうように、「ボイラー水の一部を入れ替えるとき」あたりで行うことになります。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢2の「給湯用温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮して、ボイラー休止中に適宜行う」ですが、正しい記述です。
選択肢の言うように、給湯用温水ボイラーは、「休止中」に行ないます。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢3の「水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮して、運転中に適宜行う。」ですが、誤った記述です。
「水冷壁の吹出し」ですが、これは、ボイラー水の排水のために行います。
んなもんで、運転中に行うと、低水位になるおそれがあります。よって、「運転中には行なわない」ってな寸法です。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
当該選択肢は、頻繁に、使い回されています。。そっくりそのまま、「水冷壁の吹出しは、運転中に行わない」と憶えてしまいましょう。
選択肢4の「吹出しを行っている間は、他の作業を行ってはならない。」ですが、 正しい記述です。
吹出しは、先に見たように、「圧力のある熱水を排出する」危険な作業です。
トラブルや事故が起きても、即、対処できるように、選択肢のような規則が定められています。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
当該選択肢も、よく出ます。ガチ暗記です。
選択肢5の「直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、漸開弁を先に閉じ、次に急開弁を閉じる。」ですが、正しい記述です。
本問は、「閉じるとき」の要領です。テキストを精読し、そっくりそのまま暗記です。本当によく出るところです。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、ボイラー本体に近いほうが「急開弁」です。
んで、ボイラーから遠いほうが「漸開弁」です。
吹出しをするときは、急開弁を全開にし、漸開弁を少しずつ開けます。
吹出しを終えたときは、漸開弁を少しずつ閉じてから、急開弁を閉じます。
「急・漸・漸・急(きゅう、ざん、ざん、きゅう)」くらいに憶えましょう。
なお、急開弁が「1次側吹出弁」で、漸開弁が「2次側吹出弁」となっていることもあるので、頭の片隅に置いておきましょう。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
答え:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・・・「やや難」
2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」
3問:鏡板・・・「ふつう」
4問:空気予熱器・・・「ふつう」
5問:計測器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:重油加熱・・・「ふつう」
24問:石炭・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:大気汚染物質・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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